教職者K

教育について考えるブログ。

今週の教育ニュースオピニオン。

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どうも大仏です。

 

大仏先生@ほぼ毎日ブログを書く教師。 (@sunostrism) on Twitter

 

今年もいよいよ終わりですね。もう学校も冬休みを迎えてゆっくり…と思いきや,たて続けに教育に関するニュースが起こっていました。

 

今回も気になるニュースをピックアップして私見を述べていきます。

 

第5位 沖縄県 女児の髪つかみ、けが負わす 小学校校長を停職3カ月 https://mainichi.jp/articles/20191226/k00/00m/040/316000c

 

沖縄の校長先生が校外活動のバス移動中によろけて,女児から「酔っ払ってるの?」と言われたことに激昂。そのまま児童の髪を掴んで揺さぶったとか。恐怖心から児童は1ヶ月間登校できなかったという。

 

学校の最高責任者である校長のこの行為はあまりに短絡的で愚かだし,もはやここから先学校が何を言っても最高責任者がそれでは説得力がない。信頼ガタ落ち。

 

普段あまり見えてこないが改めて校長先生の教育観や人間性というのが学校全体に影響を及ぼしているのは間違い無いなと思った一件。

 

第4位「残った給食持ち帰り」で堺市の教師処分 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191226-00010589-bengocom-soci

廃棄してしまうパン1000個と牛乳4200本を持ち帰っていたとして教諭が処分された。教諭は持ち帰った分、31万円を返金するという。

 

堺市は以前食中毒によって児童の死亡者を出しているのでこの辺に過敏になるのは分かる。

 

数年前まで生徒の給食の持ち帰りは当たり前だったが,今や全面禁止になった。思い出してみると私が小学校の頃にはビニール袋に入れた「海藻サラダ」が数日後に机の中から発見された子もいた。時代は変わったものである。

 

ただ教員が持ち帰るのまで禁止するというのはいかにもお役所仕事だなという感じ。フードロスを減らすという意味でも有効だと思うのだが…。

 

同時に思うのがこの本数よく数えたということ。その辺にも公務員のクソ真面目さが出ているように思う。

 

第3位 たばこで中抜け 9年で3442回 高校教諭処分

https://www.google.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASMDW4KB6MDWPTIL00C.html

 

高校の先生が勤務中にたばこで中抜けして処分されたとか。その数3442回。しかし,これについてもよく数えたものである。

 

教諭はその時間に相当する100万円を返還するという。

 

確かに休憩時間じゃない時間に勝手に休憩を取るのは許されることではないだろう。

 

しかし,教員というのは休憩時間が設定されているにもかかわらず,実際にはほとんど休憩なんて取れないのである。給食の時間だって生徒のことを常に見ていて,指導するわけだからけして休憩時間ではない。

 

なので私からするとまともに休憩時間が保証されていないのに,サボっていた分はちゃんと返金しろというのも変な話だと思う。

 

むしろ「じゃあ残業してる分は払ってくれてるんですか?」と聞きたい。

 

第2位 小学生の体力過去最低に。

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO53685410T21C19A2CR8000?s=1

 

体力テストの結果小学生の体力が過去最低なのだそうだ。

 

スマホや炎天下での熱中症を気にして家の中で快適に過ごす子が多いためである。

 

他にも道路は整備され,子ども達はバランスを取らなくても歩ける世の中になった。世の中全体が生活する上でどんどん楽になってきているから体力が落ちるのは当然のことだと思う。

 

私自身部活でスポーツを教えていて年々子ども達の運動能力みたいなものが下がってきているように感じている。

 

しかし,一方でスポーツのトレーニング自体はどんどん合理的で効果的なものが生み出されているから,これからはスポーツを競技としてやっている層とやっていない層の体力の差がこれまで以上に大きくなるんじゃないかと思う。

 

第1位 教員の猥褻行為過去最多

https://www.google.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20191225/amp/k10012227281000.html

 

さて第一位がこれである。不祥事が過去最多。

 

これ採用試験の倍率の低下と関連性があるのではないだろうか。

 

猥褻行為は20代の教員によるものが多い。まだ倫理観も未熟でしかも生徒との距離が近いためである。

 

正直なところ独身時代は私も生徒からそういう目で見られたことがある。

 

私が倫理観の鬼であり,コンプライアンスを遵守する男だったからまだよかったわけである。これがしょうもない男だった場合事件になっている。

 

教員採用試験の倍率の低下はそんな「やばそうなヤツでも落とせない」という状態を生み出す。

 

一刻も早い対策が必要だと思われるが、今年については文科省からの具体的な対策は何もなかったように思う。来年に期待したい。

 

 

ということで,今年一年色々ありましたが,私自身は二ュースにならないようにコンプライアンス重視で来年も頑張ろうと思っております。

 

 

 

本日も読んでくださり,ありがとうございました!