教職者K

教育について考えるブログ。

教師はやめておくべき職業なのか?①

Twitterで色んな教師のアカウントのフォローをしているのだが,ひとつの流れとして

 

転職

 

があるようである。

 

結構な人が早々に転職を宣言し,またその転職を後押しするようなポジションの人たちも出て来ている。

 

(現実的に私の周りにはほとんどいないけれどね)

 

そしてそういったものを毎日見ていると、

 

「私も早めにやめた方が良いのか?」

 

と思い始めているのである。

 

なので,以下の本などを参考文献としながら、私の今の所の教師の転職についての意見を述べていきたい。

 

 

背景

一般に教師とは公務員であり,その収入は安定しており,やりがい的にも社会的信用においても高いものがある。

 

ではなぜその中で急に教師の転職の話題が出て来ているのか,その原因を考察したい。

多忙を極める

何度か触れて来たが教師という仕事は多忙である。朝早い時は7時前には出勤し,子ども達を迎えることもある。

 

ほとんど休憩なく授業や授業準備に明け暮れ,そこから終わったと思いきや部活動。

 

そこから不登校の子の対応をして,さらには次の日の授業準備をして帰宅なんていうこともある。

 

そして土日も当たり前のように部活が入って来たりするわけである。(しかも運営に文句まで言われたりする)

 

こういった労働時間の長さが現代の働き方改革の流れにかなり反しているところがあり,転職が進んでいる一つの要因であると言える。

残業代なし

さらに月の残業時間が100時間を超えたりすることもあるわけだが,残業代が出ない。

 

教職調整額としてすでに給料に「4%」上乗せされているので,それ以上の給料は一切でないのである。

 

これは一日に20分ほどの残業をしている計算なのである。

 

ちなみに20分の残業で仕事が回るはずがない。私の今日の残業時間は4時間である。

 

私と同い年で一般企業に勤めている人間だと,その辺の残業に手当てが全てつき,30代前半で1000万近く貰っている人間もいるわけである。

 

こういった給与面での不満も根底にあるのだろう。

副業の流れ

世の中は副業解禁の流れである。本業で20万円稼ぎながら副業で30万,50万と稼ぐ人もいる。

 

インターネットの登場でブログやYOUTUBEなど収入を得る手段はより多様になった。

 

そんな中で教師は副業が基本NGである。つまり,頑張っても貰っている給与からのアップが望めない。

 

だとしたら「早いうちに辞めてより収入を増やそう」と考える層が出て来るのも当然である。特に情報感度が高い層はそうなってくる。

 

これまでは「講師」といえば非正規採用であり「早く採用試験受かるよう勉強しな」なんて言われていた立場だったわけだが,この「講師」の場合は副業が可能なのである。

 

なのであえて講師という立場をとって「先生」というポジションを確保しながらもそのスキルや経験を活かして副業で稼ごうとする動きも見られている。

 

(続きます)