先日こちらの本を読みましたのでレビューを書きます。
年5百冊本を読むという書評家さんのかいた作品です。
この人がどう書くかで本の売り上げが変わるのだとか。
私も毎日の様にこんな文章を書いていますので、プロはどんなことを意識して書評を書いているのか参考にしたくて書いました。
大事だなと思ったことをまとめます。
「書き手」が出過ぎない
まず,「そこに芸術性はいらない,書き手の個性は要らない」とはっきり書いてあって,私みたいに全面に出たがるタイプからすると、
「え、そうなの!?」
といきなり先制パンチを貰いました。
というのも,書評である以上,
読み手が求めているのは「どんな本なのか」「買うに値するか」「得るものはあるのか」
だからでしょう。
なのでそれを判断する際に書き手の個性は情報としては余計になるようです。よって控えるべきだとされていました。
(ちなみに私はアクセスを集めたいとか,本の売り上げに貢献したいとかっていうモチベーションでこのブログを書いている訳ではないので,今後も好きに書きたいことを書こうと思っております……。)
いい書評とは。
また本の中ではいい書評とは,
「書き手が誠実に本音で書いていることが伝わって来るもの」
としています。
これ確かにそうで,文が上手いかどうかってかなり二の次で,そもそも「最後まで読もうと思える文章かどうか」ってのが凄く大事だと思うんですよね。
特に今は世の中にメディアが溢れてる時代ですから,素人の文なんて誰も読もうと思わないですから。
だから書き手が誠実かどうかってのは、文章を読ませるための最初の条件なんじゃないかなと私も思いました。
ちなみに誠実に書くと,私はもっとこの本に「書評家」としてのテクニックが載っていることを期待したのですが,
むしろ「書評家というのがどんな仕事なのか」というその仕事の裏側がメインになっている本でした。文章のテクニック的なものを期待している人にはちょっと違うかもしれません。
どれだけ人生経験を積んできたか。
そんなこの本の中で私が「確かに!」と思ったのは、
「いい文章を書けるかどうかは、どれだけ人生経験を積んできたか」
という部分。これはホントそうなんじゃないかなと思いました。
結局何かを経験した時に、それを自分の中にあるものと組み合わせて新しいものを作り出すしかないんですよね。
だから人生経験が多いほど,面白いものが出来る。
最近よく思うんでけど,
「行動と読書の幅が,自分の未来の幅を決める」
なんじゃないかなって。
だから今のうちにいろんな本読んで,人が出来ない経験をいっぱいしておきたいなって思いますね。
最後になりますが,今みたいに一般人もレビューをたくさん書く時代にプロとして生き残っていくのは並大抵のことではないと思います。そんな書評家という仕事の裏側を覗きこめる一冊になっております。
皆様の次の読書の一冊として参考になれば幸いです。
本日も読んでいただき、ありがとうございました!