受験のシーズンなんですけど。
子供達見てるとですね、歴史において子供達がことごとく外すタイプの問題がありましてね。
それが「並べ替え問題」なんですね。あの古い順に並べ替えなさいってやつです。これみんなことごとく外しちゃうんですよ。
なんでそんなに取れないのか私なりに考えてみたんですけど、
やった事ないし、考えたことも無いから
ってところに1秒で行きつきましたね。
ほら、授業で「これを順番に並べろ」なんて見たことないじゃ無いですか。みんな「聖徳太子はどんな国にしたかったのか?」とかですよね。
それがいきなりテストになると「順番に並べろ」とくる訳です。卑怯ですよね。
これタイムショックていう「今何問目?」みたいな感じな訳ですよ。最初から構えてないと絶対に解けない。
だから、これを解くには、その解き方を教える必要があるわけで。こちらがそれを提示できない以上、子供達が解けるはずないんですよね。
私なりにこう教えたらいいんじゃないかっていうのがありますので、佐賀県の去年の入試問題を例に説明したいと思います。
こういう問題が出されてたんですけど。
こういう時よくあるのが、年号を暗記するっていうやり方ですね。
しかし、このやり方には限界があるんですね。例えば遣唐使の停止は「白紙(894)に戻す遣唐使」で覚えた人も多いでしょう。
しかし、源氏物語についてはどの時点を書いた基準とするのか、どう考えても曖昧になります。
このように年号を暗記しまくって並び替えるっていうやり方は限界があるんですよね。
ではどうするのかというと、私が子供たちに伝えているのは、
「一番違和感のないストーリーを作りなさい」
ということです。
つまり、上の問題なら、
遣唐使によって日本に新しい文化がいっぱい入って来ていた。(ウの天台宗もそうだろ、きっと)
↓
そのうちに唐の国力が低下して来てもう行かなくて良くね?ってなって来た。(それがイか。)
↓
遣唐使が停止したことで日本っぽい独特の文化が生まれた。(アだわ)
ということで、年号を覚えていなくてもウ→イ→アと解く事が出来ます。
このようにですね、問題の作成者も年号を暗記しているかどうかじゃなくて、歴史の大きな流れが頭に入っているかどうかを見たいんですね。
だからそのためには、ストーリーになるように並べ替えてあげれば良いし、前提となる歴史のストーリーがそもそも頭に入っている必要があります。
ちなみにこれは教科書が悪いところもあるんですけど、歴史の教科書はどうしても一つの時代に文化、海外の歴史など、いろんな要素が唐突に入ってくるので読んでいて流れがぶつ切れになりがちなんですよね。
なので歴史の漫画を読んだり、教科書の記述をイメージしながら物語として読むというのが非常に重要なのではないかと思っています。
ほらストーリーとして入ってさえ居れば、
・ゴンが念能力を覚えた。
・ハンター試験を受けた。
・ウボォーギンが死んだ。
・ゲンスルーを倒した。
・暗黒大陸を目指した。
とかも楽勝で並べ替えられますよね。(ハンターハンター読んでない方すいません)
ということで私なりにそんな事が大事かなと思ったので書いておきます。
誰かの参考になれば幸いです。読んでいただき、ありがとうございました。