教職者K

教育について考えるブログ。

どうしたら課題を見つけられる人になれるのか。

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昨日「優秀さとは課題を見つけられること」なんて偉そうに書いたんですけど。

 

じゃあどうしたら課題が見つけられるようになるんだよ?

 

っていう話じゃないですか。

 

その辺のことを知りたくて,ここ最近の私はボスのことを徹底観察して校長室で質問攻めにしてるところなんですけどね。(←うざい)

 

話の中で課題を見つけられるようになるにはこういうことが必要なんじゃないかなって思ったことを書いておきます。

経験を積む

まずはこれですね。経験を積むこと。

 

当たり前だろって感じなんですけど,やっぱりこれなくして課題は見つけらんないですよ。自分の経験のないものについては問題を感じないですからね。

 

その点生徒指導についてうちのボスは年間1000件ほど指導主事として処理してきたり,子どもの自殺案件を実際の現場を見ながら対応してきた経験があるわけで。

 

そりゃ一般人とは見えるものが違うわけですよ。

 

やっていく中で「これはダメだろ」っていうのに気づくわけなんですが,それはもう経験に基づく職人の長年の勘みたいなものでしょうね。

 

どんな分野でもまず経験を積むってやっぱり大事だなって改めて思います。

 

自分が自信持って言えることってやっぱり他の人より経験積んでるジャンルですからね。まずは経験積んでその道のプロになるというのは必要不可欠であるように思います。

そもそも課題を見つけようというモチベーションがあるのか。

実はこれが一番大事なんじゃないかなって思うんですけど,

 

課題を見つける上で

 

「そもそも見つける気があるのか?」

 

っていうのが大事だなって思うんです。

 

というのは,見つけちゃったら対応しなくちゃいけなくなるじゃないですか。そこに手間があるし、面倒だと感じる人もいるわけです。

 

でも優秀な人はそこにモチベーションがあるんですよね。目の前の子ども達と学校をどうにかもっと良くしたいっていう。

 

会社にしてもそうだと思うんですけど。「なんとかしてもっといいサービスを」って思ってる人もいれば「給料もらえればそれでいい」っていうモチベーションの人もいるわけで。

 

そこら辺の動機がそもそも全然違うんじゃないかなと思うわけです。

現場を歩く

ボスを見ていてめちゃくちゃ勉強になるのが,自分で現場を歩くことなんですよね。授業中はひたすら歩いて先生たちの授業と子ども達を観察している。

 

特に課題を抱えている生徒が多い保健室なんかは頻繁に顔を出してコミュニケーションを取る。更には必要だと思ったら自分が学年に入って特別授業をやる。

 

そうやって実際に現場を自分の目で見て歩くことで課題が見えるのかなって思うんです。

 

HONDAの本田宗一郎も工場回って一人ひとり社員と、「油で汚れた手のままでいい」って言って握手してたっていうエピソードが有名ですけど,課題を探す上でも現場を歩くことを大切にしていたのかもしれません。(社員のモチベーションにもつながりますしね)

他業種を知る

前に先生たちの指導はぼんやりしていて,ボスはそのやり方を全否定しているっていう話を書いたんですけど。

 

suno200002000.hatenablog.com

suno200002000.hatenablog.com

suno200002000.hatenablog.com

 

このやり方にボスが行き着いたのは,生徒指導で弁護士の方々と会ったのががきっかけだそうです。

 

小学生のいじめで親同士が弁護士立てて争うケースがあったみたいなんですが,学校の先生たちの説明がいかんせん分かりにくい。

 

とにかく自分の想いやら,子どもの感情への推測やら何やらを混ぜて報告を挙げてくるからごっちゃごちゃになってるんです。

 

つまり思いが優先されてしまっていて,第三者が聞いたときに何があったのかよく分からないっていうのが日ごろの先生たちの指導みたいなんですね。

 

それを弁護士さんが介入したら,サラサラサラっと事例を整理していってどこに問題点があるのか,何があったのか,どういう解決策がいいのかをすっきり提示されて,驚いたんだそうな。

 

(ある意味で当たり前ですね,教員は教科指導は教わりますけど,そういう事件・論点の整理の仕方はトレーニングされてないですから。)

 

そこから,こうやって整理することがいじめをクリアにして,遺恨を残さない指導にするためにも重要なんだと感じたのだそうです。

 

つまり,この気づきっていうのは,

 

他業種と触れることで見えた

 

わけですよ。

 

内部にいる人間っていうのはそのおかしさに気づきにくいわけなんですよね。

 

だからまぁそのジャンルの専門書ばっかり読んでたらいいかっていうとそういう訳じゃなくて,経験積んだ上で違うジャンルのものとかみたら色んな課題が見えるのかなと思いましたね。

まとめ

まぁ私の思うところを書いてみたんですけど。

 

書いてきたように,自分の専門を中心に勉強しながらも,他ジャンルも勉強していったら良い課題が見けられるようになるんじゃないかなと思っているわけです。

 

でも何よりそこまでのモチベーションが私にあるのかが問われているわけですね。

 

いかんせん,今は良いモデルがいるのでいまのうちに経験の一つとして取り込んでおきたいと思います。

 

完全に私の備忘録として書いていますが,皆様の参考にもなれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!