(コチラの記事を読む前に、まだ読んでいない方は先に二つ前の「引っ越し奮闘記③」を読んでいただけたら幸いです。)
最近我が娘が毎週のように行きたがる場所がある。
それが、市の運営する生涯学習センターみたいなところなのである。
ここには工作室があって、牛乳パックや段ボールなど、工作に必要なあらゆる道具が揃っていて自由に使う事ができる。
そこに「タミヤさん」という、いかにもものづくりが好きそうな名前の女性がいつも鎮座していて、幼児が作れるものを提案してくれるのだ。
ここにすっかりハマってしまった娘は土日になるとここに行きたがり、私もその提案にすぐに乗る。
公園はまだ寒いし、何より金が掛からないのがいい。
そう、私は根本的にケチなのである。
この日の娘は、段ボールでガチャガチャのおもちゃを作りたいと言い出した。
しかし、当然ながら3歳児に作れるはずもない。
ネットで調べて9割がた私が作ってしまった訳だが、完成したにも関わらず、中に入れるガチャガチャのケースがないではないか。
ふと思いついた私は、工作室からの帰り道にイオンのガチャガチャ専門店に寄り、店員さんに聞いてみた。
「あの〜すいません、工作用にガチャガチャのケースが欲しいんですが」
我ながらケチである。
店員さんはこう言った。
「すいません、コロナの関係もあって。今お渡ししてないんですよ」
ちくしょー!コロナめー!
くれよー!ケースくれよー!それないと遊べないんだよー!めっちゃあんのにー!
そうこうしている間に娘はガチャガチャに目を輝かせ始めている。
私も流石に購入を検討し始めたわけなのだが、
最近のガチャガチャがまた
たっかい
のである。
500円とか普通にするのである。
ちくしょー、資本主義めー!ここまで金使わずに過ごしてきたのにー!
いっそ開封しているお客さんに「そのケース貰えませんか?」と声をかけることも考えたのだが、普通に考えてその絵がなかなか気持ち悪く、更に子どもを抱えて人からケースを貰うその状況はさながら物乞いのようである。
とうとう観念した私は娘に対してなんでも好きなものを一回引いて良いよ、と提案。
その娘が選んできたのがこれだったのである。
娘よ…
これはつまり…
「いいから早く部屋の電気つけろよ」
っていう私へのメッセージかい?
世知辛い。あまりにもハードな娘からのメッセージ。パパだって頑張って働いてるのに…。
そうダメージをおったのだが、私のお手製の段ボールガチャガチャをいたく気に入った娘は何度もガチャガチャし、夜は枕元に、この赤ちゃんとガチャガチャを置いて寝ていた。
これが最近の休日の過ごし方である。
ちなみに我が家の電気はまだついていないが、
悪くない、悪くない過ごし方のはずである。