さて月曜日からはほとんどの学校が一斉休業となる。
教員は基本的に出勤である。
この辺自治体によってバラバラで,在宅勤務が認められる自治体も出て来ているようである。
しかしながら子どもがいない状況でも出勤という対応が一般的な対応のようである。
そうなってくると,
子どもがいないのに,先生達は何をやっているのか?
というのが教員でない皆様には気になるところだと思うので,私の頭の中を整理するためにも書いておきたいと思う。
卒業式
安倍総理の会見によると「卒業式と入試に関しては感染リスクに十分注意した上でやってもらっても構わない」という意向だった。
なので今のところ私のいる学校では,
卒業式を
教員と在校生のみ(保護者いれず。来賓なし)
で行う予定でいる。
本来であれば卒業式はパイプ椅子や,紅白幕など結構な準備が必要であり,在校生の手が必要になる。それが今回は出来ないので,教員だけですべて準備することになるだろう。
従来と比べてずっと簡素なものになってしまうのは避けようが無い。
通知表づくり
本来修了式の時に渡すための通知表なのだが,これを作成する必要もある。
私のいる自治体だと,これを家庭訪問して配布することになりそうである。
本来ならばもう少し子ども達の様子を見とってから成績をつけるのだが,昨日までの生徒の様子で成績をつけていく必要が出てきている。
(高校生の場合,進級のかかる最後のテスト受けられなかったケースもあるようである。どうすんだろ?)
ちなみに通知表は法的根拠がないため,別に出さなくても構わない。
あれは,簡単に言うと
「学校の好意で出してる」
いるものなのである。
教員の働き方改革が叫ばれている昨今なので通知表そのものの存在を見直すきっかけになるかもしれない。
(個人的には生徒達のモチベーションにつながったり,保護者と生徒のコミュニケーションにもなっていることから現状の学期ごとに出す形がいいと思っている)
要録づくり
また通知表とは別に「要録」なるものも作成している。
これは生徒の3年間の成績や,受賞の記録などをとりまとめ,進学先に提出する大事な資料となる。
この時期は担任がこれを書く作業に追われ,管理職はそれをチェックすることになる。
教育計画づくり
また来年度の行事の運営方法などもこの時期に概要や計画をすべて作る必要がある。
それぞれの担当を決めて作成し,大体の学校がそれを一冊の分厚いファイルにまとめておく。
困ったらそれを見るという,学校全体の方針や決まりが示されたものである。
これもこの時期に作成が行われているのだ。
教室の片付け
本来であれば,教室は生徒達と一緒に片づけを行うべきで,ほとんど裸の状態で次の学年に渡すのだが,
今年については,金曜日に急遽休校が決定したこともあり
全く片付いていない
状態である。掲示物等もほとんどそのままである。
多分担任を主として教員側で今後片づけをしていく必要があるのだろう。
新年度の準備
教員スタッフの確定が発表され,同時に新年度の準備も始まっていく。
クラスの編成を考え,ロッカーのナンバリングテープを貼るなど,教室環境づくりも本来春休み中に行われるのである。
今年は少しゆとりをもって出来るのかもしれない。
来年度の行事への対応
反対に今頭が痛いのが,行事である。
そもそもこのままいくと入学式はどうなるのだろうか。
これまで在校生が入学式や新入生を迎え入れるために色々と準備をしてきたのだが,それが出来ない可能性がある。
また修学旅行についても,延期や中止があるかもしれない。
他にも中総体は6月から本格的にシーズンが始まっていくが,その頃までにこの騒動が落ち着いていなかったらどうなるのだろうか。
部活は濃厚接触がものすごく考えられる場面なのである。
私のやっているバレーという競技で考えても
握手で始まって
さらには
選手は素手で触ったボールを落としてはいけない
という
コロナウイルスのうつし合い
みたいな競技なのである。
春の選抜の開催も問題視されているが,今後長引くようであればそれらの判断も必要になってくるかもしれない。
まとめ
ということで結構やることはあるのである。
いろいろと書いてきたが,他にもこれから
安否確認
や、
健康状態のチェック
など,世論の変化によって急遽求められることになるのではないかと思っている。
しかし,子ども達は学校に来ない。日頃は上記のことを授業をやって土日も部活やって,送別会や歓迎会の準備までした上でこなしているわけである。なので負担感としてはかなり少ないのではないかと思っている。(※ 注 あくまで個人の見解です)
Twitterを見ると,
「ここぞとばかりに教員になんでもかんでもやらせんな!」
という意見も見受けられた。
確かに気持ちは分かるが,私はこんな時に人の役に立てる人になりたくて教員になったという想いがある。
自分に何が出来るか分からないが,目の前のことをしっかりとやっていきたいと思っている。