教職者K

教育について考えるブログ。

部活の顧問に見られる8つのタイプ分け。

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世の中の皆様からすると部活の顧問というのは「顧問」「先生」もしくは「監督」としてある程度一括りにされていると思うのだが,しばらくその世界にいる私からすると,

 

同じ顧問の中でも,

 

細かくタイプ分けできる

 

ということがわかってきたのである。

 

それは主に3つの観点の掛け合わせからなっているのではないかと思うのだ。

 

以下の3つである。

 

①部活指導力…競技に関する専門性。その知識量の多さ。部活動にかける熱意。

 

②教師力…部活動以外の教科指導力。他の教師との協調性,協働性。総合的な教師としての力量。

 

③時代考察力…現代社会の流れをどれだけ考察して生かそうとしているか。古い時代の指導をひきづっていないか。

 

この3つの掛け合わせで部活の顧問とは以下の8つに分けられるのでは無いかと考えたので,述べてみたい。

 

①ノーマルタイプ

 

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(部活指導力◯ 教師力◯ 時代考察力◯)

 

・いわゆる一般的な部活顧問。

 

・高校から始めたもしくは昔顧問やっていたくらいの競技経験がある。

 

・教師としての仕事もそつなくこなす。

 

・時代的に部活はそんなにやらなくてもいいよね,とは思っているがそのことを表には出さない。

 

・基本的に面倒な争いごとを避けたいタイプ。

 

・一番多いのがこのタイプ。

 

 

②BDK

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(部活指導力◎  教師力×  時代考察力×)

 

ツイッターでよく見かけるこちらの単語。

 

B…部活

D…だけ

K…教師

 

の略なのだそうで。実際こういうタイプの先生がいるのである。私が思うにこういう人である。

 

・部活について圧倒的な自信と指導力を持っていて,チームを勝たせることにおいて圧倒的な専門性を誇る。(体育科に多い)

 

・反面で部活以外のことをやらない。極端な話,学年を外れることもある。(つまりやっているのは部活のみ。)

 

・過去に勝った経験のある自分の指導方法が正しいと信じているので,時代に合わせて練習方法を変えたり練習時間を減らす気などは全くない。

 

・部活に命をかけており,過去にそれで家庭を犠牲にした経験もある。

 

・ワンマンで校長より発言権があったりする。

 

・子ども達がついていくのに必死。ついていけない子はどんどんやめていく。ただし,一部の保護者や生徒からは絶大な支持を集める。時に越境して選手が集まってくることもある。

 

・問題は多々あるが実際チームが強いから厄介。周りも何も言えない雰囲気がある。

 

・私立高校から監督として呼ばれることもある。DVDを販売していたりもする。

 

・時代の流れもあり絶滅危惧種に指定されている。

 

③ユーティリティー

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(部活指導力△  教師力◯  時代考察力◯) 

 

・その競技の経験は全くないが,若さや指導力でなんとかすることを求められてしまうタイプ。

 

・体育科の先生や, 新人若手,生徒指導力がある先生が学校人事の都合でお願いされやすい。

 

・基本的に器用で,ある程度なんでもできてしまう。

 

・知らない競技でも勉強してなんとか頑張ろうとするタイプ。

 

・専門性にかける部分はどうしてもあるので,うまくいかなくなると悩みやすい。

 

 

④菩薩

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(部活指導力△  教師力△  時代考察力△)

 

・おばちゃん先生に多い。一人で顧問をやるには体力的にも不安があるので,たいがい副顧問の位置に落ち着いている。

 

・競技知識はあまりないので基本的に生徒たちの活動を見守るスタンス。菩薩のような目で部活動を見守っており,怪我の手当てなどにあたる。

 

・顧問と子どもがもめた時などは緩衝材となる。

 

・練習についていけない子へのケアなども行っている。

 

・意外と大事なポジション。

 

⑤なまけもの

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(部活指導力×  教師力×  時代考察力×)

 

・基本的に部活に興味もないし,やりたくない。

 

・よって競技について勉強する気もない。

 

・じゃあ引き受けるなよという話なのだが,断るのも面倒なので一応顧問の座にはついている。しかし,何もしない。たまに顔をだすぐらい。

 

・大会に行くとルールも全くわかっていないので服装等で大会役員から注意を受ける。

 

・練習試合等もほとんど組まないので,保護者や生徒からのクレームが学校に入る。

 

・基本的に部活以外の部分でも何かとクレームが上がりやすい。

 

 

 

全力少年

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(部活指導力◯ 教師力◯  時代考察力△)

 

・自分が学生時代に部活から受けた恩恵を返すべく全力で部活に取り組むタイプ。

 

・20代の独身教員に多い。イメージするならルーキーズの川藤。

 

・若さに任せて一緒に練習したりする。

 

・生徒からの信頼あつい。保護者からも人気がある。

 

・経験がない分,時にミスが出る。

 

 

 

⑦スタートアップ

 

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(部活指導力◯  教師力◯  時代考察力◎)

 

現代社会に合わせて新しい部活指導の形を模索し,新しいものを積極的に取り入れてこれまでにないスタイルを探求していくタイプ。

 

・長時間練習や体罰など従来の指導方法を否定して新しい指導方法を確立しようとしている。

 

iPadYOUTUBE,アプリなどが練習にどう使えるか考えるなど,新しいことが好きで常に探求している。

 

・ビジネス書が好き。ホリエモンを崇拝している。

 

・会話にカタカナがよく入る。「エビデンスが…」とかよくいう。

 

・あとガジェットの話が好き。

 

・スーツが嫌い。

 

・指導方針について古いタイプの教員とぶつかりやすい。

 

⑧リジェクター

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(部活指導力 不明  教師力 不明  時代考察力 ◎)

 

最近多くなってきた部活を拒否(リジェクト)するタイプの先生。

 

部活の責任と負担ががあまりに重いため,最初から拒否することを選んでいる。

 

私のいる県はその辺かなり遅れており,周りにそのようなタイプの先生がいないので正直なところその人物像がいまいちわからない。

 

ただ,実際には部活バリバリやれる人も多いのではないかと推測している。それに,時代考察力があるからこそ拒否しているのだろう。

 

周りの先生からどう思われているのかが気になるところである。

 

 

 

 

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ということで私なりに部活の顧問を分類してみた。

 

みなさんはどのタイプに分類されただろうか。

 

そしてみなさんの顧問はどのタイプだっただろうか。

 

ご参考にしていただければ幸いです。

 

追伸

ちなみにあくまで私の独断と偏見なのでそこをご理解いただければと思います笑

 

あとどれがいいってわけじゃなくて,部活に対してどういうスタンスをとるかってその先生の生き方そのものなんだなって最近思いますね。いろんな生き方があっていいんじゃないかと思う今日この頃です。

 

読んでくださり,ありがとうございました!