最近読んだこちらの本のレビューを書いておきましょうかね。
まず作者の「土屋礼央」っていう名前を見た瞬間に「おっ」って思ったんですよ。
30代ぐらいの方なら分かるかと思うんですけど,RAGFAIRのボーカルやってた方ですよね。
私が中学とか高校ぐらいの時にアカペラバンドが大流行して。
そのブームをけん引していたのがRAGFAIRっていうグループで。そのボーカルをやっていた方なんですけど。
私も当時ものすごくハマってましたし,最近は何してんのかなって思いましてね。
(たまにテレビでコメンテーターでは見かけますけどね)
またタイトルからも共感できるところがありそうだなと思って読んでみたわけです。
内容としては夫婦間の揉め事に関する視聴者からの質問に対しての礼央さん流の解決方法を示していくっていう感じなんですけど。
そもそもその質問に共感しちゃうんですよね。
「妻との家事の負担割合が納得できない。こっちは仕事してるのに…」
「子どもが生まれてからというものの,妻からの愛を感じない」
そんな感じなんですよ。
もう読んでて,「それな。」ってずっと言ってましたからね,私。
まぁ色んな男性と話してて思いますけど,みんな言わないだけで不満が無い家庭って地球上に存在しないんじゃないかなって思うんですよ。
だからみんな同じようなことに悩んでるんだなって思ったらそれだけでちょっと気が楽になりましたね。
そしてそれらの質問に対して土屋さんが答えを返していくんですけど。
土屋さんの回答は
徹底して男が折れるべき
っていうことで一貫してるんですよね。
ちょっと作中の言葉を紹介するんですけど。
「家の中は妻の国」
「家に入れるお金は税金。つまり納税であり義務です。」
「家での旦那は妻のカメラアシスタントであれ」
「交尾中にメスに食べられてしまうオスカマキリに比べればマシだと思え」
そんな感じなんですよ。
そしてこれは実際のところ夫婦円満を考えた際にはとても正しいんだと思うんですよ。
やっぱり生活そのものを支えているのが男性であることが多い以上,男性が結局のところ強い立場にあるんじゃないかなって。
そこで男性が正しさを武器にパートナーを責めてしまう行為というのは,相手の生活を脅かす行為とイコールなわけで。
それは,やっぱり生涯添い遂げる約束をした相手にはしてはならないことだし,それではうまくいかないだろうなと思うんですよね。
結婚生活を維持するには互いに嫌なところに目をつむる許容が必要なんでしょう。
ただそうは分かっていても,
やっぱり腹は立つ
わけで。
家庭生活は難しいですわな。(私はどの人間関係よりも一番難しいと思っています)
小説家のバーナード・ショーの名言に
「結婚する奴はバカだ。しない奴はもっとバカだ」
ってのがありましてね。
生きるってなんと辛いことなんだろうなって思いますよね。もうどっち進んでもバカですから。
少なからず何も考えずにやりたいことに打ち込んで楽しめるのは結婚を意識しなくて済む26歳ぐらいまでなんじゃないかなって思います。
まぁ今度誰か暇な人いましたらオンラインで「旦那の会」でもやりましょう。笑
そうやって毒を吐ける場が男性にも必要なんじゃないかなって思いますよ,折れるためにもね。
皆さんの参加をお待ちしております。
読んでいただき,ありがとうございました!