最近読んでいたのがこちら。
プロジェクトマネジメントの手法について書いた本です。
以下引用です。
ルールでは判断できないような例外事象が次々に起こる中で、目的と価値観に立脚して、自分の判断で物事を進めていく能力、ひとことで言えばプロジェクトマネジメントが必要になるのです。
その経験から読者の皆さんにぜひお伝えしておきたいのは、仕事が「手続き処理型」から「プロジェクトマネジメント型」に変わると、人生はとても楽しくなる、ということです。手続き処理型の仕事には、自分の個性を出せるスキマはほとんどありません。ルール通りにやるか、上司に伺いをたてるかしかないのですから、「自分の色」を仕事で出す機会はほとんどない。一方でプロジェクトマネジメント型の仕事では仕事そのものが自分の作品になります。
つまり、変化の激しい時代の中では言われたことを正確にこなすだけでは対応できないと。目標を立ててそこに向かってどうやってたどり着けるのかみんなで考えるような体制を組むことが大事だし、そっちの方が仕事が楽しいと言っているわけです。
学年主任として学年の方向性を決定したり、スタッフに指示を出す今の立場で読むとかなり刺さる部分が多かったので引用しながらまとめていきます。
「勝てるプロジェクト」を見極めて、そこに自分の身を置く。これがプロジェクトリーダーとして成功するための最初のポイントになります。
例えば連戦連勝で知られた「作戦の天才」ナポレオン・ボナパルトのその「強さ」の秘密について、19世紀プロイセンの軍事学者で『戦争論』の著者であるクラウビッツは端的に「勝てる戦いしかやらなかったから」と指摘しています。
ではどうやったらプロジェクトの勝算は見極められるでしょうか?最初に指摘したいのが「目的が不明確なプロジェクトはポシャる可能性が高い」ということです。
日本企業ではこの「手段」ばかりが議論される一方で「なんのためにやるのか」という「目的に関する議論」がスッポリと抜け落ちていることが少なくありません。では目的がないと何がマズいのか。「目的」がないと、大きく二つの問題が起きます。
一つ目。「目的」が明確に設定されていない場合、プロジェクトに問題が起こった時に迂回路を取れないという問題が発生します。
二つ目。チームメンバーの管理が難しくなります。プロジェクトメンバーに自己裁量を委ねて実力をはっきしてもらうためには「○○をやれ」という具体的な行動の指示命令ではなく、「○○を達成しろ」という目的を伝達することが必要です。
世の中には、実際には「目的」になっていないにもかかわらず、「目的」として掲げられている「手法」があまりにも多い。こういった、一見「目的」らしいお題目の化けの皮を剥ぐには、先ほどのように「そもそも、なんのためにやるのか?」という質問をしてみると良いでしょう。
プロジェクトメンバーの質と量とが、プロジェクトが要求する水準に対してちょうど100%だと思われる時は、それをすんなり受け入れてしまってはいけません。「このメンバーでは戦えません。ぜひ○○さんをください」と交渉しなければならないのです。
メンバーの増員や交代を申し出ていようがいまいが、プロジェクトが成功すればそれはリーダーの評価になり、失敗していればやはりリーダーの評価になる
リーダーにはプロジェクトを成功させるという責任があります。その責任に向き合うことで「わがままだと思われるかもしれない」などという小さな懸念をぜひ乗り越えて欲しいと思います。
その仕事をする目的はなんなのか、最初に明確にするということが重要なようです。
これを学校に置き換えてみるとどうか。
学校という場所では学校ごとに「教育目標」が設定されているので、目標がないということはほとんどないと思います。
しかしながら、この目標というのはただのお飾りになりがちなんですね。「かしこく・やさしく・たくましく」みたいなワードは当たり前すぎますし、そこがゴールだと教員が理解して腹落ちしているかは怪しい。
ある校長先生は学校教育目標を出してから「ここにいきつくために今年は何をしていく?」というワークショップを職員に対して年度の初めにしていました。あのアプローチこそがプロジェクトマネジメントの手法なのだと改めて思います。
そこから真似をして私は学年主任なので、「学年目標」を出してから先生たちに取り組みを考えてもらうということを今年度やりました。方向性は間違っていなかったと思うので、来年も継続したいと思います。
また目的と手段が混同しているケースは学校でも多いのではないかと思います。まず行事。例年通りという形で継続されることが多い。これについては会議の場で「なんのためにやっているのか?」を考える必要があると思います。
その時に共感できるような答えが得られないもの、というのはそもそもつまらないものなのだと思うのです。また「なんのために」という答えがないとどうしても熱量が乗りません。来年のシーズンを考えるこの時期にこそ、「何のためにやるのか?」という観点から行事を見直すべきだと思いました。
また教育の手法についてもこれは大事な観点だと思いました。一時期「タブレットを授業に取り入れる」ことが盛んに言われましたがこれも「目的」と「手法」が混同していたように思うのです。
子ども達は使い方にはすでに慣れていましたし、タブレットが学力を上げるというエビデンスもほとんどない。もう少し議論すべきではないかと疑問に思っていました。授業についても「何のために?」という観点からの見直しが必要だと思います。
またスタッフについては始まる前にちゃんと断れというのです。これまで上が決めるスタッフの人選については黙って受け入れるのが大事だと思っていましたが、それは違うと。それによってプロジェクトの成功確率が下がるなら断るべきだとしています。
私の場合年齢が若い方なので年上の我が強い先生は苦しいんです。私も色々と新しいことをやりたがるので話が通りにくくなる。今後はちゃんと人選という仕事にまず向き合いたいと思いました。
また学校全体もそうだと感じました。できるだけ良いスタッフを採用する。
現状で校長は人事権をもたないことがほとんどです。しかし、以前会った校長先生はできるだけ講師を知り合いから採るようにしていました。こういう努力がプロジェクトの成功率を高めるのだと感じました。
なんにせよ、プロジェクトマネジメントの観点で取り組みを見直すのはとても楽しいと感じています。
長くなりそうなので続きはまた書きたいと思います。
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