最近こちらの本を読んだので,そのことについて書いてみようと思います。
こちら水野敬也さんの人気シリーズ第4弾。
私は水野さんの作品はデビューからすべて読んでいるくらいの大ファンです。
こちらの作品も好きなシリーズなので,きっちり読ませていただきました。あらすじと感想を書いてみたいと思います。
あらすじ
主人公である男性は病気で余命わずかであることを知らされます。
主人公は愛する家族のためにも「家族が生活に不自由することがないようにお金を残したい(1億円)」という夢をもちます。
その夢を叶えるために,神様であるガネーシャが現れて,「健康に良いことを始める」「経験したことが無いサービスを受ける」「人に会ってわだかまりを解く」などの課題を主人公に与えていきます。
その課題に挑戦しながら,主人公は生きる上で大切なことに気づいていく…というお話です。
感想
毎回そうですが,非常におもしろく読みやすい一冊でした。
こういう自己啓発系の話とか,偉人のエピソードって偉そうに聞こえてしまうところがあると思うんですが,筆者のユーモアがそれを感じさせず,すんなりと自分の中に入ってくる感じがあります。
これまでのシリーズも全て見てきましたが,今回の4では特に,「死」と「夢のあきらめ方」について書かれているのが特徴的でした。
死については今生きている以上,必ず死が来ることを再認識させられます。
私も最近死については意識することが多くて。だからこそ,残りの人生で何かしら自分が生きた証が残したいと思ったりするんですが。
改めてこの本を読んでブログを書いたり,教育活動をして自分の考えを子ども達の中に残したりすることがそういうことにつながっているのかもしれないなと思いました。
また本書では死について「存在の仕方が変わるだけ」としていて,死への考え方が少し自分の中でマイルドになったような感覚があります。
どこからが砂で,どこからが石で,どこからが岩であるかの区別があいまいなように,人の存在と言うのも実はあいまいで,死んでも人は姿を変えて存在しつづけるという本書のメッセージに少し気が楽になった感じがします。
また「夢をあきらめること」についても本書については触れられています。
私自身そうですが,次から次に新しい目標を見つけて,うまくいかない自分に対して勝手に不幸になっているところあると思うんですね。
「叶えてきた夢を思い出す」
というガネーシャからの課題があるのですが,立派な功績を目指し,夢を叶え続けることが人生ではないのではないかと考えさせられます。
ということで,残された時間をどう生き,限られた人生でどのように夢を叶えるのか,そもそも夢って叶えないといけないのかを考えさせられる一冊になっております。
気になる方いましたら是非どうぞ。
本日も読んでいただき,ありがとうございました!