国際情勢の緊張感が高まる中で子供たちにどう国際理解を教えていくのかが大切だなと日々感じています。
そこで読んだのはこちらの本。
国際理解を進めるためのワークショップが書かれた本。道徳の授業でも使えそうです。
著者は協力隊でスリランカにいた方とのことで、私もスリランカにいた人間なので、興味を持って読ませていただきました。
本書の中で紹介されているワークショップのいくつかを紹介します。
1.チョコレートを食べたことがないカカオ農園の子どもにチョコレートをあげるべきか?(筆者はあいのりの第400話「ひとかけらのチョコレート」で実際にワンシーンを視聴させた上で生徒にも発問)
2親しくなったストリートチルドレンの「お金があれば学校に行ける。協力してほしい」という頼みを聞くべきか。(筆者はTBSの『未来の子ども達へ 地球の危機を救うお金の使い方』でのワンシーンを視聴させたうえで発問)
3学校に行かずに働いているバングラデシュの少女たちが作った服を着るか?
(バングラデシュのラナプラザの工場の崩落事件を取り上げ、有効な対策をダイヤモンドランキングにする。選択肢は以下の通り)
A バングラ製の安い服を買うのをやめる
B バングラ製の物を売っている衣料品メーカーに対し、製造工場の労働環境を調査し、問題があれば改めるように働きかける
C バングラの貧しい人々が置かれている環境や、先進国と開発途上国の間にある格差について学ぶ
D バングラの人々が学校に行けるように教育や職業訓練を行う
E 安い衣料品を作るために劣悪な環境で働いている人たちがいることをについて身近な人と話す
F 労働者の権利が守られた場所で作られたことが分かる衣料品を選んで買う。
G マスコミやインターネットを通じて、安い衣料品の陰に存在する労働者の問題について多くの人に伝える
H 現地の衣料品製造業界により多くのお金が流れ、労働環境を改善できるようにバングラの製品をたくさん買う
I バングラ政府に対し、労働者の労働環境を改善するよう働きかける
4 貧しい村を発展させるために、水道・電気・道路のうちのどれを選ぶか。最初の3年だけ外国からの援助が受けられるという条件を踏まえて答えなさい。
5ブラジルから来た転校生のエレナに校則違反だからと耳のピアスは外させるべきか。(NHKのココロ部!で放送された「外国から来た転校生」を利用)
6 災害にあった外国人のために避難所の張り紙をどう書き直すか。
読んでいて思ったのが、動画の教材を結構使っているっていうことなんですよね。やはり読み物よりも映像の方がイメージしやすいっていうのはあるんだと思います。
ただ私もテレビなどを見ていて「これ授業で使える!」と思うことは多いんですが、そこから授業への転用となるとDVDに焼いたりと技術的な手間が多くて避けがちなところがあります。
その点NHK for school なんかはネットから動画に直接アプローチできるのでもっと活用してみてもいいかなと思いました。もしくはYOUTUBEで良いものをブックマークしてネタ帳とするのもありですね。
あとは洋服の問題。私自身もファストファッションの服を良く買いますが、旬が過ぎたら捨ててしまうし、これ本当に環境にも労働者にもよくないなと感じていました。本書の中で紹介されていたヨーロッパの取り組みが面白かったです。
300円のTシャツの自販機を置く。
安さにつられて人々は次々とお金を入れてサイズのS・M・Lを選択してボタンを押していきます。すると短い動画が画面上で流れる。その動画にはバングラで服を作る幼い女の子たちの映像が流れます。
そして最後には「BUY or DONATE?_(買う?それとも寄付する?)」と出てくる。
多くの人が自分が入れた300円を寄付することを選ぶようです。
つまり世の中のいろんなことを解決していくためにはその裏にある事実を知ったり、想像力を持つことが必要なわけで。
多くの人にその事実を伝えるような人、この自動販売機を設置する人の存在が必要なんですよね。
日ごろ子供たちに接する身としてそんな世の中の事実を伝えて、少しでも世の中を良くする側でいたいと思うのでした。
さて、今日は離任式です。良い別れをして、次の良いスタートを切りたいと思います。
それじゃ、行ってきます。
【その他の教育に生かせそうな話はこちらから】
