教職者K

教育について考えるブログ。

教員の働き方改革に求められる4つの視点。

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教師のバトンで改めて教員の長時間労働が言われてる訳なんですけど。

 

考える上では4つの点から見るべきかなと思うので書いてみます。

 

まず教師本人の意識です。

 

言っちゃ悪いですが、効率の悪いことしてる先生がとても多いのです。

 

夜11時近くまで仕事して、朝眠そうな顔でくる先生もいたりします。

 

「忙しくて本読む時間なんてない」

 

とよく聞きますが、本読まないから忙しくなってると私は思うんですね。

 

何故なら、日頃から本読んでると、自分の頭で考える時間を大幅にカットする事ができるからです。

 

ゼロイチ(ゼロから1を生み出す事)は本当に難しいですが、もともとある1を増やしていくのはそんなに難しい仕事ではありません。

 

他にも情報収集したり、ググればいくらでも削れる仕事があるのに、自分のやり方を変えたくないから変化を起こそうとしない。

 

その辺の本人の意識改革がまず最初にできるし、簡単かなと思います。

 

(まぁ本人が満足してるならそれでよし!)

 

次に学校の視点。

 

どうしても本人の努力だけではできないこともある訳で。

 

次に変えやすいのが学校の取り組みです。

 

例えば所見を無くしたり、体育祭を簡略化したりするだけで教員の負担はグッと減ります。

 

この辺は教員個人というよりも管理職の考え方が問われるところでしょう。

 

そして、働き方について新しい感覚をもっている若手が管理職とどう交渉するか、というのも大事な視点かなと思います。

 

そして3つ目が行政の視点。

 

国とか県とか市レベルの話ですね。

 

正直部活改革などは個人や学校のレベルで到底解決できる問題ではありません。

 

なのでこれから先、世の中全体の議論が今以上に大きくなり、行政を動かしていく必要があると思います。

 

そしてラストが社会全体の視点。

 

全ての事が働き方改革によってなくなったとしても、子ども達が問題を起こしまくっていたら、教員は家に帰れません。

 

そして私はこれをこの先一番心配しているんですね。

 

コロナの影響もあって経済的にも厳しい家計が見受けられるようになってきました。

 

家庭の余裕の無さは間違いなく子ども達に影響を与えます。

 

今後長期的に見た時に更に日本が貧しくなっていくことを考えると、そういう子は増えていくでしょう。

 

そうなった時に学校任せの教育活動は必ず教員を疲弊させることになると言えます。

 

なので、思っている以上に教員の働き方改革って難しいと思うんですよね。

 

色んなもの無くして教員の働き方改革進めて たら、間違いなく潰れてしまう子が出てくるだろうし、教員は子どもを見捨てるってことが出来ない生き物なんですよ笑

 

なので社会全体がゆとりをもてない限り解決しない問題なんだろうなとも思っています。

 

ですから、とりあえずは上の4つの視点で考えて、自分の立場に応じてできることをやるしかないんじゃないかなって。

 

そんな風に思います。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

読んでいただき、ありがとうございました!