働き方改革が学校でも進んできていて。
夜の電話は取れないように音声が切り替わったり。
5時以降は教育委員会から学校へは連絡しないようにしたり。
他にも電子化出来るところはして、無駄なものは無くそうっていう流れなんですね。
今はコロナもあって部活も制限されてるので、かなり働き方改革にはなってるんです。
私の場合、定時で帰ろうと思えば帰れるなってところまで来てるんですけど。
ただ一つボトルネックになっている事があって。
それが、
不登校対応
なんです。
これがどうしても夜になってしまうんですね。
私がいるところは全国でも特に不登校が多い地域でして。
不登校傾向の子がクラスに3人とかいたりするんですね。
自分で学校に来られない子は他の生徒が全員帰宅した後、保護者が仕事終わりに学校に連れてきたりします。
そうなると、どうしても18時過ぎ。もっと遅いと19時でないと来れなかったりする。
そこから個別に学習支援なんかをすると、帰るのがどうしても19:30とか20:00になってしまうわけです。
勿論不登校の子も大切な生徒ですから、登校や学習ができるようにしっかりとサポートしなければならない。
しかしながら、不登校の生徒の意向を大切にしようとすると、一向に働き方改革が進まないというジレンマがあるのです。
勿論日中別室に登校するなど、色んな解決策があるわけなんですが、なかなか本人が動こうとしない。
マッキンゼーという会社には、
「海は沸騰させられない」
という言葉があるそうなんですが、私はこの言葉から不登校の子達を連想したんですね。
こちらが熱く焚き付けて言葉をかけても、彼らが抱えている問題が大きくてなかなか動こうとしない。海を熱してるような無力感を感じる時があるのです。
ただ、このマッキンゼーの言葉には続きがあってですね。
「海は沸騰させられないが、ビーカーに汲めば(沸騰させることが)出来る」
っていう言葉みたいなんですね。
つまりこれは、
問題は小分けにすれば必ず解決する
って事を示唆した言葉なんですけど。
だからとりあえず今は不登校の子と相談して、
「1ヶ月に一回は朝の時間に(親の通勤に合わせて)学校に登校する」
っていう約束をして少しずつやってるんですけど。
それでもなかなか本人にとっては朝起きるっていうことがハードルが高いようで…上手くいかないんですけどね。
何にせよ、この辺りの対応がもっと上手く出来るようにならない限り、教員の働き方改革は進まないと思っています。
何かいいアイディアあるよって方いましたら教えてください。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。