教職者K

教育について考えるブログ。

GWに家にいたことが無かった男が初めて家にいてみた話。

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さて、連休最終日である。皆さんはこの連休をいかがお過ごしだっただろうか。

 

かくいう私は,教員になって初めてGWを家で過ごした。

 

というのも,毎年この時期は大会直前ということもあり,部活動にとってGWは最後の追い込みの時期になっているのである。

 

私もどちらかというと部活バカなので,これまで毎年のように県外に行っては大会に参加してきた。

 

最初に書いておくが,そういうこれまでの経験が無駄だったという気は全くない。

 

私はそれによって多くの指導者達からたくさんのことを学んできたし、それは私が望んだことでもある。

 

更には引退間近の三年生や保護者の皆さんと,このGWの遠征を通じて作ってきた思い出というのは本当に良い思い出である。

 

しかしながら,それは振り返ってみると,私の家族にとってはそうでは無かったのかもしれないなと今更ながら思うのである。

 

昨年は娘が産まれて初めてのGWだったのだが,私は妻と娘を置いて一人で県外まで遠征に出かけていた。

 

そんな私にとって今年のGWは初めて家にいる時間だったのである。

 

新型コロナウィルスの影響もあり,出かけても散歩程度のものだった。

 

基本的には家での時間を過ごしたのだが,この5日間で色んなことに気づいた。

 

まず、娘の成長である。少しずつ意味のある言葉を喋るようになって来ているのだが,更に語彙が増えていた。

 

「シーカーセ!」

 

と新幹線が通るたびに言う。

 

また寝る時には家族3人で川の字になっているのだが,私の肩をポンポンして寝かせようともしてくる。立場が逆転しているのである。

 

更に楽しいことがあると,

 

「もっかい!(もう一回!)」

 

と言ってせがむ。

 

散歩中にはチューリップが咲いている場所があり,そこで必ず立ち止まる。

 

今日にはもうそのチューリップが枯れていたのだが、

 

そのチューリップに向かって娘は,

 

「もっかい!」

 

と言い続けているのである。

 

花の変化に気づいていることが分かり,些細なことだが私はとても嬉しかった。親とはほんのわずかなことでも子どもの成長が嬉しいらしい。

 

そして妻への見方も少し変わった。

 

妻はこの自粛期間中も家で少しでも娘が楽しめるようにと,手巻き寿司だったり,ホットケーキ作りだったりと,とにかく工夫を凝らしてくれた。

 

娘の成長に伴って少しずつ子育てにもゆとりが生まれてきたのか,最近は穏やかな毎日が続いている。

 

これまでは初めての子育てで,祖父母も近くにおらず,更には私も居ないという環境で妻にもゆとりが無かったのだろうな…と今ならその気持ちが分かる。

 

私はこの連休で,これまでこのブログにも色々と書いてきた自分の方が大馬鹿野郎だったことに気付かされたのだった。

 

連休の最後,今日の夕飯はまたしても妻の好物であるすき焼きにした。

 

前回のホワイトデーの失敗を生かし,今日は脂身の少ない肉をチョイス。

 

最後まで胃もたれすることもなく,妻も満足そうに食べていた。

 

「脂身の少ない肉を400グラム。」

 

これが今我が家ですき焼きをする際の肉の適量である。

 

(ちなみにネギ,えのき,しいたけは必要。しらたき,白菜,豆腐は不要。)

 

自粛期間で大したことは出来なかったが,それでも私にとっては悪くない休日であったように思う。

 

「もっかい!」

 

娘ではないが,そんなことをこの連休を振り返った今思っている。