教職者K

教育について考えるブログ。

自分の身の守り方について。

先日こちらの本を読みまして。

1万人超を救ったメンタル産業医の  職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全

1万人超を救ったメンタル産業医の 職場の「しんどい」がスーッと消え去る大全

 

学校って病気になる方がとても多いんですよね。

 

(昨年度の休職率は0.55%とのこと。でも体感的にはもっと多い気がしますね。これまでに何人も会ってきましたから)

 

なので私も正直いつ心をやられてもおかしく無いと真剣に思いながらこの仕事をしています。

 

Twitterにもこう書きました。

 

 

研修では授業の作り方は教えてくれても自分の身の守り方は教えてくれません。

 

なので、今回はこの本を参考にしながら特に私が大事だなと思ったことを書いていきます。

プチエリート

この本にあるんですが,パワハラをする人の多くがプチエリートみたいなんですね。

 

(学生時代割とうまくいっていて,どこかで挫折をしている人。歪んだ自己愛を持っている人。)

 

こういう人がパワハラに走りやすいみたいなんですけど,正直私は教員て特にこういう人が多いんじゃないかなって思ったんですよね。

 

みんな学生時代はわりかしうまくやってた人ばっかりですし,それでいて本当の超エリートは教員て仕事を選ばないですもん。

 

(東大出て教員なんて人いないでしょ,多分)

 

その辺の構造に学校パワハラの根元があるのかもしれないなぁと思いました。

 

 

同時にパワハラしてる方は自分がパワハラしていることに

 

全く気付いていない

 

みたいですから,私も気づかないうちにそうなっていないように気をつけないといけないなと本気で思いました。

自分と他人を分割する

本の中で書かれていたのがこちらの「自分と他人を分割する」という言葉です。これはすごく大事だと私も思っています。

 

というのも,

 

相手が自分のことをどう思うかはコントロール出来ない

 

わけですね。

 

さらには,子ども達がどう動くかも支援は出来ますけど,完全にコントロールは出来ないわけです。

 

アドラー

 

「自分の課題と他者の課題を分離せよ」

 

と言っています。

 

相手がどう思うかは相手の課題であって自分の課題ではない

 

んですね。

 

なので相手の反応をいちいち自分のせいだと思うのは何の解決にもなりませんから,切り離して考えるべきだと私も思います。

「人生は60点で合格」

本の著者は産業医として色んな企業を回っている精神科の先生のようです。

 

この「人生は60点で合格」という言葉を大切にしているようで,

 

「あなたはもう少年ではないんだし,大志なんてなくたっていい」

 

ともはっきりおっしゃっており,今の自分を肯定する大切さを説いてらっしゃいます。

 

私自身はちょっと解釈が違うのですが,

 

「6割出来たら後はみんなの知恵を拝借」

 

と思っています。

 

例えば教員だと所見と言って学期ごとに生徒の様子を書いて文章にして提出するんですが,私はほとんど拘らずに思いついたことを書いてさっさと出しています。

 

というのも,

 

あとは回覧で偉い先生達がみんな直してくれますから

 

ね。

 

悩んで悩んで最高の一言を子ども達に,と考える先生もいるんでしょうが,自分一人で出来るものには限界があります。(研究授業もしかり)

 

人の意見を借りた方がより客観的なものもできるので,積極的に頼るようにしています。

仲間を作る

これも大切ですね。

 

私昔バイトしてた頃かなりパワハラがひどい人がいて,その人の王国のようなバイト先だったんですよ。

 

もう嫌で嫌でたまらなかったですね。みんなその人の顔色見ていて。

 

そこで私はある日勇気を出してバイト仲間に言ってみたんですよね。

 

「おれ…あの人にはちょっとついていけないんだけど…」

 

って。

 

バイトですし,別に辞めても良かったので思い切っていってみたところ,みんな笑い始めましてね。

 

「ははは!マジか!?俺もなんだけど!?笑お」

 

「実は俺も…」

 

「え?そうなの?言えなかったんだけどさ…俺も」

 

と王様のいうことを聞いていたバイト仲間達も実はみんなよく思っていなかったことがわかったのです。

 

そこからはどんどん王様についていく人はいなくなり…

 

次第に王様も大人しくなっていったという経験があります。

 

このように自分が何かに対しておかしいと思った時には必ず同じような感覚の人がいるわけで。

 

味方になってくれる人がいますから,まず一人でやろうとせず味方を作るというのが大事かなと私も思っております。

睡眠

うまくいっていない先生の話を聞くと案外寝てない人が多いなぁと。

 

最近知り合いの先生が体調を崩したのですが,夜中まで仕事をしていて,毎晩寝るのは1時すぎごろだとか。

 

だとしたらもうその仕事はやめて寝てしまったほうがいい仕事が出来るのではないかと思うのです。

 

睡眠不足だと日中の生産性が上がらないですから,また夜中に作業することになって…と負のループが始まってしまうんですよね。

 

夜中の作業は気持ちも落ち込みやすいので本当にオススメしません。やるなら朝やるべきです。

 

(ちなみに私は,22時半までには必ず寝るようにしています。)

紙に書き出す

本の中ではやることを紙に書き出すことを推奨していました。

 

これは書き出すことで悩みが整理されるからみたいなんですね。

 

私も基本的にノートを一冊用意して最近の悩みとかやらなきゃいけないことを全部書き込んでいます。

 

個人的なおすすめは,同じ書き出すでもブログなどで発信することです。

 

悩んでいる時に校内に味方はいなくてもSNS上だったら誰か味方になってくれる人がいるかもしれませんから。

 

私自身,昔は途上国での生活でかなりストレスがあったのですが,毎日ブログを書くことでストレスが発散された部分があります。(今も)

 

なのでそうやって自分で文字に起こすということはストレス面でもいいと思っているわけです。

 

ということで,本の内容を交えながら私見を述べさせていただきました。

 

皆さんの参考になれば幸いです。なんとか心の平穏を保って,仕事に打ち込みたいものですね。

 

 

追伸

前も書きましたけど,あとは「運動」と,「自然」がおすすめです。

 

(山登りとかキャンプとか流行ってますけど,そういう意味でも効果あるんでしょうね。)

 

休日を計画的に過ごすとやる気が11週続くそうです。つまり,休日こそ全力で過ごすべきってことですな。

 

さて今週の週末はどうやって全力で過ごしてやりましょうか。今週もあと少し。皆様頑張りましょう!

 

本日も読んでくださりありがとうございました!