明日はホワイトデーである。
休日に当たるので,男性諸君の中には今日お返しをもっていくという方も多いだろう。
女性は案外そういう時にどういう対応をするのかをしっかりと見ているし,ホワイトデーは男性にとってセンスを問われている機会と言ってもいい。
例えばその辺のスーパーで買ってきたチョコを渡したとなれば,何もないよりはいいかもしれないが,「気の利かない男」の認定をされてしまうだろう。
職場では「女性といかにうまくコミュニケーションをとるか」が重要になってくるので,そのチョイスでミスするようなことがあってはならない。
そしてこのホワイトデーのセンスをめぐっては私の中にも思い出があるので,それについて今回は書いてみたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
以前同僚にHという男がいた。
私の先輩にあたる彼はこのホワイトデーにセンスが必要になることに着目し,
「ホワイトデー選手権をやろう」
と持ちかけてきたのである。
これは,
学年の男性陣がホワイトデーのお返しを持ち寄り,
女性陣に食べていただいて
「学年で誰が一番センスが良かったか?」
を問い,優勝を決める
という非常に難易度の高い選手権である。
学年の男性教諭がこれに参加。
私は何をもっていくか迷ったが,人気洋菓子店のマカロンをチョイスした。
人気洋菓子店といえばいわば王道。菓子界のジャニーズであり,女性とはいくつになってもジャニーズが好きだろうという推測からこの店をチョイスしたのである。
あえてマカロンにしたのは,チョコだとキメキメすぎると考えたからだ。
いわばSMAPで言うと,あえてキムタクでなく,香取君をチョイスしてこの選手権に臨んだわけである。
周りの男性教員を見渡すと,他の人もそんな感じのチョイスだったと思う。
大体が人気洋菓子店のもの。それぞれが思い思いの松潤や,平野君を抱えてこの選手権にやってきたのである。
そんな中で異彩を放ったのが,この選手権の発案者であるHである。
Hのもってきたお返しは小さいケーキのアソートのようなもので,見るからに宝石箱のような煌びやかさをもっているのである。明らかに金が掛かっており,そのインパクトが他の参加者達を凌駕していた。
この男、多分最初からこれを出すつもりでこの選手権を仕掛けてきている…
そう感じとった私は思わず
と言わずにはいられなかった。先輩ではあるが,あまりに大人気ないパワープレイである。
そのインパクトたるや,ジャニーズだらけの選手権の中に与沢翼が札束を積んで乱入してきたようなものである。
与沢翼の登場に場は混乱を極める。
女性陣に少しずつ食べてもらい、更にはプリントまで用意して評価を記入していただき,
「どれが一番センスが良かったか?」
を競ったのであるーーーーーーーーー。
(長くなりそうなので続きます。)