新しい校長先生がしかし敏腕なんだな。これまでの管理職たちが躊躇した行事や業務を「要らないと思う」の一言でバタバタと消していく。あまりにも頼もしいので校長というよりも伝説の傭兵を見るような目で見ているここ最近。
— ゾウにまたがりバッタをとる。 (@sunostrism) 2020年5月28日
先日こう書きまして。
本当に見ていて色々と勉強になるので,私が凄いと思ったところを書いていきます。
次々と打ち出される新政策
まず結構いろんなものが変わっています。
すでに職員会議の資料は廃止。
教員同士は全てネット上の掲示板でONENOTEを使ってやり取りをしています。朝行ってパソコンを立ち上がると必ずそれが立ち上がるので自然と連絡事項が目に入ります。
これによって朝の打ち合わせが不要になりました。
さらに,これまで紙で印刷していたものも無くなるので、印刷代のコストカットにもなっています。伝え忘れもなくなり,教員に必要な情報が一瞬でいきわたります。休み明けに学校に行くと大量のプリントが置かれているという事態が無くなりました。
そして生徒指導についても,やり方を統一。
指導のフォーマットや記録の形式をすべて見直し,どの教員が対応しても同じように記録が残っていくように年度の最初に確認しました。
また不登校の生徒への対応についても隙間を見つけてケース会議が頻繁に行われ,担任の独断に陥らないようにしています。
更には働き方改革の実現に向けて所見の廃止,部活の見直しなども言及しているので,これからどんどん学校が変わっていく気配があります。
丁寧な手回し
企業で働いている方からすると,資料のペーパーレスなんて当たり前だろという方もいるでしょうが,これが学校みたいな空間だとなかなか変わらないんです。
というのも,教育委員会だったり,年配の教員の抵抗だったりと学校は本当にそういう時にクリアする関門が多いんですね。なので、そのあたりどうしても機動性に欠けます。
しかし,そこを校長はまず教育委員会を説得するために「いかにそれがメリットがあるか」をペーパーにまとめて提出し,了承を得る。
更には年配の先生たちの抵抗感をなくすためにも懇切丁寧な説明をし,「デジタルは手段であって,目的ではない。基本は対話」という姿勢も見せる。
手回しが非常に巧妙で抵抗が最小限になるようなルートを取ってくるわけです。
これによってほとんど抵抗なく新しいことが進んでいったわけです。
積極的よそ者であれ。
そんな姿を見ていて思ったのですが,よそ者は強いと思いました。
というのも,今の校長先生は他の市町村からの人事交流で来ている先生なんですが,「前の勤務校の当たり前」を持ってきているだけで,本人からしたら別に特別なことをやっている感覚はないわけですね。
しかし,それが我々からすると,かなり斬新に映る。
なので,こういう風に積極的によそ者になるっていう異動の仕方っていうのは自己ブランディングを高めていくためにも大事だなと思いましたね。
今いる場所の強みをしっかり体得してから,次の場所に移る
これが出来たときに,人はものすごいいい仕事をするのかもしれません。
まとめ
まとめになりますが,私は校長とはこんなにも重要な仕事なのかと初めてその存在の大きさに気づいたところがあります。
その一言で学校の働き方や職員の取り組みが変わる学校運営の最終責任者,それが校長なのだということを今痛感させられています。
トップって本当に大事ですな。
そんな環境ですので,今年は本当に学ぶことが多いなぁと思いますし,出来るだけ色んなものを吸収しておきたいと思っております。
何かまた学んだら皆様に共有していきたいと思います。
本日も読んでいただき,ありがとうございました!