最近読んだこちらの本の紹介です。
芥川賞の候補にノミネートされた作品ですね。
私の読んでるブログの一つに「パレオな男」ってのがあるんですけど、そこで紹介されていたので読んでみました。
というのもこちらは、テーマが「筋トレ」なんですよね。
スミスっていうのもスマスマシンのことな訳です。
(レールがついてるタイプのパワーラックみたいなやつです。手首捻るとレールにハマるので安全に重量にチャレンジする事ができる大型のトレーニング機器です)
私も筋トレを趣味の一つとしているので、面白そうだと思って読んでみた次第です。
この作品はジムにハマり、フィジーカーとして大会に初挑戦する女性を描いています。
女性は「なぜ鍛えるのか」が男性以上に疑問視され、さらに大会に勝つには単にムキムキであるだけでなく、より「女性らしさ」を求められます。
この作品はそんなトレーニングを通してジェンダーについても考えられる一冊になっているわけですね。
鍛えるという事、それでいて求められる女性らしさとは何か。
これは相反する物のように感じる訳ですが、その中で苦しみながら自らの体を愚直に鍛える女性の姿というのは、なかなか理解し難くもあり、分かるようでもあり、その辺に文学を感じる作品です。
私自身スミスマシン好きでしてね。補助いらないので私みたいな友達いない人間にとっては非常にありがたい存在で、主人公に共感してしまいましたね。
そして、「トレーニングで無になる」みたいな記述がありましてね。確かに筋トレしてるともの考えられないくらいしんどいですから、私自身そういうのを求めているのかもしれません。
そんなトレーニングしてる人なら誰もが共感できる内容が詰め込まれた一冊になっています。
「筋肉は年功序列」みたいな名言もありましてね。やっぱり続けてる人ほど年輪みたいに良い体になっていくんですよ。
私も最近引っ越してしまったことでなかなかジムに行けていないんですけど。また近々トレーニング再開したいなと本を読んでから沸々と思っております。
なので、フィジークの世界を擬似的に体感したり、トレーニングのモチベーションもらう上でも有意義な一冊になっております。
興味のある方是非どうぞ。
本日も読んでいただき、ありがとうございました!