教職者K

教育について考えるブログ。

振り返りこそが深い学び。

今回は「振り返り」について書いてみようかなと。

 

私自身、最近の授業では振り返りを大切にしていますが、振り返りこそが最も多様であり、主体的で深い学びの場面であると感じているんですよね。

 

國學院大學教授である田村学氏は振り返りについて以下のように書いています。

 

(以下引用です)

 


『「振り返り」は,自らの学びを意味づけたり,価値づけたりして自覚し,他者と共有していくことにつながる。

 

「振り返り」の場面には大きく3つの意味がある。

 

一つは学習内容を確認する振り返り。

 

2つは,学習内容を現在や過去と関係づけたり,一般化したりする振り返り。

 

3つが,学習内容を自らとつなげ自己変容を自覚する振り返りである。

 

学習内容の確認はもちろん大切であるが,学習内容を関係づけたり一般化したりすることで学びの価値を実感することができる。

 

また,自己の変容に気付くことは学びの手応えをつかむことでもある。

 

実感や手応えなどポジティブな感情は,次の行為を生む出す重要な感覚であり,そうした感覚や感情を感得することの繰り返しが,自ら学び続ける意志をもった子どもの育成につながるはずである』     

 

ようは振り返ることで自分の変化にも気づけるし、それがまた子ども達のモチベーションにもつながっていくっていう話ですね。

 

主体的な態度が求められる今の授業にあっては振り返りはすごく大切な場面だと感じているわけです。

 

次に振り返りをする上で私が最近考えていることを書いておきます。

 

・その授業の振り返りだけでなく、長いスパン(単元)でも振り返ってみる。


・何を学んだかと同時に、どう学んだかが、生徒の言葉で出るようにする。


タブレットが配布された今であれば、グーグルフォームで集約するという振り返りの仕方もありかも。


・時間が無いときはペアで話し言葉で振り返らせてみるのもいいかな。

 

・いい振り返りを書いてる子を指名してモデルを示す。

 

・みんなでどの振り返りが良いかを考えて、生徒達の振り返りの質を上げていく。


そんなことが大切かなと最近は思いますね。


授業終盤の振り返りの場面で生徒からどのような言葉が出てくるのかが,その授業の到達度を表すとも言えます。

 

少なからず振り返りが「楽しかった」「面白かった」で終わってしまう授業の到達度は高くないと言わざるを得ないでしょう。

 

日頃の授業の成果を見とる上でも振り返りが一つの目安になると感じてます。

 

いゃあ、授業って難しいですね。難しいから面白いんですけど。

 

まぁまた頑張ります。

 

誰かの参考になれば幸いです。読んでいただき、ありがとうございました!