
朝の会と帰りの会は、「連絡を伝える時間」ではありません。
私はこの時間を、一日の印象を決めるスピーチの時間
だと考えています。
ちょっと今回はそんな子ども達の仲を深めたりする上でも効果的な「朝の会」や「帰りの会」について私の思うところを書いてみたいと思います。
朝の会と帰りの会はオセロである。
まず最初に書きたいのは朝の会と帰りの会は結構大事ってことなんですよね。連絡事項伝えて終わりではないわけですよ。
というのもめちゃくちゃひどい家庭環境の子って居るんですよ。
私がこれまで担任や学年で関わってきた中には、両親が毎日のようにけんかをしている家庭や、十分な食事が用意されていない家庭もありました。
まぁそれはかなりのレアケースではあるんですけど,ちょっと考えられないような家庭が実際にあるんですね。もちろん家庭の中は心が休まる場所じゃない。
そういう子達が最初に学校に来て受けるのが朝の会ですから,やっぱりここでどういう気持ちになるかはすごく大事なわけです。
まずは「学校って楽しそうだな」「来てよかったな」と思ってもらいたいじゃないですか。
じゃあ学校生活がずっと楽しいかっていうと,そうでもなくて。友達との付き合いからトラブルだって起こるし,一日勉強してますから苦手な子からしたら苦痛でしょう。
でも「ピークエンドの法則」ってのがありまして。
人間て物事のピークとエンド(終わり)の印象で物事全体の印象を決定しているわけです。
それは学校生活でいうとそれは帰りの会なわけですよ。
つまり,朝の会と帰りの会を有意義に過ごすことが出来れば,オセロのように一日全体が楽しかったと感じさせてあげることが出来るわけですね。
中学校だと教科担任制でずっと一緒にいるわけでもないですから,そこでどういう風に子ども達を見てあげるのかが大事なわけです。
ちなみにバレンタインデーの日はそわそわしてしまうのが中学生というもの。自己開示して教師自身の思い出を語れば受けること間違いなしです。
(バレンタインの思い出はこちら↓)
願いを語る。
朝の会でよく見ることの一つが「こちらが期待していることを語る」っていうやつです。
よく「今日の目標」なんて書いて提示したりする先生いたりしますが,あれ案外効果的なんじゃないかなって思うんですよ。
というのも,プライミング効果ってものがありまして。
これは,
「先行する刺激の処理が後の刺激の処理を促進または抑制する効果のこと」
です。
難しいので簡単に言うと,10回クイズですね。あの「ピザって10回言ってみて」「じゃあここは?」ってやつ。
あれも「ピザって10回言う」っていう先行刺激が,あとの処理を変えてしまうわけじゃないですか。肘刺されてるのに「ひざ!」って言っちゃいますよね。
他にも「れ〇〇〇こ」に当てはまるものなんだ?って言われても分からないけど,
事前に「電子レンジ」「ラップ」「マヨネーズ」って出されたら,
「あ、冷蔵庫!」ってなりますよね。
人間はそんな風に事前に言ったものとか意識したものによって後の認識が変えられるんですよね。
だから「今日は授業の準備を意識しようね」「休み時間と授業時間のメリハリを大切にしよう」そうやってしっかりと今日のターゲットを伝えておくことがプライミング効果として,一日子ども達の中に残るんじゃないかなって思うんですよ。
「今日はまだ話したことが無い人と話してみよう」って言われたらどっかでそういうタイミングを探るんじゃないかなって思うんですよね。
なので,朝の会の取り組みの一つとして「こちらが今日何を期待しているのか」を語るのは大事なんじゃないかと思うわけです。
スピーチは、特別な場だけで行うものではありません。
毎日の朝と帰りに、私たちはすでに言葉を投げています。
その言葉をどう使うかで、子どもたちの一日は大きく変わります。
(スピーチに関するまとめ記事はこちらから↓)