教職者K

教育について考えるブログ。

スケボーの世界で10代が躍進した理由について。

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さて、オリンピックではスケボーによる10代の活躍が話題になった。

 

新聞ではその要因として「年齢制限がない」ことと、「体が未発達である」ことをあげていた。

 

ようはスケボーのような競技の場合、体が未発達な方が回転などの小回りがききやすく、有利だというのだ。

 

更に同じように回転が必要で10代が活躍しやすいスポーツとしてはフィギュアスケートがあげられるが、フィギュアでは15歳以下の選手は年齢制限がかかる。

 

これは成熟しきっていない体に無理がかかるという配慮からである。

 

しかし、そのあたりのところがスケボーとなると

 

「体に無理かける練習とか無意味だし、そもそもやらないっしょ」

 

という近代的な理念が入り込むようで、年齢制限がない訳である。(という私の予想なんですけどね)

 

つまり、小回りが効く上に年齢制限が無いというのがスケボーで10代が活躍出来た理由とされていた訳だが、私はそうは思わない。

 

スケボーで10代が活躍出来る理由。

 

それは、

 

10代は無知であるがゆえに無茶が効く

 

というおそれ知らずな年齢だからである。

 

そもそも今の私の年齢(三十代中盤)でスケボーなんぞしようものなら真っ先に怪我をする事が頭をよぎるが、そんなこと考えないのが10代の凄いところである。

 

そもそも考えて欲しい。

 

世の中には朝5時代に電車に乗り、朝練に打ち込んで日中は勉強し、また部活して夜中は10時近くに帰宅する生活を送っている10代がいくらでもいるだろう。更には土日も部活をして過ごすというハードワークである。

 

これ企業だったら、ブラックもブラック。漆黒といってもいいと思うんですけど。

 

しかしながら、高校生なんかはそんな環境と分かっていても、その部に入りたくて望んで入学する。

 

大人だったら絶対嫌がる生活を10代は望むのだから、全くこの世は摩訶不思議アドベンチャーである。若いうちはそんな無茶が効くのだ。

 

(更にはその生活の中に恋愛までぶっ込んでくるのだから、そのエネルギーの果てしない事!)

 

ちなみに私の地元にはシンボル的な鉄橋があるのだが、そのいつ電車が来るか分からない鉄橋を歩いて渡るという「スタンドバイミーごっこ」も10代の頃はよくやった。

 

多分私の地元の血気盛んな10代はみんな経験しているんじゃ無いかという愚行である。

 

ちなみに私がやった時は、鉄橋の木が一部腐っていて足を踏み外した友人が川に落ちそうになった。

 

今思うとこうしてテンションの上げ方を間違えた若者が毎年夏に死んでいるんだろうなと思う。

 

今ならその危険性が分かる。歳を重ねるとなんとなく先も読める。

 

しかし、その辺の事後先考えずにつっこむのが10代という真っ直ぐな年代なのである。

 

話をスケボーに戻そう。

 

オリンピックが盛り上がった事でスケボーに興味をもった人は多いだろうが、おっさんはやめておいた方がいいと私は思っている。

 

何故ならおっさんは痛みに弱いからである。

 

転んで骨折しようものなら大変だ。私なんて去年骨折した右手首がいまだに痛むのである。

 

それに

 

「明日も仕事かぁ」

「あ〜あの企画の企画書明後日までに書かなきゃ」

「今日帰ったら奥さん機嫌悪いのかなぁ」

 

そんな事を頭がよぎる人間が大胆なトリックなんぞにトライ出来るだろうか。

 

答えは否、である。いや、そうに決まってる。

 

更に想像して欲しい。スケボーで怪我して出勤した中年を。

 

「君どうしたんだね?」

 

「昨日スケボーでやっちゃいました」

 

「この歳でスケボー?君、今週は大事な会議があるんだぞ。分かってるのかね?」

 

上司からゴン責めされる事間違いなし。

 

交通事故でも不意のアクシデントでもなく、スケボーによる怪我となると周りの見る目も厳しいのである。

 

このようにあらゆる面でおっさんは不利である。

 

だとしたらやっぱりスケボーみたいな競技はやっぱり10代のうちにやっておいた方が良いのかもしれないと思ったりする。