ということで今回は研究授業に向けてどんな準備をしたのか書いてみます。
(話の流れ分からない方は先にこちらをまずご覧ください。)
まず私は基本的にパワーポイントを軸にして授業を日頃作ってるわけです。面白い資料ババっと集めて提示しながら進めるスタイルですね。
教員になって2年目までにほぼこのパワポで全分野を網羅し,毎年そこに面白いと思った資料を付け加えてブラッシュアップしているので教科書のどこが来てもある程度授業が出来るようにしてあるわけです。
(授業上手くなくてもパワポ使うだけでそれなりに見えるのでオススメです笑 )
なので今回もやっぱりこれをベースにして考えることになるわけですね。
さらに研究授業をする上で思っていたのが、
あんまり特別なことはしない
ということなんです。
日頃の自分の授業を見てもらおうと思いました。
というのも研究授業って教師の腕の見せ所ですから,めちゃくちゃ頑張ったりすることがあるんですよ。
私が知る授業力にめちゃくちゃ定評のある某先生は,研究授業に向けて教室に加湿器とストーブを持ち込んでですね。
春の教室を,アマゾンと同じ気温と湿度に設定したんですね。
もう子どもたちは汗垂らして「蒸し暑い…」「夏じゃん…」「水欲しい」とか言い始めるわけです。
その状態で熱帯ってどんな暮らしで,どんな産業が出来るかまで考えさせたわけですよ。子どもらへのインパクトが半端じゃないのは言うまでもないですよね。
他にも子どもらの発言がすでに模造紙に何枚も用意されていて次々それが出てくるなんていう授業もあるわけです。
もちろんそういう熱意は見習うべきだと思いますし,本当にその準備が出来るのは尊敬に値すると思います。
以前は私も「研究授業は教員の熱意を見せる場」と言われたこともあって,そういう思い切り着飾ることが大切なのかもと思ったこともあったんですけどね。
ただ,
今の教員の働き方改革の流れの中でそれを突き詰めていって本当にいいのか
っていう疑問が私の中にあるわけですよ。
教室をアマゾンにしちゃうような授業が普段の授業の中でできるかって言ったらなかなかできないじゃないですか。それをみんなで見て議論して研究することが果たして教員の授業力の向上になるんでしょうか。
「やっぱり手をかけていい環境作るって大事だよね!」
っていう結論になったとして,もうそれが日頃できないくらい教師たちは多忙を極めているわけです。
特別な一回の授業よりもそれ以外の100回を超える普段の授業で何してるかの方がよっぽど大切だと私は思っているわけですよ。
それに今回の研究授業をする上で私の1番の目標は
自分の普段の授業力をアップさせること
ですから,「フルコース」みたいな授業ではなくて「いつもの晩ごはん」みたいな授業をやろうと思ったんですよ。
その上で自分に何が足りないのかを聞いてみたかったんですね。
なので,
特別な準備物は特になし。
さらに
指導案はA4一枚(指導過程のみ)
です。
教員じゃない方にはなかなか伝わりにくいと思うんですけど,これめちゃくちゃ少ないんですよ。
本来の研究授業の指導案って
子どもたちの実態とか,
これまでの授業の流れとか,
学習指導要領との関連性とか,
学校の教育目標とのつながりとか,
そもそも学力をどう捉えているのか,
とかを,もうとにかく,こと細かく書いたりするもんなんですね。
それを今回は,A4用紙1枚のみなわけです。これ大きな研究授業ではまず考えられない少なさなわけです。
でもですね,佐藤先生もこのスタイルを推奨してるところもあって,すんなりこれで校内のチェックを通りました。
ということでですね。
私はいわば
かけそば
ぐらいシンプルな授業でこの一世一代の研究授業を迎えようと思ったわけです。
(教育に興味ない方すいません。この話しばらく続きます笑)