白眉最良

中学校教員が書くエッセーのようなもの。

長男のヘアカット論争

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我が家において一歳になる長男のヘアカット論争が起こっているのである。

 

ことの発端は息子の髪が伸びてきたことにある。

 

我が子を大切にしすぎる妻は簡単に子供の髪にハサミを入れさせてくれない。

 

長女の時は伸ばすだけ伸ばし、出来るだけ切らないという選択肢をとってきた。たまに切っても前髪くらい。しかし、男の子となるとそうもいかない訳である。

 

息子のヘアカットとして妻は4000円の美容室を提案してきたのだが、私はこれに大反対する。

 

そもそも親である私が毎月千円カットで我慢しているというのに、訳もわかっていない息子になぜ4000円もコストをかけるのか。

 

また女性と異なり男性のヘアカットは頻度が高くなる。毎回美容院に行かれたら家計はたまったものではないし、そもそも一歳の息子がカットに耐えられると思わない。

 

このように私は大反対したのだが、最終的には「そこまでいうなら私が払うからいい」と言って妻は聞かず。美容院に息子を抱えて強行突入を試みた訳である。

 

美容室は子どもカットもやっており、座席は子どもが喜ぶスーパーカーの形。さらには目の前で大好きなアンパンマンのアニメが流れているという、これ以上ない絶好のコンディションである。

 

そんな中で美容師さんが鋏を入れた瞬間である。

 

 

 

 

 

ギャァアアアアー!!

 

まぁ、泣くこと。皮膚を切られてんのかっていうくらいよく泣く。髪の毛に神経でも通ってるんじゃないだろうか。泣き叫んで暴れまくる我が息子。

 

 

昼下がりの日曜日、そこでゆったりとくつろぎながら髪型を整えているマダム達。そんな中で阿鼻叫喚の我が息子…。皆様のリラックスタイムを4000円かけてぶち壊している。申し訳ない…。

 

結局両親2人がかりで押さえつけ、美容師さんを毛まみれにして、全員が腕を毛深い人みたいにして終了したわけである。

 

この経験もあってもはや外部でのカットは不可能であることを妻も理解し、2回目は浴室にてセルフカットを試みた。

 

慣れた環境、周りにいるのは両親という状況に息子は全く泣かず。

 

スムーズにバリカンが入っていくのだが、今度は絶望的にバリカンが下手なのである。

 

私はあとで文句を言われたくないのでノータッチ。妻がバリカンを持つことになったのだが、どうやら女性は人生でバリカンをもつ機会がほとんどないらしい。

 

後ろとサイドはうまくいったが、前髪もそのままバリカンで行ったのでガタガタの仕上がりになった。

 

もういっそ坊主にしてしまえばいいと思ったのだが、妻は「訳もわかっていない子を坊主にするなんて人権の侵害」と反対してくる。

 

職場の進学校の子ども達に坊主が全くいない理由がよく分かった。親に大切にされすぎているのである。

 

日頃から大切にストレスがないように育てられる。だから集団生活でのちょっとのストレスに耐えられない子になるのである。

 

精神論だし、時代錯誤だとも思うが、坊主にできるって自分をさらけ出したりする意味でも案外精神の安定という意味でも本当に効果があるんじゃないかと思った。(お坊さん坊主だし。)

 

結局妻はその状態に満足できず、ガタガタのヘアスタイルの息子を抱えて、またしても美容院に突入したのである。

 

 

息子の上品なヘアスタイルにより、我が家の家計は圧迫され続けている。