子どもの成長のスピードには驚くばかりである。
産まれて8ヶ月が経つ我が息子だが、むくむくと大きくなり、コロコロと転がっている。産まれたばかりの頃は父親に似て薄いと評判だった頭皮についてもフサフサになりつつある。(一安心)
見た目の変化は大きい。しかしながら子の成長はそれ以外の部分にも感じる時がある。
それが、『大人のずるさに気づく時』である。
以前同じく小さな子をもつ同僚とこんな話をした事がある。
同僚「キャ◯パキってあるじゃないですか。あのキャラクターを掘り出すチョコみたいなやつです」
私「あるね。恐竜とかポケ◯ンとか掘り出すやつでしょ?」
同僚「それです。毎回そのキャラクター部分を子どもに食べさせて、掘り出した後の周りのチョコを自分が食べることを楽しみにしていたんですけど」
私「なるほど。プラモデルのパーツ取ったあとに残るゴミみたいな事にしてた訳だ」
同僚「そうなんですよ。子どもにとってはキャラクターが全てじゃないですか。だから毎回そのお菓子買う時は自分もチョコ食べるチャンスだったんです。でもつい最近、『そっち(残った方のチョコ)もちょうだい』って言われるようになっちゃって。俺チョコ食えなくなっちゃたんですよ」
ズルいし、情けない話だが気持ちわからんでも無い。大人になればチョコぐらいいくらでも買える訳だが、そういうもんでも無いのである。
その話を聞いていたべつの同僚も会話に加わってきた。
同僚「それなら、うちもあります。うちの場合はパ◯コです。あれ貰えなくなっちゃいました」
私「2本あるうちの一本が貰えなくったってこと?」
同僚「違うんすよ。あのパ◯コ食べる時にちぎると、ちょっとだけ本体じゃない方にアイス残るじゃないですか。毎回あれをちぎるたびにこっちでチュッっと食べてたんですけど、つい最近『そっちもちょうだい』って言われるようになっちゃったんですよ」
これまた情けない話である。ちぎった先にわずかに残るアイスを楽しみにする大人。
このような話を聞いていて、なるほど子どもとは成長とともに大人の狡猾さを見抜けるようになっていくのだなと思った。
ちなみに我が家においては、5歳の長女が寝る前に真っ暗の中で指スマをしたがるのである。
ちなみに真っ暗なので何本指を出したのかは自己申告である。
早く寝たい私はいつも少し大人の知恵を使っている。
娘「指スマ3!」
私「何本出した?」
娘「一本」
私「パパも一本。あー残念!じゃあ次はパパね。指スマ2!」
と毎回必ず2をコール。すかさず娘に問う。
私「何本出した?」
娘「一本」
私「パパは…一本。だからパパの勝ち。おやすみ」
毎回この方法で最短で指スマを終わらせている。娘から異議申し立てがあったことは今のところ一度もない。
我が子の成長はまだまだこれからのようである。