さて2023に読んだ本の中から良かったものをご紹介したい。
まずこちらのダイウィズゼロ。ゼロで死ねという言葉の通り、出来るだけ資産は使って死のうという話。
百万円残して死ぬということは、百万円分出来たはずの体験をしないままこの世をさることと同じだ。
人生は思い出作りが全てなのだから、そんな勿体無いことしちゃいけないよね、という主張の一冊。
すでに生活するには十分な貯蓄がある人が参考になるかもしれない。
なんにせよお金の使い方について考えさせられる一冊。
自分の寿命から逆算して計画的に使っていきたいものである。
次にこちら。
文章を書くことがいかに大切で重要な事かを教えてくれる一冊。
他の何かのためでなく、自分のために書く。
ゆっくりと自分の心を観察して丁寧に書く、という本書の内容は日頃から文章書くのが好きな自分好みのものだった。
文章を書くことは思考することに等しい。
この本で読んだことを活かして来年は手帳をフル活用したい。
そして何回か紹介したが、こちらの本も事あるごとに振り返って読んだ。
高学歴であるということはけして幸せな事とイコールではないと思わされる。
今見ている高学歴の子達の抱える問題の背景が見える一冊。
同時に自分自身がそういう親になりかけていないかを反省させられた。
子育ての上でも参考になる本である。
今年は古典をいくつか読んだのだが、この本はその中でも印象に残っている。
内村鑑三の書いた「後世への最大遺物」をかなり分かりやすく解説したものだ。
内村曰く、最も価値ある後世に残せるものは金。
次に事業。
でもこれらを残せる人は元々恵まれてる人だったりするから、それがないなら教育や良い行いを残せと書いてある。
読んでみて、自分は教育までは残せたんだけど、そこから先の事業ってのが難しいんだよなと思わされた。
以外にも差別的な発言も見られるなど内村鑑三の人となりがわかる。
何にせよ、「自分は後世に何を残すのか」を考えさせられる本である。
そしてラストがこちら。
一見もうそれ以上分断できないと考えられる個人が実は分人というさらに細かい分類に分けられるのではないかという主張。
確かに学校現場でも1人の生徒が対応する教員によって見せる顔が違うなんていうのはよくある話。
思いやりがあるようにみえる子が家の中では弟に対して酷いことを言ったりする事もよくある。
そんなアンビバレントな事もこんな風に1人の人の中にも色んな顔があるのだという分人という考え方で説明がつく。
AIの活躍するこの時代に分人化できるかどうかが、人間とAIの違いかもしれない。人間らしさとはつまるところ分人がある事なのかもしれない。
ということで今年読んだ本の中からオススメの紹介である。
冬休みの読書の一助になれば幸いだ。
読んでいただき、ありがとうございました!