三年生を送る会だったんですよ。
今年は主担当として全体を取り仕切る立場だったんですけど、忘れないうちに反省と感じたことを書いておこうと思います。
ライブの強み
今年はコロナの影響もあって、映像による各学年からのメッセージを三年生に見てもらうっていう会にしたんですね。(受験を控える3年生と他学年を同じ会場に入れるのがまずいという判断です)
そして、それが終わったら三年生を会場から出して。今後は在校生が自分たちの発表を見るっていう。
でも一部だけライブでのパフォーマンスがあったんですけど、圧倒的にライブの方がうけるんですよね。
これは多分自分達が参加出来るからなんでしょうね。手を叩いたり、反応したり。そういうのが面白いんだと思います。
そこが、どうしてもビデオだと一方的になってしまうんですよね。コミュニケーションが成り立たないというか。
改めて授業もそうですが、ライブの強みみたいなものを感じました。
驚きのデザイン
そして、出し物が映像である以上,どうしても発信が一方的になってしまうので、飽きないようにその映像でどう驚かせるかっていういう「驚きのデザイン」が必要になるんですけど。
こういう時の定番は「お世話になった先生からのメッセージ」です。
転勤された先生や退職された先生が出てきてメッセージをくれるだけで子ども達の驚きに繋がるわけですね。
しかし、今回はそういう先生がいなかったので、ドローンによる映像をラストに入れました。
自分の学校を真上から見るっていうのはなかなかできないことなので,これも歓声上がってなかなかいいものにはなりましたね。
でも結局一番ウケたのはすごく真面目で日ごろふざけたりしない先生が,生徒のジャージ着て登場したシーンだったんです。
こういう振れ幅のあることがやっぱり意外性があってウケるんだなって思いましたね。
上手く伝えるって難しい
そして体育館て大きいですから,いざあの大きなスクリーンでやってみると,パソコン上では見えなかったアラが結構見えるんですね。
特に生徒の言葉については聞き取れないことが多い。字幕の必須さを感じました。
あとは音のボリュームについてもコントロールがかなり難しくて。
今回断水の影響で時間がなかったんですけど,その辺のリハーサルが必要だなと再認識しました。
余白が大事
あと最後はしっとり教員からのメッセージとエンドロールにしたんですけど。こういう余韻とか余白みたいなものがあるとしっとり終われて良いんだなって思うんですよ。
ただもう少し歌詞を強調したり,校舎の映像とかでも良かったかなって思います。
思い出スライドとして生徒の写真を多用したんですけど,予想外に笑いになっちゃったりして。その辺の読みが甘かったですね。
ウケる所が違う
そして今回初めて分かったんですけど,1・2年生と3年生でうけるところが全く違うんですよね。
3年生で大爆笑だったところが一二年生には全くうけてなかったり。
これ結局どういうことかというと,子ども達は自分が関係しているかどうかが面白さの基準なんですよね。
具体的に言うと3年生は担当の先生たちが出てきただけで大うけです。でも1・2年生はあまり触れ合いがありませんから,出てこられても「知らないおじさん達が出てきた」ぐらいにしか思わないんですね。
だからそんなにストーリー自体は重要じゃないのかもなって。
ちなみに3年生担当の先生たちのコントがあったんですけど。私正直前日に見たけどあんまり面白いと思わなかったんですよね笑
でも本番は大うけしていて。子ども達にとっては「先生たちがやってくれてる」ってことそのものが面白いみたいなんですね。
だから、うけるかどうかは関係性によるんだなって。
すごくそれを思いました。
教員が試される場
あとこの送る会でどういう出し物をやるのかっていう所にすごく教員の実力って出ると思ったんですよね。
そもそも子ども達が何を面白いと思うのか。ICTが使えるのか。子ども理解やICTなど色んな技量が必要になります。
コント一つにしても演技力が問われますし,シナリオを作って仕上げるには同僚と協力出来ないといけない。
そんな教員の非認知能力が問われる場なんだなって思いました。
やっぱり出来て良かった
そんな色んな反省はあるんですけど,やっぱりやれてよかったなって。
去年は散々準備したけどコロナの影響で突然中止になりましたから。どういう形であれ子ども達の喜ぶ顔が見られたので何よりです。
また企画する側の生徒も充実感をもって取り組めたとてもいい機会になったと思います。
また今度やる時は今回以上のものが作れるように頑張りたいですね。
ということで今年の反省をつらつらと書いておいて備忘録とさせていただきます。
読んでいただき,ありがとうございました!