教職者K

教育について考えるブログ。

最近読んだ漫画3選。

まずこちら。

 

何かとお世話になってるH先輩から紹介された一冊。

 

絵柄からてっきりミステリー的なものを予想していたんですけど,女子高の先生を描いた笑える一冊でした。

 

先生の観察日記をつける生徒がいたり,プライベートで生徒と会うとヒヤッとしたり,結婚とかすると芸能人みたいにやたら騒がれたり。

 

そんな教員あるあるみたいなものがあって,教員は共感しながら読める一冊。

 

絵のテイストとのギャップがあるからかなんか笑っちゃいましたね。

 

突飛な展開があるわけでもないんですが,常にクスッとくる笑いがある,面白い一冊でした!

 

そしてこちら。アメトークでも紹介された「カラオケ行こ!」。

 

カラオケ大会で負けたら組長から刺青を入れられてしまうヤクザが、合唱部の中学生に歌の歌い方を教わるっていう非常に斬新な設定の一冊。

 

全然考えていなかったけど作者が上の作品と一緒でした。

 

和山やま先生の得意のシュールな笑いと,中学生とヤクザの間で交わされるちょっとだけハートウォーミングな展開が印象的。

 

ふざけないような雰囲気(絵柄)でふざけるっていうこの作者の得意技なんでしょうね~。

そしてラストはこちら。ウシジマ君の作者で有名な真鍋先生の書いた「九条の大罪」。

 

これ超面白いのでお勧めです。厄介な案件ばかりを引き受ける弁護士・九条間人を描く一冊。

 

高齢者の虐待だったり,覚醒剤だったり,トー横キッズだったり。そんな現代日本に残る闇をリアルに描きます。

 

4巻では知的障害のある女の子が男に入れ込んで,そこからAVの世界に落ちてくんですけど。

 

そもそも障害のある子を犯罪に巻き込もうとする手口がめっちゃリアルだなって。

 

以前警察に勤めていた方から「本当に悪い奴は軽度の障害のある子たちをいいように使おうとする。だから,だからそういう子達が犯罪者にならないような判断力を今のうちにつけておいて」って言われたことがあったのを思い出しましたね。

 

あと,その女の子が携帯を何気なく見るシーンがあるんですけど。

 

その女の子の携帯の画面がバッキバキに割れてヒビが入ってるんですよ。

 

この描写がめちゃくちゃリアルだなって。

 

もう自分が傷つきすぎて自分自身とかその分身である持ち物とかの傷に鈍感になってるんですよね。

 

そういう心理の透けて見えるグッズを出して,その一コマで少女の心理状態を描写して表現してしまうあたり,凄いなって思いましたね。

 

他にも,部屋の荒れ方とか,食べ物の捨て方とかも,人そのものなんだなって改めて思ったというか。(私自身家庭訪問で凄い家を見てきましたからね)

 

そしてそれをここまでリアルに描いてしまうのは,やはり真鍋先生がその世界で丁寧に取材を重ねているからでしょう。

 

この世界で取材できる人ってそもそも限られてるでしょうからね。間違いなく自分にしか書けないもの書いてますよね,真鍋先生は。

 

ということで,最近読んだ3冊でした。どれも面白いし,サクッと読めるのでお勧めです。

 

皆様の参考になれば幸いです。読んでいただき,ありがとうございましたー!!