教職者K

教育について考えるブログ。

部活のこれから。

皮下脂肪を気にする女性

 

来年度から中体連の大会へのクラブチーム参加が認められるようになるんですよ。

 

それに向けて準備が進んでるんですけど,ちょっと考えるだけでも色んな問題点が出て来てるんですよね。

 

ちょっと考えられるケースをいくつか解説します。

 

まず,誰かが「私はクラブで出たいです」って言った途端に,人数が足らなくなってしまって部活でチームが組めなくなって他の子達が出場できなくなるケースが考えられます。(練習してきたのに辛すぎますね)

 

あとエース級の子が抜けてしまって,出場は出来るにしてもチームとしてまるで成り立たなくなったり揉めるケース。(絶対チームが揉めるので教員としては辛いところ)

 

更に,そうやって抜けた子が対戦相手として大会に出てきて,そいつとの試合で引退が決まるっていうケースも考えられます。(気まずい)

 

クラブで出ようと思っていたけど,レギュラーになれなそうだからやっぱり部活が良いかもって直前で切り替えようとしてごねるケースなんかもありそうですね。

 

このように,これから部活をする子ども達は「大会に部活で出るのか,クラブチームで出るのか」という決断を迫られるわけですね。(基本的に年度の最初に決定し,それ以降の変更は認められていません。)

 

非常にややこしいですが,部活の成績が進学に関わるところもあるので,この説明を誤解が無いように学校は子どもと家庭にこれからしなくちゃいけないんですよ。

 

部活で出るのかクラブで出るのかで大会参加費の支援などもどうするか検討しなくてはなりません。

 

だから今,

 

働き方改革として進められてるはずの部活改革で学校は余計に仕事増やされてる

 

んですよね。

 

でもまぁ移行期だからの話かなと。そこから軌道に乗って段々と部活っていうものが学校から無くなって地域に移っていくんだろうなって思います。

 

実際今テスト前で部活ないんですけど,部活ないだけでめちゃくちゃ楽ですよ。帰る時間は1時間は早くなるし,休日も休みが確保できる。

 

教員としてはやっぱり地域移行はありがたいですよね。授業に集中できる。それに教員でスポーツやりたい人は副業申請してクラブチームで関わるっていう選択肢が残されてるわけですから,収入が増える可能性もあります。

 

ただこれ実際の所,圧倒的な受け皿のなさがあるみたいなんですよね。地域の人だって自分の仕事もってやってるわけですから。その上に部活の面倒を見るっていうのは本当に負担が大きい話だと思います。

 

でもやっぱりスポーツを通して子ども達が団結したり,成長していく姿っていうのは本当にお金どうこうとかじゃなくてめちゃくちゃ楽しいんですよ。これはもう本当にめっちゃくちゃ楽しい。

 

だから自分は関係ないって思いながらこれ読んでる方も,やることないわって時には地域のクラブの運営に関わる方向をちょっと考えて見て欲しいなって思うんですよ。

 

そうやって今まで教員が抱えていた仕事に対して「俺やってもいいよ」って人が増えない限り,教員の働き方改革は絶対進まないんですよね。

 

それに,このまま教員に過重労働求め続けて採用試験の倍率下がり続けたら,それはもう国の根幹を揺るがす大変な問題ですよ。(すでにもうそうなってる)

 

だから部活のこれからっていうのは,けしてこれを読んでる皆さんと無関係な話ではないと思って欲しいなと。

 

まぁそんな感じで子どもを育てるっていうのは何も教員だけの話じゃないですからね。世の中に自分の子供だけじゃなくて,他の子にも育って欲しいっていう人が増えたらいいなって思います。実際そういう人ってすでに結構いると思うので,部活の地域移行がそういう人たちの活躍の場になればいいなと。

 

とりあえず誤解が無いように来年度の部活が進むことを祈っております。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!