教職者K

教育について考えるブログ。

一番難しい教室。

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世の中には学級崩壊してたり、低学力だったり、高学力だったりと色んなもつのが難しいクラスがあると思うんですけど。

 

私のこれまでの経験からして最も難しい教室ってのがありまして。

 

それが、

 

特別支援学級

 

の授業なんですよ。

 

ここが一番難しい。

 

通常学級にプラスして何コマか授業が割り当てられるのですが、ここが一番難しい教室だと思っています。なぜか。

 

それは、「できることにものすごく差がある」からなんですね。

 

一人の子はどんどん解けていても、他の子は一問も解けなかったりする。

 

障害によってそれがかなり顕著な差になったりしているわけです。

 

更には、カリキュラムがかなり自由で、教科書が通用しない。

 

正直なところ通常の授業では教科書をまずみて教えるところを確認した上で展開の工夫するので、「そもそも何をやるのか」では迷いません。

 

でも特別支援教室となると、教科書通りでは子ども達の興味も理解も続かない事がほとんどです。

 

なので教材開発をゼロイチで行わなければならない。

 

ここが本当に難しいのです。

 

また保護者には相当勉強している方も多いので、下手なことをするとクレームに繋がりかねないという。。知識も経験もセンスも問われる教室だと思うんですね。

 

そこで、今回は私なりにこれまでの経験から大事だと思ったことを書いてみるので、誰かの参考になれば幸いです。

 

① 特別支援の学習指導要領を読む

 

これ以外とやってない人多いんですけど、特別支援用の学習指導要領を読むこと。

 

ここに結構ヒントが載っています。

 

私も通常学級と同じ目標で考えていたので、うまくいかず、パニックを起こさせたりしてしまった苦い経験があります。

 

でも特別支援には特別支援の目標がある訳で。

 

まずはそこを読み込む事が大事かなと思います。

 

②大事なのは将来につながる事。

 

そうやって読むと、例えば社会科の場合、授業例として行政施設への見学やインタビューなんかが載っています。

 

というのも、障害のある子にとって、「いざという時に行政を頼れる」という技能が非常に重要だからです。

 

他にも例えば工作などをする事が、将来的な彼らの仕事につながることも考えられます。

 

このように、座学のイメージを一旦捨てて、本人の興味と繋がり、かつ将来的なゴールに繋がる教材選定がいいのだと思います。

 

③大事なのは認められる経験

そして例えば工作したものを売ったりすれば、お金の学習にもなりますし、本人の次の学習意欲にもなります。

 

私は昨年度タブレットで防災に関するスライドを作らせてみたりしたのですが、こういうのもいざという時、本人の身を守ることにもつながると思っていますし、ICTスキルの習得になりますし、上手く発表できれば認められるきっかけになります。

 

何にせよ、その子が将来何が必要になるかを考え、適切な教材を与えてサポートしていくという形は教育の原点であると最近感じています。

 

私も上手くはないですけど、これから勉強していけたらな、と。

 

まぁ頑張りますわ。

 

今回の記事が皆さんの参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!