アートに最近興味があってですね。
全く詳しくもないど素人なんですけど,単純に見るのは前から好きで。
さらにちょっと知識を深めたいなと思って最近本読んでいたんです。
面白かった2冊ご紹介します。
まずこちらですね。
投資としてのアートの在り方みたいなものについて書いてあります。
最近投資先としてのアートが人気みたいなんですね。ZOZOの前澤さんがバスキア買ってた理由がよくわかりました。
アーティストが売れない頃に買って,人気が出てから売る。このサイクルがまさに株式投資と一緒なんですね。
でも株券と違ってアートは保有期間中も見て楽しむことができる。さらには見せることで人脈が広がっていく。会社に投資するよりも面白そうだなって。
著者おすすめの買い方や,注目のアーティストも載っているので,ちょっと私も10万円くらいの作品から買ってみたいなって思いましたもんね。人生勉強のつもりで。
何より,アートってなんでそんなに高いのかわかんないじゃないですか。でもすごい作品て,これまでの文化を塗り替えちゃうようなインパクトをもってるものなんだってことがこの本読むとよくわかります。
私も知っている話だと例えば,アンディウォーフォール。彼は大衆的な誰もが見たことのあるスープ缶をアートの域に昇華してしまったわけです。
これによって何が変わったかというと,人々の意識が変わってしまったみたいなんです。
それまでオシャレといえば唯一無二のものをみんな求めていたから,みんなバッグとかも職人による一点物を持っていったわけです。でもウォーフォールが出てきてから,
「別にみんなが見たことあるものでもいいんだ」
みたいな意識が出てきて,例えばいろんなところでルイヴィトンのバッグって見ますけど,それがありになった。
ウォーフォールの作品はそんな世の中の流れを変えてしまうほど力のあるものなので,今も高く評価されていると。
そういう話がちょこちょこ出てくるので,改めてそういう視点でアートを見るきっかけにもなりそうです。
ちなみにいいアーティストの条件としてですね,
「貪欲さ」
「地頭の良さ」
「全ての責任が自分にあると受け止めて成功するまでやり続ける」
なんて書いてあってですね。アーティストも才能じゃないんだなって改めて思いました。
アートやる人だけじゃなくてビジネスや,SNSなどで発信している人にもおすすめの一冊です。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 新書
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さらにこちらですね。
近年トップ企業が盛んにアートについての勉強を企業研修に入れていると。
そこにどんな理由があるのかを書いた一冊です。
まぁようは,アートを通して「美意識」を鍛えておくことが企業やビジネスマンとして成功する上でも有効であるということを言っているわけです。
例えば,インターネットの業界で勝負している人たちは,なにかやるときにすでに法律を超えた範囲で仕事をすることがあるようなんですね。
まさにホリエモン さんが逮捕されたのがそれで,
彼は
「確かにやっちゃいけないことかもしれないけど,法律には書いてないでしょ」
ってことをやっていたみたいなんですね。インターネットの世界は日々進化していますから,法律の方がどうしたって追いつかないわけで,それによって世の中に迷惑かけてしまうこともあるわけですよ。
じゃあそういうミスをしないためにも大切なのが,
アートで美意識を鍛えておくことなんじゃないかって言われているわけです。
たしかに法律だけで世の中の善悪を規定するって無理がありますからね。アートを通して内なる美意識を高めてそれに従って行動する必要があるということらしいです。
こちらもなかなか面白かったのでおすすめですね。
どちらも私みたいなど素人が読んでもすんなり入ってくる内容でとても良かったです。
これから勉強してみようかなって方いましたら是非どうぞ。