教職者K

教育について考えるブログ。

他人のためを突き詰めると自分のためになると信じたい。

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地震の影響で断水になってまして。

 

二万世帯を超える家に水が来ないっていう結構大変な状況なんですね。

 

私は自分の家は水出るんですけど、職場は出なくなってしまって。職場が給水場所になったんで駆り出されたんです。

 

夜は9時まで給水して、朝も6時過ぎから市の職員さんと準備してるわけですね。

 

もう寒いし、めちゃくちゃ帰りたかったんですけど。(この仕事残業代も出ないですからね)

 

でも市の職員さん達は、

 

「あの時(3.11)に比べたら全然楽だよね」

 

なんて言ってるわけです。

 

「あの時は体育館のソファーに寝泊まりして、家に帰ったのが1ヶ月半後」

 

「ようやく家族に会えると思って帰ったら余震が来て、また駆り出されて」

 

「流石にあの時は行く途中で涙が出たよね」

 

そんなことを笑いながら話てるわけですね。

 

避難所でのストーブの奪い合いもあったそうで。

 

大の大人が一つのストーブを本気で奪い合っていて、市の職員がそれを宥めることもあったそうな。

 

だからそういう状況を経験している人達から言わせると、

 

「今日は帰れるから全然いいよね〜」

 

って話みたいなんですね。

 

ライフライン一つ寸断されただけでこれですから、全て寸断された東日本大震災はどれだけ大変だったのだろうって想像せずにはいられませんでした。

 

そして、そんな震災素人の私に

 

「先生も大変だね」

 

なんて言いながら市の職員さん達はジュースの差し入れなんかをくれるんですね。

 

私はそういう言葉の端々から、

 

自分はなんてズルい人間なんだろう

 

なんて事を思わずにはいられませんでした。

 

みんな大変なのに、早く帰りたいと思っている自分はなんなんだろうかと。

 

そして同時に自分に本当に公務員としてのそこまでの覚悟があるのかってことを凄く考えさせられました。

 

という事でまだ断水が続いているのでもう少しこの生活が続きそうです。

 

まぁこれも経験ですね。

 

これがいつ終わるのか分からないのが嫌になるところなんですけど。

 

でも世の中にはこういう仕事をしている人がいて、そのおかげで「普通の生活」があるんだなって事を改めて思わされました。

 

まぁ寒いですけど、頑張りたいと思います。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました。