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教育について考えるブログ。

起立性調節障害をどう支援するか。

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学校で起立性調節障害の子が本当に増えていましてね。

 

まさに現代病というか、朝起き上がれない、登校できないという子が増えている訳です。授業も遅れますから、不登校気味になってきていて困っています。

 

色々と本を読んでるんですが、やっぱりこれについては学校にできる支援と、家庭での支援の両方がとても重要なのかなと思うので書いておきます。

 

まず学校としてなんですけど。

 

起立性調節障害の支援については岡山県教育委員会がかなり進んでいて。対応の仕方についてまとめてるんですよ。

 

 

https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/604493_5061359_misc.pdf

 

これにも書いてあるですけど、やっぱり学校としては「ズル休みしてる訳じゃない」「本人が一番辛い」っていうことをまず教員が理解してあげることが大事なんじゃないかと思います。

 

起立性調節障害はどうしても午後からは調子良くなったり、楽しいイベントの時には自律神経が整って元気にしてる事も多いですから、教員からも周りの子からもズルしてるように見えがちです。

 

その冷たい目みたいなのが本人に伝わっちゃうと余計に来にくくなるんですよね。だからその辺りの辛さをまず理解してあげることが大事だと言えるでしょう。

 

あと、最近お医者さんから助言されたアドバイスがとても良くて。

 

「いつもより30分早く起こして、家の周りを一周歩かせてから学校に行かせる」

 

ってやつだったんですけど、これがめちゃくちゃ効いて。

 

ある子はこれやった日には登校できて、やらないと無理ってことが分かったそうです。

 

結局朝起きれないと夜寝られないですから、寝るために早く起こす。

 

また起立性の子は朝に頭まで血流が頭まで回らない事が原因なので、近場ですぐにヘルプを求められる家の周りを1周歩かせることで、血液を循環させる。これでようやく動けるようになる訳です。

 

いくらこっちが言ってもこれについては家庭の支援が必要ですから、家庭の努力もどうしたって必要ですね。

 

何にせよ、最近驚くほどに増えてますね。あんまり動かなくても生きていける世の中ですから、早寝早起き、朝ごはん、しっかり運動、みたいなことをまずは意識してやりたいもんですね。

 

皆さんの参考になれば幸いです。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

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