教職者K

教育について考えるブログ。

読書のすすめ。

コロナウィルスで外に出られないわけである。

 

こんな時こそ読書かなと思い,この2週間で10冊ほど本を購入し読み進めている。

 

この機会に本を読もうという方も多いだろう。

 

今回は以下の本を参考にしながら私なりに読書をする上でで大切だと考えていることを書いていきたい。

 

読書の技法

読書の技法

  • 作者:佐藤 優
  • 発売日: 2012/07/27
  • メディア: 単行本
 

 

自分の金で買う

まずはこれ。自分の金で買うことである。

 

私自身学校の図書館で本を借りたり,本をいただくこともあるのだが,

 

自分で買ったものとは読み進めるモチベーションが違う

 

のを感じている。

 

人間誰しもそうだと思うが,「金を払った分元をとろう」という心理が働くのである。

 

なのでより本を読むことの効果を高めようと思ったら「自分の金で買う」ことが何より大事だと思っている。

 

よって私は月に数万円は本に費やしている。小さくない出費ではあるが,いつか自分に還ってくると思っている。

人が読んでいないものを読む

山口氏の本にもあるが,ものの価値とは「希少性」である。

 

なぜダイヤモンドが高いかといえば,その辺に落ちていないからである。

 

それは人間にも全く同じことが言える。

 

「みんなが知っていること」を知っている人より「みんなが知らないこと」を知っている人の方が価値が高いのである。

 

よって人が読んでいないものを読むことは大事だなと思うのである。

 

教員の世界では「さる先生」がTwitter界で有名だが,圧倒的に「ビジネス」に対する知識に強いのである。これまで教育技法に囚われて来た教員の中でその存在は異質である。

 

その辺りがあの先生が突出して多いフォロワー数を獲得している要因なのだろう。

目的をもつ

これは案外やってしまいがちなのだが,読書そのものが目的になりがちなのである。

 

しかし,読書そのものにはあまり価値はなく,それをどう活かすかが大事なのだ。

 

読書で得た知識を仕事に活かしたり,会話に教養が加わるなど,行動が変わることが読書の目的だと考えている

 

なので私は読書を無駄にしないためにも発信を使っている。

 

ここ最近は気になるジャンルを数冊買ってブログを書いたりしている。今後もこのやり方でブログや論文を書いて自分のものにしていく予定だ。

書き込んで汚す。

私の経験なのだが,難解な本で全然読み進まなかった時に思い切って国語のテストの時のようにガンガン線を引きながら読んだら,これが結構頭に入って来たのである。

 

関係性を図にしてみたりすると,思いのほか理解がしやすい。これは読書をする上でも大事なのだなと思った。

 

電子書籍Kindleで数冊携帯に入れているが,どうしてもメモ等に時間がかかり,この数秒のロスが読書をするリズムを狂わせる気がしているし,メモの質感も紙と比べるとよろしくない。

 

もちろん電子書籍は合間の時間にさっと目を通せるなど,非常に便利なことも多い。ただ,アナログの本の強みというのはいまだにあると感じている。

2割を汲み取る

本を読んでいて思うのだが,大事なことはそれほど書いていないのである。

 

タイトルに呼応する部分は大体序盤からちょっと進んだくらいに書いてあり,あとはほとんどそこから派生した惰性的な内容だったりする本が多いのである。

 

だから新聞と同じで,全部を読む必要はないと思うのだ。

 

特に教員は忙しくて時間がない。そんな中で教員は常に学び続けていないと子ども達をリードすることは出来ない。

 

多忙の中で自分を絶えずアップデートしていくためには情報の取捨選択をするしかない。

 

一生で読める本は限られているのだ。

元ネタにあたる

本は大体元ネタがある。

 

その元ネタに当たることが大事だと思っている。

 

というのも,元ネタは言わば「原液」であり,内容が濃いのである。

 

それをどんどん他の本はカルピスのように薄めていって一般の人が飲めるような薄さにまでしているイメージである。

 

しかし,もう薄められた本なので,それ以上薄めても今度は味がしなくなってくる。

 

なので,元ネタの濃い本を自分で割ると面白いアウトプットが出来ると思っている。

書店を歩く

私は週に2回は本屋に行って実際に歩く。(最近はコロナ怖いからやらないけど)

 

Amazonなどは古本の扱いもあり,自分の読みたい本が一発で見つけられるという便利さがある。

 

しかし問題は

 

何が読みたいのか

 

自分は何に今興味があるのか

 

を探るのが思いの外難しいのである。

 

ネットに出てくるオススメなどは過去の自分の読書歴から来るので,どうしても偏りがちになる。

 

なので実際に書店を歩き,フラットに自分の興味を探るというのは大事だと思っている。書店は一覧性に優れているのだ。

教養を疎かにしない

ここ最近,大変お恥ずかしいのだが,

 

自分て全然物知らないなんだな

 

と思うことが多い。

 

本を読んでいても,大変恥ずかしいのだがちょっと難しい本だとついていけないのである。

 

基礎教養を前提とした本を読むだけの知識が自分にはないのだと痛感させられている。

 

そして出来る人,エリートほどそういう教養が染みついている。

 

なので,せっかくのこの休校は「古典」だったり,高校の勉強をもう一度見直すいい機会かもしれないと思っている。

 

本を読んだときの自分の理解を深めるための基礎体力としての教養が大事だと最近改めて感じているのである。

 

ということで,ここ最近感じていた読書をする上でのポイントをまとめてみたがいかがだっただろうか。

 

皆様の参考になれば幸いである。

 

本日も読んでくださりありがとうございました!