うちのボスを見ていると明確に「自分の作りたい理想の学校」があるんですよ。
生徒指導とか,行事とか色んなことに対して現状でこれがベストという答えを持っていて。そこを目指して作り上げていくイメージ。
だからはじめに理想ありきなんだなと思ったわけです。
そこから「そもそも私はどんな学校が理想なのか?」をちょっと考えてみたので書いてみますね。
私の理想は簡単に言うと公立校でもエリート層の家庭が進んで入れたいと思うような学校です。
なんか今特に東京とかだとお金ある家庭は特色ある私立にどんどん入れて「公立は無いよね」みたいな空気あるじゃないですか。それでどうやって子ども達は多様性を学ぶんだよって思うんですよ。
だから公立でも教育的な意識の高い家庭が進んで入れたいと思うような学校がいいなと。
恵まれた家庭もそうでない家庭もお互いの姿から学べるような学校にしたいですよね。
じゃあ何やるのかって話なんですけど。
(現実的でないものもありますが,あくまで理想ですからご容赦ください。)
英語教育の充実
まず英語教育の充実ですね。
これから世界で通じる生徒を育てるためにも「点数が取れる英語」じゃなくて「話せる英語」の習得を目指します。
そのためにもまず英語教師は全員外国人にしますね。
これ私の経験からもそうなんですけど,日本の英語教育ってあれだけ時間かけて喋れるようにならないじゃないですか。
協力隊って2か月で中学校3年分の授業数で外国人講師から言語学んで海外行くんですけど,数か月現地で暮らせばまぁある程度のことは伝えられるようにはなってくるんですよ。
それは「日本語で話しても伝わらない」っていう状況が何より効果的だと思ったわけです。
だから日ごろから英語で言わないと伝わらないっていう状況を作ってしまうことが必要だと思うんですよ。
あと職員にとっても外国人が職場にいるって勉強になると思うんですよ。努力しないとコミュニケーション取れないから。
他にも日本語を勉強したい英語圏の子ども達とタブレットとかで交流すれば,少なからず今より生きた英語になって来るのかなと思うわけです。
アート教育
そして教育活動の中核は「アート」です。
この本にもありますけど,答えのない今のような世界では「自分なりの答え」を出すしかない。
アートはその「自分なりの答え」を出す上で最適なものだといえます。
だからアート教育に力を入れることで美意識の向上を目指したいなと。
芸術鑑賞みたいなものを頻繁にやったり,専門家にアート指導してもらう時間が計画的に確保されていて,生徒たちの作品が校舎のいたるところに飾られているような学校がいいですね。
例えば私は「習字」っていうアートは素晴らしいと思うんですよ。日本特有だし,他の国が奪いようがない。文字だから誰でも参加できるアートじゃないですか。
でも日本の習字教育って「いかにお手本に近いか」ってところで終わってる気がしてアートの域までになってない気がします。そういうところを引き上げたいですよね。
とりあえず、校舎を歩いて回った時にそんなアートのセンスを感じられる学校がいいなって思います。
そして,これにはもちろん教員自身の美意識が問われますね。
充実した校舎
これが一番大事なんですけど。
私環境さえ与えれば子供達は勝手に力を伸ばすと思うんですね。
だから,校舎がしっかりしていて子ども達が自由に使っていいスペースがあれば勝手に伸びていくと思うんですよ。
まずアートやりたいので校舎にはアトリエがあって。
そこには3Dプリンターやら何やらが整っていて自由にアート活動が出来ると。
勿論集中してやりたい子用の個別学習スペースやあらゆるジャンルの本をそろえた図書室も完備です。
他にも教科ごとの部屋があって。生徒達はそこを回るイメージです。
教科ごとの特性を生かした掲示が出来るので,生徒たちは振り返りがしやすくもなりますし,英語教室に行った際には全員が外国人なので明日の予定を聞くのも一苦労です笑
ホームルーム用の教室はソファーやら,個別スペースやらでリビング的な雰囲気で。
子ども達は一番学習に適すると思う形を考えて学習に取り組みます。
そうやって形から変えてしまったらもう従来の一方的な授業なんて自然と無くなると思うんですね。
給食は玄米
あとですね,個人的に給食は玄米にしたい。
玄米良いですよ。血糖値上がりにくいし,集中力も上がる。
でも,みんな嫌がるんですよ。
なぜなら子どもの頃から白米食べてるから。
白米を食べ続けている人にとっては,どうしても食べにくいんですよね。
でも糖ってマイルドドラッグと言われるぐらい中毒性が高いんですよね。白米だけでなく結構そういった甘いものが給食に出たりするので私これってちょっと問題なんじゃないかって思う時があるんですよ。
だからもう少しその辺のことを考えた給食になればもっと子ども達の能力も伸びると思うのです。
瞑想
あと瞑想。
これはもう効果が疑いようがないですから,教育に取り入れない理由がないです。
授業前は瞑想。
あと朝の会はサークルになって瞑想,それから一日の確認。
そうやってストレスの多い子ども達を少しでも癒し,集中力をあげたいですね。
部活はサークルとクラブに分ける
あとこれなんですけど,やっぱり体作りは大事です。
でも、今の日本の部活は二つの観点から問題があります。
それが,
①教員の労働問題
②競技スポーツなのか生涯スポーツなのか
です。
まず①は言わずもがなですが,休日も丸一日見ても2000円程度しか手当てがでず,毎日のように残業が行われる部活は労働として見たときに明らかに問題があります。
また②についてもそうで,競技力の向上させたい子と楽しむことに重きを置いている子が一緒になってしまっている点も問題があります。
なので基本的にはサークル活動を学校は保障し,それは定時までで終了。
それでは物足りない本気でやりたい子は地域のクラブにつないで本気でやるといったイメージです。
これで①も②も解消すると思うのですが,どうなんでしょうね。
現状では素人の教員が競技を教えて大変な思いをしているところもあります。生徒にとっても経験者から教えてもらえた方がいいと思うので,これの方がいいのではないかと。
掃除は変えない
ツイッターとかだと「掃除はルンバでいい」とか書いてる人いるんですけど,私は全くそうは思わない。むしろ掃除こそ日本の教育として残さなければならないと思っています。
というのも現代では「非認知スキル」といった力が学力よりも重要だとされています。
これは「最後までやり遂げる」だったり「責任感」だったり「協力する姿勢」といった数値化しにくい能力のことですね。
私,掃除はこれらの能力が全て問われると思うんですよ。
他者と協力しないと大きい校舎は掃除出来ません。そこにコミュニケーションや責任感が必要になってくるわけですね。
これ間違いなく言えますけど,掃除やらない子は人間的に成熟してないですよ。
だからまぁこれはきっちりやってもらいたいですね。
教科
最後に教科の話なんですけど。
私はやっぱり物事の考える基礎としての教養は絶対必要だと思うんですね。
なので基本的には学習指導要領にのっとる形で,今の「主体的で対話的な深い学び」を目指す授業でいいんじゃないかと思うんですけど。
ただ普通に書くと魅力出なそうなので「充実したリベラルアーツ」とか書いとくかもしれませんね。笑
あと総合をきっちりやる。
子ども達が興味のあるジャンルを設定してしっかり追求する。
教員側も伴走するスキルが求められますね。
教員の研修の充実
最後に何ですけど,私は基本的に子ども達は環境さえ与えれば勝手に伸びると思うんですよ。
そして時に子ども達は大人の知識を超えて探求しようとするわけですね。そこに寄り添えるかどうかには教員の力量が必要です。
だからもっと教員が研修しないといけないと思うんですよね。
それこそ教員がアートを見てどう読み取ったかとか,文学を読んでどう解釈したかを共有し合う。
もっというと一つのテーマを設けて教員がアート作成に取り組んでもいいと思います。
先生達こそそういう授業を受けるべきだと思うんですよ。
教員が「自分なりの答え」を出そうとしていない限り、子ども達もそういう人間にはならないと思うんですね。
そしてそういう魅力的な先生が多ければ自然と子ども達も「先生って面白そう」って思って、また教員採用試験の倍率とか戻って来るんじゃないかと思っている次第です。
皆さんはどんな「理想の学校」をお考えでしょうか。
よろしければコメント欄にご意見いただければ幸いです。
読んでいただき,ありがとうございました!