教職者K

教育について考えるブログ。

学校で進むパラダイムシフトの話。

今学校で大幅に校則が緩和されようとしてるんですけど。

 

どうしてもここに世代間ギャップが出てくるんですね。

 

特に上の世代は、これまで「校則を子ども達に守らせる」っていうことを一つの教育活動として大切にしてずっとやって来ましたから、規則緩和に対する違和感が凄いわけです。

 

あんまり変えると学校が荒れてしまわないかと懸念してる訳ですね。

 

しかし、時代は変わってるんですよ。

 

例えば昔は変な格好して来たら家に帰させるとか、ワックスつけて来たらその場で頭洗わせるとかあった訳ですけど。

 

そもそも授業を受けるだけならどんな格好でも本来良いはずです。

 

それに、むしろ家に帰させることが教育権の剥奪だったり、パワハラだったりと問題視されてしまう世の中になって来ているのです。

 

更に子どもの権利条約に照らした時に「日本の校則って法的にもおかしいですよ」ってのが最近の弁護士会からの見解なんですよね。

 

ちなみに、スウェーデンの校則なんかを見ると、「授業はちゃんと受ける」「いじめはしない」みたいな当たり前のことしか書いてなくて。

 

服装に関する規定なんか一つも書いてないんですよ。

 

日本は島国で移民が少ないこともあるんでしょうけど、異質なものを受け入れない、国民に統一性を求める土壌があるようです。

 

(例えばこれが移民の多い国で、学校の規則が服装までガチガチに決まってたら国際問題になりますからね)

 

だからもう時代的には学校の決まりってどんどん見直さないと、むしろマズイって状況なんですけど、どうしても上の世代が首を縦に振らない訳ですよ。

 

でもそこでタムラ君からの昨日の記事へのコメントでもある「天動説と地動説」の話を思い出したんですね。

この本に書いてあるんですけど、当初絶対的だった天動説派は別に自分達の意見を譲ったわけではなかった、と。

 

これ結局、天動説派がみんな死んじゃって世代交代が起こったことによって地動説っていう考え方が正しいと言われるようになったみたいなんですね。

 

つまり、

 

パラダイムシフトっていうのは世代交代だって書いてある

 

わけですよ。

 

私が言いたいのはこのパラダイムシフトがもう少しで学校にも起こるって事なんですよ。

 

大量採用されていた上の世代がもう少しでごそっと抜けるんですね。

 

そうなると今の若手のミドルリーダーみたいな人がいきなり管理職となって学校を管理する立場になるわけです。

 

こうなった時にもう学校は変わらざるを得ない訳ですよ。

 

昔のガチガチに子どもを抑え込むのが教育だと思っていた人達から運営する層がガラっ変わりますから。

 

だから今は小学校はのびのび、中学校は規則でキッチリみたいな風潮はあと10年で変わると思います。

 

同じようにもう部活も変わらざるを得ないと思います。

 

世代交代が起こってこれからの若い世代は自分の時間を大事にして、働き方改革を当たり前のものとしています。

 

共働きで男女が子育てに共同責任を負う今の世の中にあって、土日に当たり前に練習があるというのは、労働環境としても問題がありますよね。

 

昔のようにやりがいだけで、教員に労働を求められる時代じゃ無い訳ですよ。

 

ということで、世代交代に伴って部活も運営出来なくなるのではないかと私は思います。全く新しいものを早めに模索しないといけない。

 

(令和5年までに完全に地域に移行すると言われていますが、どうなんでしょうね…)

 

このようにですね、ここから先の10年で学校にはきっと大きなパラダイムシフトが起こります。

 

そしてそういう時に新しい学校の舵を切るのは、

 

ちょうど我々の年齢層

 

なんですよ。

 

だから、私達が教育に対してどういう考えをもっているのかっていうのが、そのまま日本の教育の未来に繋がる話なんだと思います。

 

そう考えるとワクワクしますね。

 

ま、とりあえずやりたいように出来るように準備しときますわ。

 

ということで思いついたことをつらつらと書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!