
「ハッティさんの『教育の効果』って本、ご存知ですか?」
教育界では有名なこの一冊、子どもたちの学力に影響を与える要因を、ものすごい数の研究データからメタ分析という手法で整理してくれている名著です。
今日はその中でも、「教師が与える影響」の中から特に効果が大きいトップ3を紹介したいと思います。
前回の記事でも書きましたが、子どもたちに最も大きな影響を与えるのは、家庭環境でも生まれ持った能力でもなく、「教師が教室で何をしているか」なんですね。
まだ読んでいない方は、ぜひ前回のエントリーもチェックしてみてください。
それでは教師のどんな能力が子供達に影響を与えているのか見てみましょう。
第3位:現職教育(=教師自身の学び)
第3位は現職教育です。
現職教育というのは、教員が現場で働きながら学び続けることです。
たとえば校内研修、研究授業、外部講師による講話、専門家の助言を受けた研修などがこれにあたります。
ハッティの研究によると、こうした「教師自身が学びを体験すること」は、間接的に子どもたちの学力向上に非常に効果的なのだとか。
実際、私も研究授業をやったあとは、クラスの雰囲気が変わったり、子どもたちが一段成長したなと感じることが何度もありました。
もちろん、子どもたちが“特別な授業”を受けたという影響もあるでしょうが、それ以上に教師の力量が高まったことが子どもたちに返っていっているのかもしれません。
教員自身が学ぶというのが子ども達にとっても大きなプラスなんですな。勉強っていくつになっても大事ですね。
第2位:教師と学習者の関係
第二位は教師と学習者の関係です。
これは言われてみれば当然なんですが、教師と子どもたちの関係が良いクラスほど、子どもたちはよく伸びるわけですね。
共感、傾聴、思いやり。こうした「優しい視線」を教師が持っているかどうか。学習者を大切にし、安心できる関係が築かれているか。
そういった土台があってこそ、子どもたちは安心してチャレンジできるのだと思いますし、結果的に学力も高まっていく訳ですね。
最近は主任として朝とか休み時間とか教室にズカズカ入って行ってとにかくいろんな子に声掛けまくってますが、無意味じゃないんだろうなと思えました。
第1位:明瞭さ
さて、堂々の第1位は「明瞭さ」でした。
これは、
・授業の構成
・話のわかりやすさ
・手順の提示
・評価の基準
などを含んだ、教師の伝え方・見通しの示し方を指します。
つまり、「何をどうすればいいのか」が明確に伝わっているかどうか。
これが子どもたちの学力に一番大きく影響するというのです。
私自身、たくさんの先生を見てきましたが、どんなに頭が良くても「結局何をやればいいの?」が曖昧だと、子どもたちは戸惑ってしまうんですよね。
そして、その“迷い”が積み重なると、やがてクレームや不満にもつながってしまう。
逆に、授業が明確でわかりやすい先生ほど、子どもたちが安心して力を発揮できる。
それがやっぱり事実だと思います。
明瞭さも、関係性も、学びも「鍛えられる力」
ここまで読むと、「やっぱり才能のある教師がいいのか…」と思われるかもしれませんが、私は違うと思っています。
どれも「意識して磨くことができる力」なんじゃないかなと。
明瞭に話す力だって、伝え方のトレーニングを重ねれば少しずつ上達します。
学習者との関係性も、日々の関わりの中で積み重ねていくものです。
そして、現職教育に至っては、「学びたい」と思った瞬間からもう始まっている。
持って生まれた才能じゃないですからね。とにかくこれらを意識して研鑽を積む事が教員として最も重要な事であると感じました。
最後に
子どもたちの可能性を引き出すのは、結局のところ「目の前の教師」なんだと、この本を通して改めて思いました。
できることから一歩ずつ。
私たちも、今日から少しだけでも学び続けていけたらと思います。
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また、前回の記事もぜひ合わせてお読みくださいね。
読んでいただき、ありがとうございました!
