「うちの子が全然勉強しない。ゲームばっかりしてる」
「部員のやる気がなくて困ってます…」
こうゆうのって本当によく聞きますよね。
要するに学習者の主体性をどう引き出すかっていう話だと思うんですけど。
時代が変わってネットを見ればいくらでも情報が溢れてますから、知識を蓄積することの価値が薄れて来てるのは明白なんですよね。
新しいテクノロジーとか、コロナや戦争に代表されるような次々起こる問題に対して、とりあえずやってみる(考えてみる)っていう主体的な姿勢こそ現代社会では知識以上に重要だと言えるわけです。
ではどうしたら子供のそんな主体性を引き出せるのかっていう話なんですけど。
私のおすすめは、
変容に気づかせる
ってことなんですね。
自分が変化してる事に気づく事。これが学習者の主体を引き出します。
私自身経験があるんですけど、バレーを始めた頃、練習試合の相手が強いところばっかりでほとんど勝てなかったんですよね。
もう本当に試合が嫌で。
毎日勝てないグチを家で吐きまくってたんどすけど。
でも、母親からふと、
「大丈夫。みんなすっごく上手くなってきてる」
って笑顔で言われたんですよ。
え?勝ててないのに?
って驚いたんですね。
そして、その事がいまだに記憶に残ってるし、嬉しかったんですよね。その言葉で頑張れたというか。
子供たちっていうのは、経験が少ないし、客観的にみることが出来ないから、自分達の成長に気付けないんですよね。
だから、そこを周りにいる人間が気づかせてやる。
それこそが学習者の主体性を引き出すと考えるわけです。
例えば幼児でいえば公園というのは最高の変容確認の場だと考えています。
というのも、小さいうちは使えない遊具がたくさんあるわけですね。ジャングルジムひとつとっても小さいうちは出来ません。
それが成長に従って少しずつ出来るようになる。お兄ちゃん達が遊んでいるのを見るだけだった自分が、てっぺんまで登れるようになった。非常に分かりやすい変容ですよね。
小さいうちっていうのはみんな何に対しても「やりたい!」って主体的だと思いますけど、それは小さいうちは成長スピードが速いから変容に気付きやすいからではないかと思うわけです。
しかし、成長とともにそれが鈍化していって、周りも変容を見つけてくれないからどんどんやる気を失ってしまう。
そういう子の多くがゲームにハマるのは、ゲームには変容に気づく仕掛けがいっぱいあるからでしょうね。
レベルとか図鑑を集めてコンプリートするとか、目に見える変容があるわけです。だから楽しい。
しかし、現実は厳しい訳ですよ。
なかなかすぐに出来るようにはならないし、成長がゆっくりな子はなかなかその変容に気づかないからやる気を失ってしまうんですね。
だから指導者(教師)としては、
そもそも子供の微妙な変容に気付けているか
子ども自身が変容に気づくような仕掛けをしているか
これが非常に重要になるわけです。
やり方は色々あるでしょう。
スポーツなら、始めたばかりの映像なんかを見れば自分が上達してることは明らかです。
学習で言えば、振り返りを書かせるなんてやり方もあるわけです。
(「今日は三角形の面積の求め方が分かった。」と子どもが書いていれば、子ども自身が変容に気づいている訳ですよね)
他にも書ききれないくらいそういう手法はありますし、どれくらいそれをもっているか、というのが教える側の力量であると考えます。
とりあえず子どもがやる気がないことを本人のせいとしているうちは指導者としては成長はありませんから。
変容に気付けるような手法を増やすことを目指しましょう。
(もちろん私もです)
そういう目で見るとまた子どもの見方が違うのではないかと思うので、書いておきますね。
本日も読んでいただき、ありがとうございました!