教職者K

教育について考えるブログ。

ビリヤードと私。

ビリヤード風に並べた種なし巨峰の粒

お世話になってる上司に誘われて,最近たまに行っているのがビリヤードなのである。

 

行先はいわゆるビリヤード場。

 

私自身はビリヤードと言えば漫画喫茶で遊んだことがあるぐらいのもので。

ビリヤードのみに特化した場所にいくのはこれが初めての経験なのである。

 

いざ行ってみると私は思った。

 

うわぁ……

 

 

 

おっさんだらけだぁ。

 

そのお店には,6台のビリヤード台が置いてあり,おっさんたちがビリヤードを楽しんでいた。

 

漫画喫茶でビリヤードを楽しむ層とはまるで違う年齢層。かつ女性客なし。何回か行ってるが,女性がいるところを見たことがない。うーん,マンダム。

 

店内は現在は禁煙だが,相当スモーカーが多かったのだろう。壁はヤニでまっ黄色にしみつき,染みついたタバコの匂いが今もしてきそうである。

 

そんなビリヤード場だから,いるのは本気の方達ばかりであり,みんなやたらうまいのである。

 

上司を含めて,このおっさんたちが素人である私に丁寧に教えてくださる。

 

(ちなみに私もおっさんなので,おっさんがおっさんに教える,考えうるパターンの中で最もビジュアル的にキツい構図になっている)

 

「ここの台を使いましょう。ポケットが他の台と比べて少し大きいので,気持ちよく入りますよ!」

 

そう言って案内され,更には元プロみたいな人達が丁寧に教えてくれる。

 

「スタンスは近くなりすぎないように,外から足を作って構えましょう」

「親指と人差し指で丸を作って,それを中指の第一関節にあててブリッジを作ります」

「少し遠くまでキューは伸ばす。突くというよりも目的地まで運ぶイメージです」

「手前のボールを見て狙いを定めて。決まったら狙うボールに視線を移します」

「力を抜いて。動かすのは肘から下だけです」

 

漫画喫茶とは全然違う。やることが明確なのである。

 

アドバイスを受けてやるだけで,どんどんうまくなるのが自分でも分かる。

 

勧められた練習は直線状においたボールをついて入れる練習。入ったら少しずつその距離を伸ばしていく。

 

まっすぐにつけば入る,という至極簡単な話なのだが,これが入らないのである。

 

まっすぐについているつもりなのだが,微妙にずれていることが多いのだ。距離が長くなるとその微妙なずれが致命的で,狙った球が最終的にポケットから大きくずれた位置に進んでしまう。

 

ゴルフと違って芝目は関係ない。だから,ただまっすぐキューをつけばいいという至極単純な話なのだが,それができない。なんなのよ,これ。

 

しかし,何回かに一回はまっすぐにボールが伸び,ボールがイメージ通りにポケットに落ちる。ボール同士がカチンッ!と当たる音も,ポケットにボールが落ちるゴトンッという音も気持ちがいい。加えて周りで見ている方々が,「うまい!」なんて声を掛けてくれる。あっこれ楽しいかも。

 

このようにビリヤードをうまくなろうと思ったら非常にいい環境なのである。

 

しかしまぁ,困ったことにあまりにも私が下手くそでポンコツなのだ。

 

まっすぐつく練習のあとは,2つ落とす練習を提案されたのだが,これがまるでできない。

 

8番と9番を適当に置く。手玉を好きなところに置いて,これを取りきるという練習である。

 

ナインボールという競技では数字を順番に落としていき,最終的に9番を落とした方が勝ちというルールなのだが,これはそれを想定した練習である。

 

これをクリアするためには,

 

8を落とした後に手玉をうまくコントロールし,9番を狙いやすい位置に止めなければならない

 

のである。

 

つまり,単に狙った球を落とすだけでなく,打った後の手玉のコントロールが求められるわけである。

 

私はそもそもまっすぐ8を入れることがままならないわけで。

 

更に8を何とか入れたとしても,今度は手玉が伸びすぎて9番を狙いやすい位置に止まってくれない。

 

何回かやってうまく止まったと思っても

 

最後の9を外す

 

というポンコツぶりを発揮するのである。

 

「これ入れて気持ち良く帰りましょう」

 

と上司は言ってくれるのだが,この課題が全然クリアできない。

 

全然入らないから帰れない。このままいくと朝になりそうである。

 

やればやるほど申し訳なくなってくる。ただでさえ正確でない私のキューが焦って更にその精度を欠いていく。

 

「ここは入りやすい台ですよ」

 

そう言われたのを思い出して余計に辛い気持ちになる。(いっそ一番入りにくい台を案内してくれれば良かったのに…!)

 

結局何回かチャレンジしても最後まで入らず。時間となってしまい,帰ることになった。

 

いたたまれなくなったのか,上司は場代まで出し,更には最後は家まで送ってくれた。控えめに言って申し訳なさすぎである。ポンコツの私の頭をキューで突いてほしいぐらいだった。

 

ちなみに上司は毎日のように通い,大会も出ている。海外でもルールは変わらないので,海外に行った時も夜はビリヤードを楽しんでいるらしい。いやぁ洒落てるわ。

 

私は子育てもあるので,現段階ではそこまでは出来ないが,人生を豊かにする趣味の一つとしてはとてもいいのではないかと感じて居る。(年とってもできるし)

 

教えていただいたことを忘れないように,記憶にとどめるためにも書いておく。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!