「人生で一番楽しいことは他人を楽しませることだ」
っていう名言をやなせたかし氏が残してるんですけど。
これ素晴らしい名言だなって思ってるんですよね。本当にその通りだなって。
うちの子もアンパンマンにはお世話になりまくってますから。
もはや, やなせたかしじゃなくて
やなせたか師
って私としては呼びたいくらいなんですね。
最近本当にこの言葉が身に染みることがあったので書いてみます。
前にも書いたんですけど,私は特別支援の教室ってあんまり得意じゃないんですね。
間違いなく一番難しいです。
専門で学んできたわけでもないけど,授業は任せられる。
さらに教科書通りに勧められないからゼロから何をやらせるか考えないといけない。やりたくなければ全くやらない子ども達。
これが通常学級にばかり慣れてる私にとってなかなか辛かったんですね。
そして私の担当する特別支援のA君という子は分からなくなるとすぐキレる子でしてね。
特に数学が大嫌いなんですよ。繰り上がりとか,分数になると紙ぐしゃぐしゃにしちゃうんですね。
でも私もこの一年でちょっと勉強しましてね。
タブレットで計算やらせればぐしゃぐしゃに出来ないだろ
って思ったんですよ。
(なんせタブレットって硬いですから。タブレットの良いところは硬いところですよね!!)
更に間違えるパターンを見てると,字がうまく書けないもんだから,どっかで繰り上がりのある計算の場合,字がズレちゃって計算間違えてるんですよ。
そこでMODMATHっていうアプリを使って計算させてみたんですね。
これはもともと発達障害をもつ子の母親がつくったアプリみたいなんですけど。
数字をタップして打ち込むので機械的に縦列が揃うんですよ。しかも繰り上がり計算用に小さい数字でメモもしておけるんですね。
これを計算で使わせてみたんですね。
そしたらどうでしょう。これまで計算となったら5分もたないですぐ放棄してたその子が,
一時間数学やり続けたんですよ。
しかも笑顔で。
これ終わった時に私心の中でガッツポーズしてましたからね。
そして,絵も好きだから,その絵を動かしたらもっと喜ぶだろと思って, 書いた絵を動かせるプログラミングのソフトも試してみたんですね。
これも大ハマりしましてね。
こういうのを探して次々繰り返してたらだんだん私のこと気に入ってくれたみたいでですね。
こりゃ今ならいけるかもと思って学年集会の時の会場準備頼んだらですね,
まぁ~めちゃくちゃ一生懸命準備したんですよ。他の先生たちも目を見張るぐらい。
これまでだったら「なんで俺がこんなことしなきゃいけないんだ!!」ていってキレてパイプ椅子殴りつけてる子ですからね。その子が一生懸命荷物運んで準備をしているわけです。
私人生で初めてこの時
「特別支援教育おもしれ~」
って思ったんですよね。
やなせたかしの言葉じゃないですけど,彼が喜んでくれてるのが私にとっても大きな喜びだったんですよ。
私は教育っていうもので人を楽しませる人生なんだなって。
そして教育を通して誰かを楽しませ続けている以上,自分の人生もずっと楽しいだろうなって。
まぁなのでね,常に人を楽しませる努力を今後も続けていかんなと思っております。
さて,来月はいよいよ卒業式です。
どうやって楽しませてやりましょうかね。
ま、頑張ります。
読んでいただき,ありがとうございました!