教職者K

教育について考えるブログ。

この時期に最大限注力してやるべき事。

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さて来年度の校務分掌も発表されましてね。

 

次年度に向けてバタバタと準備が進んでいる訳なんですが。

 

私がこの時期にやるべきこととしてお勧めしたいのがですね、プライベートの予定から埋めるって事なんですよ。

 

最近は毎晩奥さんと喧嘩しながら今年いつどこに旅行行くのか考えてますね。(←喧嘩すんな)

 

なぜこの時期にもう決める必要があるのか、そこを論じたいと思います。

 

決めないと予定はすぐに埋まってしまう。

まずこれ。

 

やる事なんて無限にありますから、意識して埋めておかないと、他のしょうもないことにすぐに埋められてしまいます。特に旅行みたいなコストも時間もかかる事は、最初に決めてしまわないと後から入る余地が無くなります。

 

例えば教員の場合、何も決めていなければ休日でもそこに部活の練習が入ってきたりします。もしかしたらそれ以外でも何かしら対応を求められることになるかもしれない。

 

そこを先に決めてしまう。そこは何がなんでも予定を空ける。

 

これが後からまとまった休みを取ろうと思うと、かなり難しいんですね。予定って早いものがちみたいなところありますから。

 

先に決めてあとは全て断る。その覚悟を決めるためにも最初に決めてしまうことが大切なのです。

 

早いほうが安い。

次にこれ。

 

言うまでもなく飛行機にしてもなんにしても早いほうが安い。

 

同じ行くなら安いに越したことなし。決められる瞬間に決めるのが一番お得ですね。

 

モチベーションになる。

そしてこれも重要で、「楽しいことが待ってる」っていう状態が、働くモチベーションになるんですよ。

 

「これが終われば来月は台湾だ!」とか。

 

「これさえ乗り越えればディズニーが待ってる!」

 

って思うと踏ん張りがききますからね。

 

いざ年度が始まってしまうと忙しすぎて考える暇もなくなりますから。

 

 

(旅行のプラン考えるってかなりエネルギー使いますからね)

 

今のうちに決めて一年を頑張るモチベーションにする事を薦めます。

 

いつまでも行けると思うな。

旅行って結構プラン考えるのが面倒ですから、後回しにしがちなんですよね。

 

「もう少し時間ができてから」

「来年でも良いかな」

 

とか考えがちです。

 

ただ最近、元同僚の先生が若くして亡くなったんですけど、人っていつどうなるか本当に分からないんですよね。

 

それこそ平均年齢が80くらいで100まで生きる人がいる事を考えると、60くらいで人が死ぬのは何も不思議な事ではありません。

 

さらに体が思うように動いて、さらに感性が柔軟な時期となるともっと短いでしょう。

 

更にうちの子は今6歳ですが、子どもが土日も習い事などが本格的に始まっていく事を考えると、一緒に出掛けてくれるのなんて実はあと10年くらいのものかもしれません。

 

だから今こそ動いとかないといけないんじゃないかなって思うんですよ。

 

今の自分の状態が来年も続いてるっていう保障はどこにもないんですよね。

 

人生って思い出作りみたいなところありますから、出来るだけ色々体験してから死にたいじゃないですか。

 

体験は買い物に勝る。

あとお金の使い方の話なんですけど、体験って後悔が少ないんですよね。

 

「沖縄行ったけど、やっぱり北海道にしとけば良かったー!」とはあんまりならないわけで。

 

これがモノだと新製品が出たり、自分の知らない比較対象が出てきたりして、「あっちの方が良かったかもなぁ」と思うことがしょっちゅうあります。

 

体験は比較出来ないから後悔もしにくいわけですよ。

 

だからお金は意識して体験に使うべきなんだなと思いますね。

 

最後に。

ということで、この時期にすべき旅行の計画のススメについて書いてみました。

 

今年は思い切って家族で沖縄に行っちゃおうかな、なんて考えております。そう考えるだけでもワクワクしますね。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

生徒指導の極意(スキルハンター)

今週、かなり大きい生徒指導案件の山を1つ乗り越えることができました。

 

その上で、この前もちょっと紹介したこの「カタリスト」という本に書いてあることがすごく参考になりました。(本当に読んでおいて良かった)

 

 

なので、この本にどんなことが書いてあるのか、また教育の世界ではどう使えるのか、ということを書いてみたいと思います。

 

 

説得はするな

まず、この本に書いてあることの1つに「説得はしてはいけない」と書いてあるんですね。

 

というのも、人間というのは自分で選びたい生き物だからです。

 

親に「勉強しなさい」と言われた瞬間に勉強する気なくなりますよね。人から言われることがモチベーションを下げてしまうのです。

 

だから、人を動かそうと思う時に説得するっていう形で動かすっていうことがよくないとこの本では書いてあるわけです。

 

選択させろ

じゃあ説得できないならどう人を動かすか、そこをこの本では、「選択肢を示して選ばせろ」と書いている訳です。

 

例えば、不登校の生徒であれば、「水曜日から学校に来る?」「それとも木曜日から来る?」と選択肢を示す。

 

これはどちらも聞いてる事は一緒で、学校に来るって言う結論だけは決まってるわけです。

 

でもその中で、「じゃあ木曜日から来ます」って子どもが選択した場合、これは自分で選んだことであり、自己決定権を持って選択したんだという気持ちを持つことができます。

 

これが「先生から木曜日から来なさい」って言われるのでは、動こうと思う意志の強さが全く違うんですね。

 

なので、そういった意味でも、この説得するのではなく、選択肢を出すってことが非常に重要だと思いました。

 

私はよく家でも子どもに対して、「7時からお風呂?それとも長い針が1になったら?」とかやってますね。

 

相手の話をとにかく聞け。

次に、相手の話を聞いて信頼を育む、これです。

 

これはものすごく重要だと思います。

 

とにかく相手が喋っているときはこちらは聞く。そして話が途切れたら少し質問。新しい質問をしてまた相手に喋ってもらう。

 

とにかく相手に話をさせて、信頼を育むと言うのは非常に重要だと思います。人って信頼してる人間のいう事を聞くものですからね。

 

これを本の中では、「戦略的傾聴」という言葉で書いていました。実際に立てこもり事件の交渉人とかもまず聞くことから始めるそうです。

 

学校の生徒指導の場面で、子供たちや保護者に話をさせるとかなり無茶苦茶なことを言っていたり、過度な要求をされることがあります。

 

そんな聞くに耐えないことでも、「これは解決に向けての戦略的傾聴なんだ」と思うと私はちょっと気が楽になったんですよ。

 

相手がめちゃくちゃ怒っている時でも、うなずいたりだとか、相手の感情に名前をつけて返したりたりする。(「それは辛いですね」「お気持ちよくわかりました」など)

 

そうすると、少しずつ相手の怒りがおさまっていくんですね。

 

なので、まずちゃんと話を聞いて、この人は自分の話を聞いてくれる、信頼できる人間だと思わせる。そのことが非常に重要だと思います。

 

ハードルを下げろ

次に、簡単に試せるようにハードルを下げる、です。

 

世の中には初回無料のものとか、すぐ返品できるものとか、そういうサービスがすごく増えてると思うんですけど、結局それぐらいハードルを下げることによって、まず試してもらい、そこから契約という行動につなげる戦略になってるわけですね。

 

なので学校現場においてもできるだけ簡単に動けるレベルまでハードルを下げてあげるって事は非常に重要かなと思います。

 

不登校の生徒に対しても、すぐに今日1日頑張ろうね、じゃなくて、今日は先生に挨拶だけして帰ろうとか。

 

今日は給食だけ食べて帰ろうとか、とにかくハードルを下げてあげる。

 

そうして、少しずつ少しずつ自分は今日もできた、これぐらいならできるんだって言う感覚を増やしていく。

 

そうやってハードルを下げてあげるってことが、動かすためにも非常に重要だと思います。

 

勉強にしてもそうで一時間やってみようは辛くても10分なら出来るかもしれない。

 

なので、少し動いてみようかなと思えるレベルまでハードルを下げるというのは一つの戦略であると言えます。

 

何もしないリスクを理解させろ。

そして次に、何もしないリスクを理解させるって事が本に書かれていました。

 

例えば海外旅行に行く事を渋っている人間に対して「このまま狭い日本しか知らないまま死んでもいいの?」と聞いてみる。行動を起こさないことがリスクである事を伝えるわけです。

 

今回の私が抱えた生徒指導案件は非常に難しかったんですけども、もしここで動かない場合、相手側はかなり激昂しており、裁判だとかマスコミだとか、そういったものが絡んでくる恐れがあるってことを保護者に伝えました。もうここで方針を変えないと学校が責任を負える範囲から飛び出してしまうと。

 

つまり納得はしてないかもしれないけど、今ここで動いたほうが得だなと感じてもらう作戦だったんですよね。

 

こんな風に何もしないリスクを理解させるってことも人動かすためには重要だと思います。

 

複数の証拠を示せ

そして複数の証拠を示すことも大事です。

 

人はいろんな人から勧められたりとかすると急に興味を持つものなんですね。

 

例えば、友達から「あの映画面白かったよー」って言われて、次の日に違う友人からも「あの映画めちゃくちゃ良いよ」って言われたら気になりますよね。

 

このように複数の人に短期間に同じ事を言われる(=複数の証拠を示す)とそちらに人は動きたくなるようなのです。

 

なので今回の生徒指導の時には、面談の際に私だけじゃなくて担任の先生とか、これまで関わった先生とか、いろんな人に入ってもらったんです。

 

その先生たちがみんなそっちの方向を進めているって事は自分も動いたほうがいいからって言う状況になっていきました。

 

最終的には最初我々の方針に反対していた保護者も話を聞いて、そっちのほうがいいかもしれないとなり、最後は子ども本人もその方向でお願いしますとなったわけです。

 

なので何か説得しなきゃいけない場面とかこちらの方向に変えたいって言う場面では、できるだけたくさんの複数の人間でアプローチして複数の人間で推奨してあげることによって自分から動ける状況になっていくと思います。

 

それがなければ、とてもじゃないけど今回の案件は私一人では動いてもらえなかったと思います。

 

最後に。

そして最後になんですけど、これ今回の生徒指導ですごく学んだことなんですけど。今回のケースは過去に経験がない位難しいものだったんですよ。

 

でも最後には保護者の方から「先生たちを心から信頼しているのでおまかせします。」「この子は担任の先生をこれまでの人生で一番信頼してるんです」って言ってもらえたんですよね。

 

そこからこの生徒指導を成功させる極意みたいなもの見たな思ったんですけど、

 

結局は教員を信頼してるか、誠意のある教師かどうか

 

これが生徒のが難しくなったときにも1番大事です。

 

この人だったら任せても大丈夫って思ってるかどうか。

 

大切な子どもを任せる教員として信用できるか。

 

ここが少しでも曇っていたら、生徒指導はうまくいかないと思います。

 

だから生徒指導ってのは何か起こってからではなくて、日頃の関わり方、日頃十分に生徒と教員の信頼関係がはぐくめているか、これが非常に重要です。

 

信頼関係さえガッチリはぐくめてさえいれば、大抵の問題は大丈夫だと思います。

 

色々書いてみましたが、結局それが生徒指導の極意なんじゃないかなって思いましたので、書いてみました。

 

ちなみに、それでもこの紹介した「カタリスト」という本はオススメです。

 

不登校とかいじめの指導とかにも転用できる部分が非常に多いと思うので、ぜひ読んで見て欲しいなと思います。(時間なければYouTubeの要約動画でも良いかもです)

 

はい、ということで、皆さんの参考になれば幸いです。

 

読んでいただきありがとうございました。

最近読んだ本6冊。

最近読んだ本についてざっくりまとめます。

まずこちら。いわゆるセンスの正体って知識だよねって事を理論的に書いた一冊。

 

確かに「あの人服のセンスいいよね」っていう人でトレンド(知識)知らない人いないですからね。

 

ベーシックを知り、流行を知り、自分を知る。

 

その上でベストなものをチョイスするってのがセンスのある人なんでしょう。

 

特に「自分を知る」って所が参考になった気がします。

学級経営にしてもバレーやる上でも戦略ってめちゃくちゃ大事なので読んだのがこちら。

 

あらゆる事例を出しながら、「良い戦略とは何か」について書いています。

 

簡単にいうと、戦略っていうのは、他がやってない事で、かつ真似できないこと。そして自分の強みを相手の弱みにぶつけること。

 

例えばIKEA は生産ラインから販売までが自社で鎖状に繋がっているから他の企業がエッセンスだけ真似しようとしてもできないものになっている。

 

思えばバレーにしてもそうで、強いところほど強いチームとのパイプがあったりする事で、どんどんいい選手が入ってくる。他のチームがマネしたくても出来ないわけです。

 

良い戦略ってのはそんな風に巧妙に出来てる事を考えさせてくれる一冊でした。

そしてこちらはオススメの本。

 

生きる上で自然がいかに大切かが書かれてます。

 

脳の状態を整えて、ストレスレベルを下げる。自然と触れ合うことはいい事だらけです。

 

これ読んでとにかく子どもは外に出来るだけ出そうと思いましたね。プラスの影響が計り知れない。

 

自分自身も思い出してみるとスリランカにいた頃気分よく過ごせていたのは、自然に囲まれた環境だったからなのかもしれません。

 

普段意識しないとどうしても現代社会は自然から離れる生活になってしまいますから、自然ともっと触れ合わないといけないなって思わせてくれる一冊です。

 

今年はもっと子供連れてキャンプとか登山に行きたいですね。

 

続いてこちら。

 

筆者の菊池さんをYouTubeで見かけたのですが、子育てについて語る話にすごく納得したし、ストンと自分の中に落ちたんですよ。

 

塾を経営しているという事で、本も気になって読んでみました。

 

世の中のほとんどの子が勉強に前向きじゃないでしょうから、親や教員としてはどんな支援ができるのか。

 

そのヒントになった気がします。

 

 

そして次がこちら。

 

生徒指導上の記録の取り方について書いた本。

 

というのも今生徒指導で揉めまくってましてね。こちらとしては誠意ある対応をしてきたのですが、とにかく納得してもらえない。

 

このままだと最悪裁判になりそうなんですね。

 

すでにこれまでのやり取りを記録したプリントは数十枚にのぼります。

 

最悪の場合文章公開を求められますから、その上でも参考にしたくて読んだ一冊です。

 

ほとんど知ってる事ばかりでしたが、初任層には必要な知識も多いと思います。

 

なので、そもそも記録ってどうとれば良いのかなって方は是非どうぞ。

ラストにこちら。YouTubeで人気のアトム法律事務所の岡野さんが書いた本。

 

「ゾンビを殺すのは犯罪か?」などあり得ない設定にも法に基づいて的確に答えていきます。

 

特に私としては「学校」の項目が参考になりました。

 

というのも、今学校現場でも法律の知識が求められる訳です。

 

「トイレを覗いたら犯罪?」

 

「髪の毛を染めちゃいけない校則は法律違反では?」

 

「部活の強制入部っておかしいですよね?」

 

こういう質問への弁護士の立場からの回答は勉強になったと思います。

 

我々教員も勉強しないとつっこまれた時に勝てないですからね。

 

法律に関する事に極めてライトに触れる一冊になってます。堅苦しくなく、面白く読めますね。

 

という事で今回は最近読んだ6冊についてまとめました。

 

今読みたい本があんまりなくて飢えてるんですよね。

 

私におすすめあれば教えてくださいー。

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

仕事をどう辞めるか。

最近この本読んだんですけど。

 

仕事辞める事を発表した鈴木おさむさんの本ですね。

30.40.50代にはとにかく刺さる内容なんじゃないかなと思いました。

 

大体本て前半だけ面白くて、あとしょうもないこと書いてるもの多いんですけど。

 

 

でもこの本は久しぶりにずっと面白いなと思いながら読んでいました。

 

いかに私に刺さった言葉を引用しておきます。

仕事の結果だけで出世する人と、出世を目指して出世する人とでは大きく違います。残念ながら、出世を目指して出世する人の方が多い気がします。 仕事の結果だけで出世をしている人って、上の人からしたら「怖い存在」だと思うんですよね。  自分に媚びることなく結果だけで将来を生む。

 

 

 30代で大事なのは、上からの信頼と下からの信頼。上からの信頼に必要なのは、「プラス1の根性」です。「根性」と言うと古臭く聞こえますが、パワハラに対して厳しくなっているこの時代に、1時間早く会社に来るとか1時間残業ではなく自分で勝手に仕事するとか、上司が部下にやれと言いたくても言えないことをするのは大きなプラスになるでしょう

 

 

もし自分に今、夢があるなら、その夢を笑わない友達と一緒にいた方がいいと。 夢を笑うやつは友達じゃない。その夢を見るあなたに対して、嫉妬してるだけなんだと。

 

この辺が刺さりましたね。

 

確かに「出世目指して出世する人」っているなって。本人は否定するでしょうけど、それが滲み出ちゃってる。そして学校だとそういう人は子どもに向けてというよりも上司に向けてどう良い顔をするかを考えるようになります。

 

私はそういう人がめちゃくちゃダサいと思うんですよね。超カッコ悪いなって。

 

私自身は仕事の結果だけで出世するならまだしも、そうじゃないならこのままでいいなって思います。なんにせよ、「出世を目指して出世する人」にならないように気をつけないといけないと思いましたね。

 

あとプラスワンの努力ってのもその通りだなと。結局上から何か言われてやる人ってのはそこまでなんですよね。どれだけプラスワンの努力ができるか。どの世界でもそれは同じだと思います。

 

 

本を読んで改めて私も仕事を辞めてみたいと思いましたね。

 

語弊があると思うので一応書いておきますが、「辞めたい」じゃなくて「辞めてみたい」。

 

仕事を辞めたらどんな新しい世界が広がるのかに興味があるんですよ。

 

それに、自分の中にも「なりたかった自分にはもうなれたんじゃないか」っていう思いがあるんです。

 

私としては中学校の時に出会った先生に憧れて教員になったわけなんですけど。

 

すでに私みたいになりたいと言って教員になった教え子もいるんですよ。

 

だから、自分の目指してたところには辿り着けた気がしているんですよね。

 

じゃあここからどうするか、どんなジジイになりたいのか、っていうところについてはまだ自分の正解や憧れが見つけられていない段階にいます。

 

金銭的にも社会的な地位としても安定しているし、人との繋がりも多いからまだここにいるって感じですね。

 

でも、心の中でこのままで自分は満足出来るのかって事を常に思い続けているわけです。

 

もちろん家族もいますし、自分のことだけ考えるのがいけないのも分かっています。辞めることが目標になってはいけないでしょう。

 

でも、この仕事を辞めたいと本気で思えるほど、自分にとって夢中になれる新しいものを常に求めているのはありますね。

 

結局のところ、自分の生き方に満足できるかどうか、自分の人生という唯一自分で作れるストーリーに納得出来るかだと思うんです。

 

このままここで教員をやって、自分はそのエンディングに満足できるのか。

 

その事を問い続けたいと思います。

 

考えなおせ。

最近、久しぶりに部活の大会に参加してきたので、その感想を書いてみたいと思います。

 

一年ぶりにバレーボールという競技に戻ることができ、子供たちに指導をして大会に出場しました。

 

結論から言うと、完敗でした。

 

試合結果は25対4や25対9など、散々なもの。

 

これまでの経験から、新人戦で負けても冬休みなどの期間に練習すれば、その後の試合で勝つことができることが多かったのですが、今回の学校の子供たちはそうならず。

 

高学力校のうちの生徒の身体能力や運動能力はあまり高くないようです。

 

これまでは水泳見てきたんですけど、水泳ってある程度やってきた子達が選択するから、そんなに子ども達の運動能力の低さが気にならなかったんですよ。

 

それが今は素人から教えないといけないし、かつ自分の専門競技なので、その成長スピードの遅さがよく分かるわけです。

 

私はバレーボールをやってきたので、他の競技経験のない顧問の先生よりも効率的な練習方法や得点の取り方などを指導できるはずなのですが、それでも勝てない。

 

他のチームの子達がもっている、そもそもの運動能力が1だとすれば、私たちのチームは0.7くらいでしょうか。

 

ここに普通の教員の力が1.5だとして1✖️1.5=1.5くらいに伸びてる。

 

それに対してうちはそもそもの運動能力が0.7。

 

そこに私のバレーの指導力を他の先生達よりちょっと高く見積もって2だと仮定すると、0.7✖️2=1.4。

 

結果的には1.5対1.4となり、負けてしまう訳です。

 

これは、あくまで私の方が指導力あると仮定してそうなるわけで。

 

実際にはそもそも運動能力高くて、さらに指導者もちゃんとついているチームとの試合となると、この差が更に大きくなってしまうわけです。

 

2試合とも10点ぐらいしか取れない悔しい結果に終わりました。

 

かつての10年前の自分ならば、このような結果に怒り狂っていたと思います。

 

でも、今回は褒めて終われたんですよね。

 

4点だったけど価値ある4点だったし、そのうちの1ポイントは自分達で取れたポイントです。

 

相手は県で2位になっている実力のあるチームですから、そこから自力で一点取れた事に価値があると思えたんですよ。

 

私はかつての自分が間違っていたと感じ、反省したわけです。

 

子供たちが努力しても実力の差があれば、成果が得られないこともあるんですよ。そのような状況で結果だけを見てものを言われたら、練習に取り組む意欲は失せてしまうでしょう。

 

私は自分の過去の行動を振り返り、子ども達にめちゃくちゃ申し訳ないことをしていたんだな、と反省しました。

 

最近読んだアダム・グラントの『シンクアゲイン』という本にも、自分を客観的に見つめ直すことの重要性が書かれています。

 

 

 

 

この本には「いかに自分を客観的に見て考えを改められるか」「自分の思い込みを捨てられるか」っていう事の重要性が書かれている訳で。

 

アダムグラント先生は「昔の自分を振り返って自分は間違っていたと思えなければ成長していない」とも書いてるんですね。

 

これを読んで改めてこの10年の自分の成長を実感しましたね。

 

今回の試合は悔しい結果でしたが、それでも褒められることがあるということを学びました。

 

勉強一筋で頑張ってきた子達が一生懸命スポーツを頑張る姿を見て、保護者の方々も涙を流していました。子ども達も号泣していて。

 

勝てはしなかったけど、教育として何か残せたんじゃないかなって思いますし、数点しか取れない負け試合にも価値ってあるよねって思えたのは私の成長できた部分だと思います。

 

その事に気づかせてくれた子ども達に感謝しないといけないですね。

 

次回はもっと良い結果を残せるように頑張りたいと思います。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

最近買ったサプリ3選。

2年ほど前から、頭が妙にかゆいなぁって思うことが増えたんですよね。

 

頭を洗うとボロボロとフケが落ちて、自分でも嫌だなぁって感じていたわけです。頭を洗っても次の日にはまたポロポロとフケがでる。

 

病院に行って薬をもらって塗ると一時的には良くなるんですけど、しばらくするとまたダメで。

 

調べてみると、多分これ脂漏性皮膚炎っていう病気なんですよ。体の免疫がちょっとおかしくなると、このような症状が出るみたいで。根本的な治療方法がないみたいなんですね。

 

唯一わかっているのはストレスが決定的に良くないということなんです。

 

確かに転勤した時期からなんとなく症状が出るようになった気がしていて。

 

今も裁判1歩手前の生徒指導の案件なども抱えてたりするんですけど、職場のストレスがかなりのものなんです。

 

人間関係も複雑で、保護者もクセのある人が多いので、ストレス対策はとても大事なんですけど、私そもそも健康オタクなんでやれることはやってきたと思うんですよね。

 

運動もしているし、食事にも気を使っているし、睡眠も十分に取るようにしていました。

 

その上で何ができるのかなって考えたときに、この「アシュワガンダ」というサプリにたどり着きました。(なんだかあやしいブログみたいですね)

 

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もともとアーユルヴェーダや漢方で使われていたもので、ストレスの軽減に効果があるかもしれないと言われています。

 

あと、「ロディオラ」というサプリも、ストレスの軽減に良いかもしれないという研究結果が出ているようで。

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これに筋トレとストレスに効果的っていうクレアチンを組み合わせているわけです。

 

 

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ここ最近はこれらを服用していますが、特に私としては「アシュワガンダ」は結構効いているなと感じていて。頭のかゆみが減ったように思います。

 

今も難しい生徒指導の案件を抱えていますが、なんか気持ち的にも「嫌だなぁ」って言うよりも、「やってやるわ」って前向きに思えている感じがあります。(まぁプラセボかもですけど)

 

なので、まぁストレスの手っ取り早い解消法として、何かないかなぁって考えている人には、ちょっとアリかもしれません。

 

ただ一方で「ほとんどのサプリは意味ない」って書いてる論文も出てるみたいなので難しいところですな。

 

まぁとりあえず試してみて体に合ってれば続けてみようかなと思ってます。

 

皆さんの参考になれば幸いです。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

これって不適切じゃないですか?

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昔はよくやったけど、今はダメなもの、ダメになりつつあるものに卒業文集のランキングがあるのだと気づいた。

 

詳しくは書けないが、今まさに卒業文集を作っているのだが、子供達が仕上げてきたものに対して最後の最後でノーが突きつけられた形だ。

 

私自身も見ていて「これくらい大丈夫だろう」と思って流していたのだが、今の時代はもうそうではないらしい。

 

例えば定番の「結婚が早そうな人ランキング」に対してもそう。

 

ジェンダーに配慮してるのか!」

性自認が違ったら責任取れるのか?」

 

とクレームが飛んでくる可能性があるわけである。

 

学校としてはこういう火種になりそうなものはできるだけ避けたい。そうなるとどこまでならOKなのか。質問の選定がかなり難しいのである。

 

「アイスの蓋の裏舐めてそうな人」

→貧乏性ってこと?汚らしいってこと?

はい、不適切。

 

「牛丼屋で特盛頼んでそうな人」

→女子がなったら失礼じゃない?女子は食べちゃいけないの?はい、不適切。

 

「よくイオン行ってそうな人」

→特定の企業名出していいの?他に行くところないって事?はい、不適切。

 

「車のシートのビニールずっとつけたまま乗ってそうな人」

→ダサいってこと?古くさいってこと?はい、不適切。

 

となってまぁどれも苦しいわけである。

 

結果的にはすごくマイルドな問いしか通らなくなる。

 

「笑顔が素敵な人」

「良く本を読んでいる人」

「朝早く来て勉強してる人」

 

とかそういう当たり障りのない、マイナスに捉えようのないものである。

 

結果的に誰も傷つかないものっていうのはなかなか面白味にも欠けるわけで…。

 

ようは、

 

人を序列化するランキングっていう形式が現代社会だと不適切

 

だと気づいたわけである。

 

やるとしたら人物名を出さない形。クラスの思い出の場所、思い出の出来事ランキングみたいなものぐらいが適切なのだろう。

 

子どももすでに書いてきているので、大幅に質問をマイルドにして、更に書いたものに対して最終的に名前を出された子から了承を取ってからしか掲載出来ないと思っている。

 

今その最終確認でてんやわんやの状態だ。

 

学校としてはクレーム処理に時間をかけたくないからどうしても無難なものにしか許可が出せなくなる。

 

あれこれ規制されてテレビがつまらなくなった理由がよくわかった。でも誰も傷つけないためにはそういう配慮が必要なのである。

 

難しい時代だなと卒業直前になって思っている次第である。

 

この私の経験を活かし、これから卒業生を出すという人は気をつけてほしい。

 

そのランキング、不適切かもしれませんよ。

 

教育とは人の思考を変えること也。

これ最近読んだんですけど、超面白いのでお勧めです。

 

教育って「人の思考(行動)を変える」って事だと思っているんですけど、なかなか人って動かないもんじゃないですか。

 

でもそんな動かない人でも触媒(カタリスト)によって変える事が出来るっていう主張がまとめられた本ですね。

 

教育の世界にも転用できる部分があるのでかなり参考になりました。

 

例えばタイでは喫煙率の高さをどう下げるかが課題になったようで。

 

タバコをやめさせたい人にタバコを吸わせないためには、どういうアプローチが考えられるでしょうか。

 

「体に悪い」

「タバコをやめろ」

「税金取られるぞ」

 

そう本人に言ってもなかなか人は行動を変えないですよね。

 

本にもありますが、人にも慣性があるのです。動くものは動くけど、止まっているものを動かすのは相当なエネルギーが必要なんですね。

 

そこでタイのキャンペーンでは、タバコを吸っている大人に対して子供がタバコを持って近づき、「火を貸してもらえませんか?」と聞きます。

 

当然大人は「いやいやダメだよ、体に悪いし」「絶対ダメだよ」「君まだ子供じゃないか、自分の体を大事にしなさい」と拒否します。

 

そう言ってきた大人に対して子どもは「あなたは子供に対して優しいのに、自分の体には優しくないの?」と書かれた手紙を渡す。

 

渡された側ははっとするわけですね。

 

実際にその場でタバコを置いた人が多かったとか。

 

これは心理学の「認知的不協和」といって自分の言っている事とやっている事が一致しないと人間はモヤモヤするという心理を利用したものです。

 

人間ていうのは一貫性を求めるものなんですよね。だから自分が言ってるにも関わらず、行動していない事に気づけた瞬間に自分から行動を変えるわけです。

 

そしてそういう時の気づきというのは周りから強く言われるよりも遥かに強い原動力となって人をつき動かします。

 

同じように学校という教育現場でも委員会の生徒を中心に挨拶の呼びかけだったり、遅刻の呼びかけをしたりするわけなんですけど。

 

一番効果あるのは周りの生徒じゃなくて言っている本人

 

なんだと思いますね。

 

言ってる以上、自分が守らないことが認知的不協和に繋がるからです。

 

これは他の場面でも言えます。

 

私は部活動の練習に参加しない生徒に対して「練習に来なさい」とは絶対に言いません。

 

人間は言われると反発したくなる生き物ですし、強制される練習ほど辛いものはないからです。

 

じゃあどうするかというと、

 

「どうしたらもっと勝てると思う?」

 

と来た時に子供自身に問うて、答えさせるのです。

 

当然子供たちは、「もっと練習したらいい」「声を出してやるべき」「筋力トレーニングが足らない」と自分で答えを出します。

 

練習に参加してない子はここに認知的不協和が生まれますから、繰り返してるうちに来るようになるっていう手法ですね。

 

よく練習の参加率が悪いことに対してブツブツ文句を言っている指導者がいますが、強制するだけなら誰でもできますからね。

 

我々は教育のプロなんだから自然と子供達が動くように仕向けないといけない。

 

他にも認知的不協和を使える場面としては、

 

あえて非協力的な子を中心にすえる

 

ってのもありだと思っています。

 

合唱コンクールだとどうしてもやる気のない男子とかが出てくるものですが、そういう子をあえてパートリーダーや指揮者にしてしまう。

 

 

(ただし、これは本人が乗り気and周りも了承している時のみです)

 

今までやる気がなくてサボる立場だった人間が周りに対して「ちゃんとやって」と言わないといけなくなる。ここにも認知的不協和が生まれるので、サボるわけにはいかなくなるわけです。

 

結果的にそういう子が減ることで周りも集中して練習に取り組めるので、全体のパフォーマンスが上がるわけですね。

 

この本にはそんな人を動かすテクニックが他にも色々と書いてあるわけです。

 

特に交渉人みたいな人は人質の命がかかる状況で何とか犯人の思考を変えないといけない訳ですが、そういう時にどんなテクニックを使っているのかは本当に参考になりました。

 

(学校も生徒指導でギリギリの駆け引きする場面てありますからね)

 

またちょこちょこ書けたらと思いますが、気になる方は是非手に取ってみて損のない一冊だと思います。

 

(今ならKindleが安いのでお勧めです。)

 

またちょこちょこ覗いてもらえたら幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

不適切が許されない世の中で。

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(写真は不適切な関係のインコ)

 

最近見てるドラマに『不適切にもほどがある』があるのである。

 

38年前を行ったり来たりしながら、現代との違いを取り扱っていくのだが、見ていて私は特に学校のシーンに懐かしさを感じるのである。

 

ドラマで描かれているシーンは私が義務教育を受けるより少し前の話だが、それでも今思うと明らかにアウトなものが私の学校生活の中にも普通にあったと思う。

 

私が小学校3.4年の頃の担任は定年間近のじいちゃんだったのだが、この先生は普通に教室でたばこ吸っていた。

 

あと、合唱の授業の後は自分が音取りで使った鍵盤ハーモニカのノズルの部分を教室で振り回して唾を撒き散らしてみんな悲鳴あげていた。

 

男女が同じ教室で適当に着替えていたし、その場に先生もいた。

 

「先生なんでいるんですか?」という女子からの問いに先生は「発育のチェックしてんだよ!」と普通に答えるのだった。

 

みんな「最低ー!」「きゃー!」とか言いながらそれで笑って許されていたのである。

 

実際その先生の合唱指導は今思い出しても素晴らしかったと思うし、ユーモアのある人だったので、みんなそのおじいちゃん先生が好きだったと思う。

 

でも、今なら一つでも一発アウト。

 

即懲戒免職and教育委員会による謝罪確定案件である。

 

時代は変わったなと思う。

 

あらゆるもの、少しでも人が傷つくものは厳しく線が引かれるようになった。

 

最近のニュースだと兵庫県の校長先生がMサイズのカップにLサイズを入れるという窃盗を繰り返し、懲戒免職、退職金なしという厳しい処分を受ける事となったのが衝撃的だった。

 

やったことは決して許されることでは無いが、果たしてこれまでの数十年にわたる功績や貢献が全て無視されるほどのものなのだろうか、と私は疑問だ。

 

多様性を認めよう、と声高に言い始めたのは現代の方が多様性が認められていないからじゃないかと最近思うのだ。

 

「多様性を認めよう」という現代社会はミスをする、という人間の多様性を許容してくれない。

 

ある退職を控えた先生は定年か延長か迷ったが、辞める決断をしたらしい。

 

「今の学校はつまらなくなった」

 

「自分みたいな不適格教員は退くしかない」

 

その先生はそう言っていた。

 

確かに物言いがストレートで、ちょっと時代にあってない指導をしてしまうところはある。

 

しかしながら、これまで学校を守ってきた先生が行き場をなくしている様子はどことなく悲しく見えたし、「今の学校はつまらなくなった」という言葉は私の心に刺さった。

 

私自身、思い返すと部活がやりたくて教員になった。

 

それが今の部活動はどうか。

 

夏は熱中症があるからやっちゃダメ。

 

職員会議中は怪我の危険があるから練習禁止。

 

たくさんやると保護者も子どもも負担になり、次の顧問になる人間が迷惑をこうむる。

 

もうあらゆる事ががんじがらめで、自分のカラーを出すことが出来ない。

 

じゃあ自由に練習できればそれで良いのか、というと、それはそれで家庭の方がキツイ。

 

昔と違って核家族だし、父親が子育てに参加するのが当たり前になってきている世の中だから、休日も部活となると歪みが家庭に出る。だから部活は昔に戻るべきだとは言わない。

 

だが、一つ言えるのは今の部活は私がかつて夢中になり、自分が教員を目指すきっかけになったものでは無くなってきているということだ。

 

昔の方が良かったとは言わない。

 

これまで嫌な思いをしてきた人たちが声を上げられるようになったのも良いことだと思う。

 

一方で現代社会の方が良いかといえばそうでも無いと思う。

 

このがんじがらめの社会の中でどうしたら「面白い学校」を作れるのか。

 

そんな事を考える今日この頃である。

 

 

 

 

 

 

 

子供の自己肯定感をどう高めるか。

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最近ホストクラブにハマってしまう若い女性が増えているそうな。

 

成人年齢が引き下げられた事もあって、若い子達をターゲットに初回無料まで打ち出してホストクラブ側も入店のハードルを下げる。

 

そして興味をひいて来店した所で、ホストの話術と優しさにどっぷりハマってしまう。

 

中には数ヶ月で数千万単位の金額を使い、その返済のために売春を繰り返している子もいるようです。

 

こういう報道とかを見ていて思うのは、こういう沼にハマらないためにも子供の自己肯定感を育てるのがとても大事だということ。

 

結局認められた経験がないから、とにかく肯定してくれるホストにハマってしまうんですな。

 

実際にホストに通う女性の多くが「メンタルのケアをしてくれる」っていう発言をしていて、ホストが自分の足りない部分を埋めてくれるんだろうなと思いました。

 

じゃあどうやって自己肯定感を育てるのかっていう話なんですけど、私は何かが人よりできるっていう自己肯定感の育て方は実は危険だと最近思います。

 

勉強やスポーツなど、人それぞれに得意な事があって。それが自己肯定感に繋がっているところは大いにあると思うんですけど。

 

でもこういう得意なものがある事で得られる自己肯定感ていうのは、自己肯定感を失う原因でもあると思うのです。

 

現に私が今勤務している学校の不登校の生徒はほとんどが学力で心を折られた生徒です。

 

自分はできると思っていたのに、今の環境では落ちこぼれになる。

 

小学校まで学力によって得られていた自己肯定感が得られない。

 

その結果自信を失い、学校に来なくなる。

 

「自分ができないのは学校に行ってないから」という方法で自分を守ろうとするわけですね。

 

どんな世界にも上には上がいるものですから、何かが出来るから自分は価値があるという自己肯定感の獲得の仕方はけして完全なものではないと思うのです。

 

じゃあ何が最強かというと、それは、私には価値があるっていうなんの根拠もない自信なんですよね。

 

これは状況や能力に依存しないので、この根拠のない自信をもっているかがとても大事だと思います。

 

そして、それはどこから来るのかというと、「何者でもない自分でも親から愛された」という体験だと思うのです。

 

赤ちゃんの頃なんて何にもできないし、かえって周囲に手間すらかけます。でもそんな自分でも親に大切にしてもらえた。その経験が自己肯定感のベースなんですよ。

 

 

だからホストとか売春とかにハマってしまう子というのは家庭環境が複雑だったりして、本来獲得すべき根拠のない自己肯定感が得られていない。その足りない部分をつけ込まれてしまうんですよね。

 

だから、大人として大事なのは「根拠とかないけど君のことを大切にしてる」って事をいかに伝えられるかだと思います。

 

オードリーの若林さんはお子さんに対して「生まれてきてくれてありがとう」と繰り返し伝えているそうですが、こういう言葉こそ子どもの根拠のない自己肯定感を育てるのだと思います。

 

だから、私も親としてそういう言葉をいかに伝えられるか、そして姿でそう感じさせてあげられるかが大切だと思っています。

 

また学校でもそうで、もちろん教育という場において子供達の功績を認めることは大事ですが、それ以上に「何もなくても君のことを大切に思ってる」ということをいかに伝えてあげられるかだと思うのです。

 

今は卒業式に向けて最後のプレゼンを作ってるんですけど。BGMはハンバートハンバートの「君の味方」という曲にしようかと思って作っています。

 

君の味方 - YouTube

 

歌詞にあるように、「どんな時も私はあなたの味方だからね」って事を伝えられたらと思います。

 

そうやって少しでも根拠のない自己肯定感をもつ子が増えていけば、こういう問題も解決に向かっていくんじゃないかと思います。

 

愛に理由はいらないんですよ。(←かっこいい)

 

皆さんの参考になれば幸いです。

 

読んでいただき、ありがとうございました。