教職者K

30代教員の日々の徒然。

今の教育界の最大の問題。

色んな問題が凄まじいスピードで解決されてく世の中じゃないですか。

 

そしてそんな現代で残ってる問題は「解決してしまうと別の問題が起こるもの」だと言われてる訳ですね。

 

だから教育界でも体罰とか一方的な授業とか、これまで問題だとされて来た色んな問題が少しずつ良くなってる訳なんですけど。

 

(先生達の部活の労働問題は解決してしまうと、「子どものスポーツをどう補償するのか」っていう別の問題が起こるから解決しないわけです)

 

そんな中にあって、これマジでやばいだろって思ってることがあって。

 

それが、

 

教員採用試験の倍率の低さ

 

なんですよ。

 

簡単に言うと、若者が教師っていう仕事を選ばなくなって来ていて、優秀な人が教師にならないんですね。

 

その倍率の低さが結構なもので、新潟や北海道の小学校だと1.2倍とかになって来てるわけです。

 

私のいる所だと、教科によっては「一次試験全員合格」なんてことも起こってるんですよ。

 

これマズくないですか?

 

だって面接官が、「やべ、こいつ絶対性犯罪犯すだろ」と思っても現状だと合格する可能性高いわけですから。

 

私がそれが問題だと感じるのは、教師の質が子どもの学力に直結するからなんですね。

 

少人数教室よりも教員の質を高める方が費用対効果が高い事が研究でも分かっています。

 

(以下の本参照)

「学力」の経済学

「学力」の経済学

  • 作者:中室 牧子
  • 発売日: 2015/06/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

さらに、優秀な教員は10代の望まない妊娠率を下げ、大学進学率を高め、将来の収入を増やすこともわかっています。

 

今、そういう先生が減っていく事が問題視されている訳です。

 

そしてこの事が決定的な教育格差を生む可能性があると思うのです。

 

例えばそのような環境に子どもを入れたいと思うでしょうか。

 

つまり、教育リテラシーが高い家庭で育った優秀な子達も公立に行かなくなる。

 

こうなると学校のクラス運営がますます苦しくなる危険性があります。

 

だから、

 

「超優秀な人じゃないと教員になれない」

 

「学校の先生になる人は超絶優秀」

 

みたいな状況を作るのが国家を作る上でも理想だと思うんですよ。

 

それこそ現状でGoogleとかIT系に進むような学生達がこっちに流れてこないといけないと思うんですね。教育が先にあるみたいな状況。

 

別に私は優秀じゃないんですけど、そういう超優秀な若者達から学びたい気持ちはあるんですよ。

 

だから将来の子ども達のためにも、どうしたら優秀な人がもっと教員になるのかを考えたいんですよ。

 

そしてそこを解決する事が次の教育界のイノベーションになるのではないかと考えているのです。

 

私なりにちょっと色々考えてるんですけど、皆さまもアイディアがありましたら教えてください。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!