白眉最良

中学校教員が書くエッセーのようなもの。

3月に読んだ小説と漫画のご紹介

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今回は、3月に読んだ小説と漫画をいくつかご紹介します。私自身が実際に読んだ感想や、内容のポイントを交えながらまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。

 


小説『ゲーテは全てを言った』

 

 


まず最初にご紹介するのは、芥川賞を受賞した『ゲーテは全てを言った』という作品です。

 

この作品は、ゲーテに関する研究をしている学者が、ゲーテの名言とされる「愛はすべてを混乱させることなく、混ぜ合わせる」という言葉を、食事の席でティーバッグから見つけ、そこから原点について思いを巡らせるというストーリーです。

 


作品全体には、原点や哲学に関する知識がふんだんに盛り込まれており、非常に教養が必要な内容となっています。

 

正直なところ、私自身は物語の構成や哲学的なやりとりについていくのが難しく、読みながらメモを取るなどして対処する必要がありました。

 

哲学に興味がある方には面白いと思いますが、あらかじめあらすじやネタバレ情報をチェックしておくと入りやすいのではないでしょうか。

 

個人的には正直よく分かんなかったなというのが感想です。まぁ私の教養不足ですな。


小説『自由研究には向かない殺人』

 



次にご紹介するのは、ホリー・ジャクソンによる『自由研究には向かない殺人』です。

 

この作品では、高校生のピップという頭の良い主人公が、自分の住む街で起きた17歳の少女の失踪事件を調査するという設定です。

 

事件は、警察が「交際相手の少年が少女を殺し、自殺した」と処理したものの、ピップはどうしてもその少年が犯人だと信じられず、自由研究の一環として独自に調査を進めます。


私自身は、高学力な生徒たちのエネルギーや向かう方向に共感しつつも、この設定は一見するとファンタジー色が薄いように感じました。

 

しかし、物語は徐々にドラッグやセックスといった要素が絡む事件の情報が明らかになり、犯人から主人公のピップに対してじわじわと圧力がかかる展開が続きます。

 

小説としては非常によくまとまっており、物語集結後の意外な展開も含め、ミステリー好きの方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。

 


漫画『ファクト』

 

 

続いてご紹介する漫画は先月も紹介した『ファクト』です。

 

1巻を読み、続きを読もうとしたのですが、最終的に完結まで一気に読み切ることができました。

 

主人公は陰謀論にどんどんはまっていき、好きな女の子からも否定されると、ますますその世界に没入していく様子が描かれています。

 

物語を読んでいると、今も20代30代の若者の中でオウム真理教などの高級カルトに走るケースがあることを思い起こさせ、心が痛む思いになりました。

 


この作品からは、根底にあるのは「孤独」であるという印象を受けました。

 

頼れる心の拠り所や、親身になってくれる友人がいないと、若者は自分を受け止めてくれる団体や自分にはないカリスマ性のある人物に憧れて、極端な思想やオカルトに引き寄せられてしまうのではないかと感じました。

 

なので世の中からいかに孤独を減らせるかが、大きな犯罪を防ぐことに繋がるのではないかなと。

 

学校やコミュニティの役割の大切さを改めて実感させられる作品です。


漫画『二階堂ゴルフ』


先月も一部紹介した『二階堂ゴルフ』ですが、今回も続きを読み、6巻まで到達しました。

 

この作品の主人公は、プロゴルファーを目指す中で、数秒前に戻れるという圧倒的な能力を手に入れます。

 

この「数秒戻れる」という設定は、ギャンブルなどに利用するには短すぎず、ちょうどゴルフのプレーにピッタリと合った絶妙なものです。

 


さらに、アイドルを目指す女の子との励まし合いのシーンや、プロとしての苦闘、頑張っても認められない現実が描かれており、多くの人の心に刺さる内容になっています。

 

世の中って報われない人の方が圧倒的に多いんですよ。でもみんななんとかそこから抜け出して輝きたくて必死に努力してる。

 

そんな「頑張っても中々報われない現実」の中で、努力する姿そのものが誰かを勇気づけるというメッセージが印象的です。

 

ゴルフが好きな方だけでなく、人間模様にも味があるのでゴルフ好きでなくても楽しめる本になっています。


漫画『ジャンボマックス

 


最後にご紹介するのは『ジャンボマックス』です。

 

この作品は、自身もEDに悩んでいる薬剤師が非常によく効く EDに効く薬を開発した、という設定から始まります。

 

物語は、非常に上手なアップタウン描写とともに、EDである主人公と妻との間に生まれた子供の父親が誰なのか、そして心を許せる女性との関係がどう展開するのかなど、数多くの謎がちりばめられています。


全体として、ハラハラドキドキの展開が続く作品で、特に男性にとっては共感できる部分が多いのではないでしょうか。

 

人間の性やエネルギー、そしてその裏に潜む複雑な人間模様が巧みに描かれており、非常におすすめです。


まとめ


以上、3月に読んだ小説と漫画を紹介しました。

 

どの作品もそれぞれ独自の魅力があり、読者にさまざまな刺激を与えてくれました。

 

皆さんの参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!