教職者K

教育について考えるブログ。

起立性調節障害の子には食事から改善してみたらっていう話。

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今回は起立性調節障害について書いてみたいと思います。うちの学校にも起立性調節障害の生徒が非常に増えてきています。

 

起立性調節障害という病気は、朝自律神経が整わないことによって血流が上半身にうまく回らなくなり、なかなか起き上がれないという病気です。

 

今、うちの学校では非常にこの生徒が増えてきていて、学級で3人ぐらい。学年で言うと10人ぐらいこの症状を抱えている生徒が見られます。

 

朝起き上がれないので学校に来ることができません。そうなると当然、午後からの登校になったり、勉強にもついていけなくなったりするので、どんどん不登校みたいになってきています。

 

こういう生徒に対してどういう支援ができるのかっていうことについて考えを書いてみたいと思うんですけれども。

 

 

この本によると、起立性調節障害という症状を持っている子には、決定的にタンパク質やミネラルの不足が見られるとあるんですね。

 

現代社会のファストフードだったりだとか、コンビニの食事だとか。そういったものには本来取られるべき栄養素が残されていないので、そういった栄養素の足りなさが特に第二次性徴期を迎えた子供たちにとっては決定的な栄養不足になってしまっていて、その結果朝起きられない症状が出ているという指摘がありました。

 

なのでせめて朝に一杯のプロテインでもいいし、プロテインバーでもいいので積極的にタンパク質を取ったりとか、ビタミンを補うことによって起立性調節障害と言う症状は改善されると言うことを書いてある一冊でした。

 

私としてもこの指摘は結構正しいんじゃないかなって言うふうに感じていて。

 

これはあくまで私の予想なんですが、今の学校の生徒っていうのは極めて認知能力だとか勉強優先してこれまで育てられてきています。

 

なので、寝るとか運動するとか、そういった体の脳を発達させる経験が十分でないんですね。これまではそれでよかったのが、学齢期になってくると、体の発達していなさや、食べる能力の低さみたいなものがすごく露呈してしまい、体力がなくて学校に来れなくなってしまう。

 

あくまで予想ですが親御さんも両親ともバリバリに働いていたりするので、料理にかける時間が取れない家庭も多いのではないでしょうか。

 

なので、改めて子供育てる時というのは十分に体動かしたりとか必要な栄養素食事でちゃんと取らせる。そういうことがあってこそ伸ばせる能力であり、勉強であるんじゃないかなと思います。

 

今の学校は特にそういう生徒が多いんですけれども、その順番がちょっと悪いものになっていることが大きな要因になっているんじゃないかなと言うふうに思います。

 

なのでしっかり食べる習慣、眠る習慣をもう少し大事にして。ちゃんと体を育てて、それから勉強するっていうのでも充分なんじゃないかなと思います。

 

まぁ早寝早起きとか1日3食とか、当たり前のことなんですけど、その当たり前をちゃんとするってのがすごく難しい社会になってきているので、その辺はちゃんとやっていこうよって言う話でした。

 

悩んでいらっしゃる皆様の参考に少しでもなれば幸いです。

 

読んでいただきありがとうございました。