年末年始から1月にかけてはミステリー読み漁ってましてね。
そういえば直木賞とか芥川賞はチェックするんですけど,ここ最近「このミステリーがすごい!」はチェックしてなかったなって。
いくつか読んだので簡単に感想を書いていきます。
まずこちら、このミス4位の「方舟」。
若い男女と正体不明の親子が山の中の施設に閉じ込められてしまって。
ここから出るには誰か一人が犠牲にならないといけないっていう設定なんですけど。
個人的にはその設定があんまり入ってこなかったんですよね。こんなんあるかい!って思ったというか。
でも最後の最後の大オチが見事。それまでの伏線を回収する綺麗なオチ。それでいて救いようのない話なので,暗い話が好きな人はどうぞ。
そして次の読んだのがこちら。このミスで一位を獲得した「爆弾」。
傷害の容疑で逮捕したスズキタゴサクは警察の取り調べを受けている訳なんですが,その予言通りに次々と東京で爆破が起こり,罪のない人たちが亡くなっていくというストーリー。
爆弾のありかを突き止めようとする警察と,それを楽しみながら遂行するスズキタゴサクとの駆け引きはとにかくスリリング。
そしてこのタゴサクがとにかくキモちわるい。半獣半人。人の心をもてあそぶ倫理観なしのクズ男。
とりあえずそんなタゴサクっていうキャラクターへのいら立ちと嫌悪で読み進めていける一冊。まだの方は是非どうぞ。
続いてはこちら東野圭吾のダビンチブックyear2022で第一位を獲得したマスカレードゲーム。
色々な思いを持った人たちが同じホテルに宿泊してきて……それを警察が潜入捜査をするっていうお話。
正直、そんなに面白いかな?ってのが感想でしたね。
でもホテルはみんなが仮面をつけてくる場所で,本性なんて分かんないまま集まれる場所だよねっていう着眼点は流石だなと。
日本のミステリーの王道を行く東野圭吾さんの作品だなぁって感じでした。
そしてこちら大好きな奥田英朗の新刊、「リバー」。
個人的にはこの中で一番好きな作品でした。
(このミス十位とかだけど笑)
話的には川沿いで若い女性をターゲットにした殺人事件が連続して起きます。それを警察が追うって言うストーリーなんですけど。
なんか知らないけどこの人の文章は私の中にスルスル入ってきて違和感がないんですよね。素麺なんじゃないかと思うくらいするッと入って来てページめくる手が止まりません。
あと,なんといってもキャラクターがみんな尖ってる。
インテリなヤクザやらギラギラした臨床心理士やら。
もうみんなひと癖もふた癖もあって。そこにプラスして,この中で誰が真犯人なんだ?っていう緊張感がある。
ちょっと分厚いですが,お勧めの一冊となっております。
ということで最近読んだミステリー4冊でした。
皆様の読書の参考になれば幸いです。
今年もガンガン読書していきたいと思います。
本日も読んでいただき,ありがとうございました!