白眉最良

中学校教員が書くエッセーのようなもの。

最近の生徒指導の傾向と対策

ホワイトボードの前で生徒に顔を向けて指導する女性講師

ここ最近生徒指導案件が立て続けにありまして。

 

その対応に四苦八苦をしておりました。

 

対応が難しいのが、まず子供がよく誤魔化すということ。

 

うちの生徒は頭がとにかく回るので、状況的にやったことが明らかでもすぐに逃げ道を探してストーリーを作ります。

 

ただそれの矛盾点を指摘しても最終的にやったことを認めない。周りにいくら目撃者がいても「やっていない」を貫こうとする。

 

こうなるとこちらも苦しい。それ以上真相を解明することが出来ません。学校は警察ではないからです。

 

結果的に「やっていないと言えばなんとかなる」という誤った学習を生徒がしてしまっている状況なのです。

 

なぜここまで明らかな誤魔化し方をするのか。これはあくまで想像ですが、教員以上に「親に知られたらヤバイ」という防衛反応が働いているケースが多いように思います。

 

学校の先生を裏切ってでも、家で親には怒られたくない。親にDVの気質があったりすると、学校で指導を受けることが生活そのものの存続に直結します。だから彼らも自分を守ることに必死なんですね。

 

そしてそのことを親に伝えるとどうか。

 

たいていの親御さんは「本当にすいません」「相手方に謝罪させてください」「うちの子が誤魔化していると思います」といった言葉を出してくれます。

 

ただ厄介なケースは「先生の言葉に傷ついています」「それでも教員か!」と話をすり替えて指導方針の批判をしてくるケースがあることなんですね。

 

例えばいじめのケースにしても「この程度のことが『いじめ』なのか。その言葉にうちの子は傷ついている!」となるわけです。

 

こちらとしてはその子のやったこととその行為によって相手が傷ついていることについて話しているのですが、相手はこちらの指導の仕方が気に食わないと言ってくる。論点が違うのでこれではいつまでも話が平行線になってしまいます。

 

だから指導の中でどんな言葉を使うのか、は相当慎重になる必要があります。

 

だから最近はまず生成系AIを活用して壁打ちをしています。状況や相手に伝えるべきことを事前に生成系AIに見てもらって客観的に見た時に指導方針が間違っていないかチェックしています。

 

また管理職への応援要請もするようになりました。これも生成系AIで壁打ちしていた時に「このケースは管理職の同席を要請すべき」という言葉が出てきたことで実際に応援をお願いしました。

 

当初は担任と私で面談する予定だったのですが、急遽管理職にも入ってもらったのです。

 

その場は結局こちらは事実を伝え、保護者からはこちらの指導方針について責められるという場になってしまいました。

 

こういう時に管理職がいると第三者的な立場から「それにはこういう意図があって」ということが出来ます。同じ言葉でもこちらが言うと相手からは言い訳をしていると捉えられるでしょう。

 

結果的にその場は管理職が仲介者として入ることが何とか落ち着けることが出来ました。

 

やはり案件そのものでなく、こちらの指導に対してのクレームが来ている時は無理に現場で解決するのでなく、管理職に応援を頼むというのがスマートのような気がしています。

 

ということで日々疲弊していますが、明るさを失わずに乗り切りたいと思います。

 

同じように、正論が通じない相手に疲弊している先生方がいたら、一人で抱え込まずにツールや周囲を頼りましょう。

 

読んでいただき、ありがとうございました。