アフロ田中の6巻を読んでいたのである。
最新号では田中も父親となり、育児生活が描かれる。
「結婚してしまってから、アフロ田中が面白くなくなった」
「昔のアホやってる頃が好きだった」
という意見も見かけるが、私はむしろ今の自分と重なるが故に今の方が共感をもって読んでいる。
最新刊では育児がスタートし、ストレスから田中にあたるナナコとの関係性が描かれている。
(アフロ田中6巻より)
一部引用するが、
「イジメにあってるみたいだよ…オレ…家の中で…」
という言葉が私にはよく分かる。
育児による女性のストレスが男性に向けられるのはどこの家庭でも共通のあるあるなのだなと思った。
はっきり言って育児は母乳が出る女性がやった方が合理的な部分がある。
母乳のでない男性では子どもを落ち着かせるのには余計な手間がかかるし,更に日中には仕事もあるから女性に任せたくなる気持ちもある。
しかし,本の中でも描かれているが,女性は産後毎日2時間おきに起きて子どもの面倒を見る。
そんな体力的に厳しい状況の中で日中も常に子どもに怪我が無いか,命に関わるような事がないか常に気を張って見ているわけである。
そう考えたら,多少のキツいあたりなど許すのが男ではないかとそう思えたのだった。
ちなみに,子どもが生まれると,女性の愛情は子どもに向かい,一時的に夫への愛情はなくなるようなメカニズムになっているらしい。
その後,育児が落ち着いた時に夫への愛情は再び戻ってくるらしいが,その時に重要なのは,
「育児していた時に協力的だったか」
どうかなのだそうだ。
ちゃんと協力的でいれば,失われた夫への愛情は必ず戻ってくるのだという。
なので,私自身,最近はとにかく妻が家事をしている時は自分も家事をするようにしている。
夫が何もしていないという状況は,子どもが生まれるまでは許されたかも知れないが,子どもが生まれると女性にとっては不満のタネになるからである。
それでも私も怒りを食らう。しかし、完全に自分に向かって飛んでくる弾丸を止めることは出来ないが,やり方次第で数を減らすことは出来るはずである。
育児においては男性には男性の悩みがある。しかし,それは女性が抱えている責任感からしたらずっとちっぽけなものなのかもしれない。
いつか愛情が戻ってくることを信じて,男性は頑張りたいものである。