では続きである。
(先にこちらをお読みください↓)
今回はこれまで挙げてきた以外に2つ,教員からの転職が進む理由について書いてみたいと思う。
昇進への期待感のなさ
管理職試験を受ける人が減ってきている。原因としては管理職の多忙さが挙げられるだろう。
特に教頭先生のポジションは忙しい。
校長と教諭,また学校と外部との間に入るポジションであるわけなのだが,色んなことに板挟みで,同じ職場で働いてきた教頭先生はみな本当に大変そうである。
私はクラス30人の中で何かあった時に対処するわけだが,管理職となれば学校で起こること全てに責任をもつわけである。
夜遅くまで生徒指導の相談に乗るなんてこともザラ。さらには災害時などもいち早く対応を取ることが求められる。その責任の大きさは相当なものがあるといえるだろう。
それに,もともと教師を志した人というのは,ほとんどが「子ども達との関わり」を求めて教師になっているわけである。
しかし学校という場所では,昇進するほど子ども達から離れていくという構図になっており,そのことを敬遠する人もいる。
ちなみに給与で見ると、
小中校長の平均年収が1150万円。
高校で1200万円となっている。
つまり、これが先生としての年収のマックスである。
そんな中で一般企業では「新卒に1000万出す」と言い始めている企業もあるわけである。
それは特殊な例だとしても私と同い年(30代前半)で1000万近く稼いでいる人間など日本を見渡せばいくらでもいるだろう。
若い世代がいろんな責任に耐えて定年間近で1000万円に辿り着く教師という仕事に対して「コスパが悪い」と考えるのも無理はないのかもしれない。
(ちなみに私もあまりなりたいと思えない…)
変形時間労働制の導入?
そしてダメ押しがこちらである。
近年教師への変形時間労働制の導入が検討されているようである。
これは繁忙期と閑散期で定時の時間を変えて設定するというものである。
つまり,
「暇な長期休み中は15時までの勤務」
その代わり
「学期中は19時まで勤務」
みたいなことである。これによって見た目上の残業が減るというなんともな話である。
こうなってくると何が問題かといえば
19時まではいなくてはならなくなる
のである。
うまくやりくりして早く帰る努力をしている人たち,そして子どもの迎えにいかなければならない先生達なんかはこれが導入されれば大いに困ることになる。
また部活動の指導を断っている層も「19時までは定時」と変わればその時間までの部活動指導に携わる必要が出てくるだろう。
これからどうなっていくかは分からないが、この変形時間労働制の導入は教師の離職や転職に拍車をかける可能性は十分にあると考えられるーーーーーーーーーーーー。
このように見てきたように教師という仕事は激務であり,また抱える問題点も多い。
私自身もこのような流れの中でどう身を振るべきか迷いが生じたので転職サイトに登録して他の職種を探してみたりもした。
さらにいくつか本を読んで考えてみた結果、
私の場合、
常に転職市場をチェックしながらも今のところ教師を続けるのがベスト
という結論に至っている。
その辺の根拠を明日からは書いていきます。
どうぞお楽しみに!
追伸
テストの採点で追われててこれ書いてる場合じゃねえだろって話なんですけどね。これから採点頑張ります。
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本日も読んでくださりありがとうございました!