白眉最良

中学校教員が書くエッセーのようなもの。

最近読んだ漫画の紹介

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最近読んだ漫画の紹介です。

 

アメトークで漫画芸人見たこともあり、気になったものをいくつか読みましたので、感想を書いておきます。

 

まずこちら。作者は「チ。」を書いた魚豊先生。

 

なんと言ってもこの主人公のキャラクターがいい。非正規雇用で友達付き合いもうまくいかないし、女の子ともうまくできない。

 

そうやって「人生のスタートラインにも立てていない」と感じる主人公が陰謀論みたいなものと出会っていく話になります。

 

個人的に今生活が苦しくて、「こんなの本当の自分の人生じゃない」と感じている主人公みたいな若者というのは少なくないんじゃないかなと思いました。

 

私が勝手にイメージした事ですが、財務省に向けてデマを起こしたり、あと闇バイトに手を出したりと、人生に不満を感じて突飛な行動を起こしている若者は少なくないと思います。

 

また主人公は自分の論理的思考力に自信を持って行動していくわけなんですが、その論理的思考がどう見ても低いんですよね。

 

やはり学力をいかに適切につけるのか、というのが若者を支援する上でも非常に重要だと感じました。

 

そして次がこちら。二階堂地獄ゴルフ。

 

これはプロテストに何度学んだと落ちる二階堂という男性を書いた物語。

 

みんなに期待され、お金を出してもらって受験し、それでも二階堂はプロテストに落ち続けます。

 

これを読んで思ったのが、まずゴルフというのは非常に人間性が出るスポーツであり、だからこそ福本先生はゴルフを題材として選んだのでしょう。

 

例えば空振りにしてもやっていないことにすればプラス1はなくなりますし、ボールを蹴って乗せてしまうこともまぁ出来なくはない。

 

そんな自分の中のずるい部分とどう戦うのかというのもまたゴルフのたまらない魅力なんだなと思いました。

 

前々から感じていましたが、福本先生の作品というのは一貫して「負ける美学」なんですよね。漫画にありがちな勝つ方じゃなくて負ける方にスポットを当てている。(カイジなんて人生負けまくってますから)

 

ただその負け姿に人間味が出るというか。この二階堂にしてもテストに落ちても、周りからコケにされてもなんとかプロになろうとするその姿は見ていて応援してしまいたくなります。

 

「もうやめなよ」なのか、「もう少しだけやって見たら?」なのか。なにが適切なのかを色々と考えさせられるお話でした。

 

ラストはこちらのベー革。

 

ベー革とはベースボール革命の略。従来の古典的な練習を否定し、効率的な練習で甲子園を目指すお話です。

 

主人公の高校は練習は平日50分のみ。また坊主や先輩への無駄な挨拶も一切なしとして、効率的な練習で実力をつけていきます。

 

私の高校の頃の母校の野球部なんて毎日夜中まで死ぬほど練習してましたし、駅だろうと先輩見たら大声張り上げて挨拶していましたから。時代は変わったなと思います。

 

感情論に頼らず、あくまで戦略的に実力を伸ばそうとする姿は読んでいてとても勉強になり、かつ面白いものだと思いました。

 

しかしながら、私自身も指導者としてスポーツの指導に当たっていますが、このような短時間練習で成果を出せるというのは

 

体格差の大きい男性競技

 

に限るのではないかとも思うのです。ラグビー、野球部、バスケ、バレーこういった体格と筋力差が大きくなるような男子競技で短時間練習というのは有効だと思います。

 

私自身もこれまで短時間で追い込むスタイルの練習を考えた事がありましたが、女子ではそこまで筋力に差が出ません。

 

またネット競技などはどうしても、練習量が少ないプレーでミスが出るので反復練習が必要なんですね。

 

どれだけ短時間で効率的に練習を積んでも、小さい頃からやっている卓球少女には勝てないイメージですね。

 

なのでこういった短時間の効率化練習というのは競技によって向き不向きがあるというのが私の考えです。

 

またこのやり方というのは、負けた時に「もっと練習していたらどうだったのか」という議論がつきまとうんですよね。

 

選手も必死にやってますし、自分自身が納得して引退していけるのかが大事だと思うんですよね。だからあんまり泥臭い練習を否定したくもないなと個人的には思います。

 

そんな風に色々なことを考えさせてくれる一冊です。野球の見方が変わる部分もあって、勉強になりました。おすすめです。

 

という事で、今回は最近読んだ漫画の紹介でした。

 

皆様の次の読者の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!