教職者K

教育について考えるブログ。

逆アプローチする発問を選択肢にもっておこう。

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最近参加した講演会の内容が面白かったんですけど。

 

「スポーツ指導における体罰根絶」っていうテーマの講演会だったんですけど。

 

参加者である我々は

 

「どうしたらもっと体罰を増やせるかを考えてください」

 

と言われて、ひたすら体罰を増やす方法を考えたわけですね。

 

それこそバレーだったら、

 

「ハイキューでもガンガン引っ叩いてもらう」

 

とか、

 

「強いチームが模範的に体罰する」

 

とか

 

体罰された人がその素晴らしさを溌剌と語る」

 

とか、そういう答えが出てきたんですけど。

 

これ単純に「どうしたら体罰は無くせると思いますか?」って聞かれるより面白いし、一生懸命考えるのかもなって思ったんですよ。

 

同時に体罰をなくす際にはその逆をいけばいいわけですしね。

 

そして、これ授業にも転用出来るなって。

 

例えば

 

「持続可能な社会を実現するために私たちには何が出来るか?」

 

っていう発問があるんですが、どうしても答えがありきたりで予定調和な感じになってしまうんですね。

 

マイバッグを持つ」

 

「出来るだけ歩く」

 

確かにそういう意見は大事なんですけど、それを考える際に子供たちの思考は実はそんなに働いていないんですよね。ただテンプレートなぞってるだけで。

 

でも例えばそこで、

 

「最速で地球を持続不可能にする方法を考えてください」

 

って言われたらまたちょっと違うアプローチになると思うし、答えが変わってくると思うんですよね。

 

ちなみに上の発問は今適当に考えましたけど、そう言われると、地球を持続させない1番の近道は「戦争」なんじゃないかって。

 

そうなると実は戦争っていうものが非常に大きな環境破壊であると気づけるわけで。最初にはない答えが出てくるわけです。

 

他にも、

 

「ジワジワ地球を持続不可能にする方法を教えてください」

 

とかだとまた答えも変わりそうですよね。(大喜利みたいですけど)

 

なんにせよ、いつも通りのアプローチでは絶対に出てこないような答えが出てくる可能性があります。

 

スポーツの世界でも同じように、

 

「明日の試合勝つためにはどうする?」

 

ではなくて、

 

「負けるにはどうしたらいい?」

 

と聞いてみる。

 

そうしたら、いつもとちがう子が発言できるかもしれません。

 

まぁこのやり方がいつでも使えるかどうかは別として。

 

でも、指導者側の選択肢の一つとしてこういう発問の仕方は持っていてもいいんじゃないかと思いましたので皆様と共有させていただきたくて、書いてみました。

 

皆さんの参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!